2019年07月23日更新

【SW】はじまりの夜

  • 難易度:★★|
  • 人数:3人~5人|
  • プレイ時間:3~4時間(ボイスセッション)

「やるな」
「おまえもな」
熱く拳を交えた漢達の間に、言葉以上に確かな繋がりが生まれた。

というわけで、コンセプトは「模擬戦闘」もしくは「約束組み手」です。
自分が作ったキャラクターがどこまで使えるのか、また、どんなキャラロールをしようか。
初めてプレイをするときは悩んだり苦労したりすると思います。
そんなときにお試し的に遊べるシナリオをめざしました。
また、キャンペーンシナリオの導入として、誰とも知らない冒険者達が、チームを組むためのシナリオでもあります。
「あのとき、あの夜に俺たちは出会ったんだよな」
キャンペーンシナリオを終えたとき、こんな言葉が出てくるような展開になれば幸いです。

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ストック

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はじめに

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

⚫️シナリオ概要

シナリオの目的

大きく3つの目的を持ちます。
1.PCが自分とお互いを知ること(戦力的にも、キャラクター的にも)
2.PC達が最終的にチームを組むこと
3.ロールプレイを楽しんでもらうこと(サンプルのロールプレイを多めに書いてあります)

全体の流れ

何らかの理由で追われている、もしくは誰かを追っている冒険者達が、偶然ある宿屋に同じ日に泊まります。
夜。皆が寝静まった頃、宿屋の一室の窓が大きな音を立てて割れたところからシナリオは動き出します。
敵か味方か、標的か追っ手か。誰もなにも分からぬままに、一夜限りの騒乱活劇が、幕を開けます。

シナリオは大きく4つのフェーズで構成されます。
・導入(状況説明から各PCのチェックインまで)
・騒乱活劇(PvP。各PC3手番程度+GMのNPC(ラスボス)の手番)
・終演(ラスボスとの戦闘)
・エンドロール(パーティー結成)
詳細は後述します。

PvPに対する諸注意

本シナリオは、PvPを前提としますが、相手を倒すことが目的ではありません。
未来の仲間達と拳を交え、「やるな」「お前もな」と、お互いを認め合うことが重要です。
以降、これを「やるおま-システム」と呼びます。
PCは相手を攻撃した後で「やるな」と言ってください。
攻撃を受けた側は「お前もな」と答えてください。
本シナリオはこれをしたいためだけに存在すると言っても過言ではありません。
※重要なこと
GMが操るNPCは「お前もな」とは言いません。
仲間になり得ない存在。その人物がこのシナリオのラスボスです。
※重要なことその2
回復職や支援系の場合、
「なぜ助けた」「それが私の仕事です」
という感じの会話を交わしましょう。

PCとその設定。

推奨レベル 初期作成
PCは、誰かを追っているか、誰かに追われている設定にしてください。
追っているPCと追われているPCは混在することを推奨します。
PC同士で追う/追われるの関係が成立しないことを推奨します。
(下手をするとPvPがガチの殺し合いになるので)
いくつか設定の例を以下に記載します。

追う側

・あなたは、ある国に仕える騎士だ。あなたは国宝を盗んだ盗賊を追っている。
・あなたは、父を殺した仇を追っている。
・あなたはギルドに所属している。命を受け、ギルドを裏切ったある男を探している。
・あなたは、ある学院の魔導師だ。あなたは盗まれた魔道具を追っている。
・あなたは、理由も告げずに去っていった、師匠である魔導師を追っている。
・あなたは突如行方をくらませた神殿の聖女を探している。

追われる側

・正当な決闘であった。だが身内には関係ないのだろう。仇と追ってくる娘に罪はない。
・世界を揺るがす禁呪の実験現場を偶然見てしまった。逃げなければ。
・このギルドにはほとほと愛想が尽きた。抜けようとしたら追っ手をかけられた。
・厳しい修行はイヤでござる。外の世界で美味しいものを食べたいでござる。だが、里からは追っ手がかかり・・。

難易度の調整

以下の調整項目を適宜用いて難易度を調整してください。
調整はプレイヤーと相談して決めてもよいですが、GMが決定して宣言することを推奨します。
最後に初めての場合の推奨設定を記載しておきます。参考にしてください。

調整項目

1.プレイヤー同士のデータ開示

出会った瞬間、PC同士は知らない相手ですが、プレイヤーはお互いのデータを知っていても構いません。
「やるおま-システム」にて、相手にいい感じの攻撃をするためには、相手が充分耐えられる攻撃を選択するのが重要です。
逆に、データ非公開にすることで難易度を上げることもできます。ただし、事故率が上がるのであまりおすすめはしません。

2.舞台の明度

夜の宿屋ですので、明度が下がっています。
これをフレーバーとして扱ってもよい(相手の顔が見えづらい程度)ですし、判定時のペナルティーに適用してもよいです。
ペナルティーとした場合は難易度が上がります。ペナルティの適用はルールブックを参照ください。

3.PC間の関係

PC同士を追う追われるの関係にすることで、ロールプレイの難易度を上げることができます。
一部のPC同士を既に仲間であるとすることで(追う側は同僚、追われる側は同じ相手に追われているなど)難易度を下げることができます。

4.NPCの導入

特定のPCを以下の設定とし、NPCをつけることで難易度を下げることができます。
背景設定:亡国の姫を守る騎士。
命を狙われているのは、君ではなく姫(NPC)だ。理由は好きに決めてよい。
クーデターを起こした貴族の手の者か、亡国の秘儀を狙った隣国の魔導宰相か、姫に封じられた魔王を解放せんとする悪の秘密結社か。
続くキャンペーンの導入として、GMと相談して決めるのもよいです。
対象のPCは、NPCである姫を守ることを絶対の行動指針とします。
GMは、NPCを操作し、状況が膠着しそうなときに、無理やりハプニングを起こしても構いません。
例:
1.隠れているときにくしゃみがでる(見つかる)。
2.追跡者から逃げているとき転ぶ(次の手番で戦闘になる)。
3.状況にキレて名乗りを上げる(結果として他のPCに敵でないと知らせる)。
上記の例は、騒乱活劇パートの対象PCの手番で、順番に実行すると効果的です。

5.フェローの適用

神官系のフェローを適用し、GMが運用してください。
PCが死にそうになったら回復をしましょう。
ダイスはプレイヤーに振ってもらっても構いません。

推奨する難易度設定

・プレイヤー同士のデータ開示 あり。
・舞台の明度 フレーバー(判定に影響しない)
・PC間の関係 全員他人
・NPCの導入 TRPG初心者へ適用(対象のプレイヤーとの合意が前提)
・フェローの適用 あり。

⚫️事前準備(GM)

こまごまとした事前準備はルールブックを参照下さい。
GMは以下を実施してください。

ラスボスの作成。

通常のPCを作るのと同様に作成下さい。
2〜3パターン作成することを推奨します。
新人GMの方は、ここでPCの作り方を経験してください。
プレイ当日、スムーズにPC作成が進むよう、印刷したキャラクターシートを用意し、説明の仕方をシミュレートしながら実際に作成することを推奨します。
ベテランGMの方は適当にサンプルPC等を使って下さい。
作成したら、一回成長をさせてください。
ここもプレイ当日をシミュレートしながら実施することを推奨します。
経験点は1500です。
注意:通常はシナリオ成功で経験点1000です。軽いボス補正(先制判定用スカウト技能取得分の+500)と考えてください。

ラスボスの設定(心構え)

当日のいずれかのPCを追う、もしくは追われる立場になります。
基本、弱めに設定してください。雑魚っぽいことで、PC側の正当性が引き立ちます。
当日のPCの設定に合わせる必要があるので、プレイヤーの考えてくれた設定の中から、乗れそうなNPCを選び、全力でその設定に乗っかってください。
プレイヤーは「設定を拾ってくれた」と喜んでくれそうな人を選ぶことを推奨します。
慣れているGMは逆に強め設定で手加減してもよいです。頃合いを見て、撤退してください。
例 強めラスボスの心理描写
・追っ手をかけろとの命令だから来たものの、弟子であるPC○○に恨みはない。適当に負けて逃がしてやろう。
・追ってきた彼らに罪はない。世界の平和のために、○○はあの国にあってはならんのだ。さて適当なところで逃げるとしよう。

ラスボスの強さ調整

組織だったラスボスを想定しています。以下を参考に、部下を準備してください。
2パターンくらい用意して、ラスボス戦の前に雰囲気を見て選択するのが良いと思います。

PC4人。ラスボス前にもう戦闘は満足、の場合。

・壁役 ダガーフット相当×2
・遠距離 アローフット相当×2
・主戦闘員 ラスボスが魔法系:サーベルフット相当 戦闘系:グレムリン相当(飛行なし)

まだまだヤル気、むしろガチ戦闘希望、の場合。

・壁役 シールドフット相当×1
・遠距離 アローフット相当×2
・主戦闘員 ラスボスが魔法系:ボルグ相当 戦闘系:フーグルマンサー相当
ルールブックにあるデータだけ利用します。全て人にしてください(シールドフットによく似た人、などと表現)。
上記はあくまで参考です。自分なりに戦略を考え、設定することを推奨します。

ラスボスを単独犯にしたい場合、もう3回成長をさせてください。経験点は3000です。

フェローの準備

難易度調整で、フェローの使用を選択する場合は、フェローを準備しておきましょう。

⚫️シナリオ本編

プレゼンテーション

一番はじめ、PC作成前に、GMは以下を実施してください。
・「シナリオのコンセプト」と「シナリオの目的」の説明
※「全体の流れ」は説明なしを推奨します
・「PvPに対する諸注意」の説明
・「PCとその設定」の説明とPCの設定に関しての相談受け付け。
(ここでPC達のおおよその設定を決めるとよいです。戦闘、支援、魔法等の職の方向と、追う、追われる程度で十分です)
・調整する難易度の設定内容の説明

PCの作成

「PCとその設定」の内容に従い、作成してもらって下さい。

自己紹介

プレイヤーの方に、自己紹介と作成したPCの設定の紹介をしてもらって下さい。
この際、GMはNPCが狙う、もしくはNPCを追っているPCを密かに決めてください。

ここからシナリオが始まります。GMはシナリオの開始を宣言してください。

オープニング

・全体への状況説明
「ここは、主要街道から少し外れた旧街道。
それぞれの理由を胸に君たちは街道を進む。
やがて日が沈み、西の空に怪しい暗雲が見える。これはどうやらひと雨来るようだ。
さてどうしたものかと思案すると、この旧街道に居を構える、寂れた宿場が目にはいった。
隠居手前の老夫婦が営むそこは、繁盛という言葉からずいぶんと長い無沙汰を受けているようで、君たち追われるものにとって雨宿りにはちょうどよい。
そしてまた、君たち追うものとしては相手が逃げ込んでいないか是非とも調べておきたい物件でもある」

導入①(チェックイン)

PCに宿屋にチェックインしてもらってください。
これは個別に行い、他のPCは登場できません。順番は特にありません。
チェックインしたPCに、その場で以下を決めてもらってください。
・部屋での行動(食事、睡眠、鍛練など)。
・部屋での服装(どこまで装備したままでいるか)。
PCの設定とあまりに矛盾があるようなら、GMは指摘し、内容を変更してもらってください。
例:のんびり屋の食いしん坊は、フル装備で鍛練しません。
ただ、この指摘はあまり厳密に行う必要はありません。

GMは、プレイヤーには見せずに部屋割りをします。
部屋数は7。通路をはさんで3部屋と4部屋です。
3部屋側に宿屋の受け付けがあります。
部屋割りはランダムで良いですが、GMが追う、もしくは追ってくるPCを中央に配置することを推奨します。

導入②(各自の部屋で)

一人ひとりに、部屋での行動をロールプレイしてもらってください。
プレイ内容は、導入①で決めた行動を少し具体的にする程度でよいです。
ガッツリロールプレイしたいという人にはしてもらって構いません。
GMは部屋割りを見ながら、前にプレイした内容を踏まえ、両隣の、もしくは対面の住人の気配を説明してください。
部屋が隣や対面にいるPCを次のプレイヤーに指名するとやり易いです。
例:
「君の右隣の部屋から、美味しい美味しいと繰り返す声がする」
「向かいの部屋からフンッフンッという気合いの声と重いものを振り回す音がする」
「君の部屋の両隣は妙に静かだ」
プレイヤーには隣に誰がいるのかバレバレなくらいでいいです。
全員の行動が終わったら、GMはNPCをプレイしてください。
プレイヤーに、いる場所と今から行動をする事を伝えるシーンです(宿屋に泊まっているかを決めてください)。
「「見つけた/見つかった」
暗い部屋の中/雨の中でそう呟くと、その人物はおもむろに、懐にてを差し入れてなにかを取り出した。
ガシャーン
誰もが寝静まった宿屋の中に、窓の割れる音が鳴り響く。」
この時、GMはどこの窓を壊したのか決めておくと、後々臨場感が出ることがあります。

導入③

まず、以下の説明をして下さい。
「明かりもなく、近くの人の顔さえ判別が難しい闇の中、突如静寂は破られた。敵か味方か、追手か追う相手か、何も分からぬままた、ただいたずらに緊張感だけが上がっていく。
では、今から本編が始まります。
プレイヤーは、PCが勘違いしながら戦闘し、徐々に誤解に気づいていくまでを楽しんでください。
積極的に戦闘に参加する、あるいは誰かを味方か決めて支援することを推奨します」
プレイヤー全員に以下を決めてもらって下さい。
・起きていた/寝ていたが起きた/寝ている
・武器、鎧、道具等の装備具合。
・とっさの行動(部屋を飛び出す/窓から外へ躍り出る/籠城する、など)
質問があれば、音のした方向や、遠い近いなどの情報は出して構いません。

騒乱活劇

GMからの説明

「君たちは追い詰められていた。
追う側は、ここで逃せばもう見つけることはできないだろう。
追われる側は、ここで見つかればいずれ更なる追っ手がかかるだろう。
やるしかない。偶然にも君たちの意思はひとつにまとまっていた」
GMはまず、以下の説明をしてください。

1.改めて、以下の説明

「PvPに対する諸注意」と、「やるおま-システム」の推奨に関して、改めて説明をしてください。

2.攻撃前のプレイヤー間の相談の実施

攻撃をする際は、その前に各自、データを開示し、双方合意の上で全力の攻撃をしてください。殺さないようにお願いします。

3.攻撃後のロールプレイ。

「やるおま」の後でノリで行ってください。
PC同士が仲間になるための布石を打ちましょう。

・分かりやすい身バレ。
「悪漢め! ○○と知っての狼藉か」
「この○○、貴様ごときに倒されはせん」
「さすがは○○の手の者か、しつこい」
「イヤでござる、もうニンジャの修行はイヤでござるー!」

・負けロール風の身バレ+仲間募集。
「くっ、やはり俺ひとりでは○○の追跡から逃れるのは難しいのか」
「戦士さえ、戦士さえいれば、○○を打ちのめすこともできようものを」
・相手のロールプレイに乗っかる。
「誰かは知らないけど、あなたは敵ではなさそうね。支援するわ」支援魔法後など。
「この○○、義によって助太刀いたす!」

シーンの進行

基本、以下に書かれていることを3回実施します。
ただし、ある程度PC達が敵同士でないと知れた場合は回数を減らしてよいです。

1.前シーンの状況推移

GMはプレイヤーひとり一人に以下を実施してください。
・部屋から出る(宿屋の廊下/外)を選択したPCの対処。
部屋から出たPCは、部屋の配置に従い、2~3人単位で遭遇する事になります。
一番遭遇数の多いPC達から、敏捷度順に実施するのがよいでしょう。
GMは、プレイヤーにはどのPCか、バレバレな描写をしつつ、戦闘を煽ってください。
以下、状況説明の例です。
「今、君の目の前には、戦士っぽい人と、後ろになんか毛むくじゃらのちっちゃい生物がいて、前の人は剣のようなのもを持っている。
後ろの人は杖のようなものを持っている。君を追ってきた/君が追っているやつかもしれない。どうする?」
そのPCが前のPCを攻撃した場合。
次の手番のPCが攻撃されたPCの場合は、
「君の目の前にいる戦士っぽい人が君に切りかかってきた。君を追ってきたやつかもしれない。どうする?」
次のPCが攻撃されたPCでない場合は、
「君の目の前でいきなり戦闘が始まった。追っているやつの関係者かもしれない。どうする?」
また、部屋の配置や他のPCの行動から、ひとりになったPCには、以下のような煽りをしてください。
「少し離れたところで、戦闘が始まった。剣を交える音に、魔法らしき炎まで見える。
もしかしたら、君が追っているやつかもしれないが、相手は○○だと言っている。違うようだがどうする?」
この際、相手のロールプレイ(名のりなど)の内容は聞こえていて構いません。
・部屋に留まる(籠城)
外に出たPCの処理がすべて終わったら、籠城組の対応です。
部屋から聞こえるであろう、戦闘の音とプレイヤーのロールプレイを、配置した部屋からの視点で伝えてください。
「扉のすぐ外から、剣と魔法での戦闘の音が聞こえる。おそらく剣の方は○○と名乗った。
今のところ部屋に躍り込んできそうにはないが、時間の問題かもしれない。どうする?」
・その他の行動をした
プレイヤーと相談して決めてください。
基本的には、PC視点での状況を説明し、行動してもらうことになります。

2.GMの持つNPC(ラスボス)の行動

まずは1回目のプレイ時に、NPCとしては想定外(ターゲット以外のPCが勝手に戦闘を始めたり、名乗りあったり)の状況に戸惑っていることをプレイヤーに伝えてください。
マスターシーンという形でロールプレイすることを推奨します。
その上で、
1回目:ターゲットであるPCをほのめかします。
性別や扱う武器の形状程度がよいです。

「あの男、こんなところにまで追ってきやがったのか、しつこい奴だ」
「ついに見つけたぞ、あの魔法使い。今度こそ息の根を止めてやる」
2回目:プレイヤーに身バレしていいです。
マスターシーンで独り言を言いつつ身の上話をしてしまうNPCという演出を推奨します。
3回目:PCに身バレしてください。

「てめえらいい加減にしろ!
この○○、△△様の命により、PC○○と、ついでにてめえら、まとめてあの世に送ってやらあ!」
「お、お前らなんなんだよ、俺を追ってるのかはっきりしやがれ!
もおいい、PC○○、てめえとその他、まとめて返り討ちだ!」
3回目の台詞の後は「終演」へ移行します。
前述しましたが、プレイヤーのロールプレイの状況によってはこの展開を早めても構いません。

1回目と2回目のロールプレイの後で、GMはNPCに以下の行動を実施できます。
この行動は、状況によっては実施しなくても構いません。
・PCへの襲撃。
これは、動かないPCや、孤立したPCを対象に行ってください。他のPCと合流するきっかけを作る演出です。
実行した場合、次のラウンドの最初で、NPCが起こしたことを大袈裟にプレイヤーに伝えてください。

「君たちが疑心暗鬼の中で戦っていると、ある一室で、怒号と共に争う音が聞こえる。怒号はPC○○には聞き覚えのある声だ(NPCがPC○○が追っている相手の例です)」

3.終演への移行

3回目、もしくはそれ以前でもプレイヤーの合意が得られた場合、3回目用の台詞を叫んだ後、GMは終演への移行を宣言してください。

終演

PCと用意したNPCとのバトルです。
GMは派手に負けてください。負けロールプレイは実は楽しいです。

エンドロール

パーティーの結成です。NPCに狙われたPCに結成の音頭取りを促すのがよいでしょう。
まとまらなさそうであれば、
「とりあえず、近くの街に皆で向かうのはどうでしょう」といった提案をしてあげてください。
結成、あるいは街に向かうことが決まった段階で、GMはシナリオの完了を宣言してください。
経験点や成長は、ルールブックに従い対応ください。

シナリオは以上になります。

あとがきのような言い訳

長いです。初心者向けということでロールプレイや設定の例をいっぱい入れたせいです、はい。
シナリオ文章自体は超短いです。
一見、汎用性の高いシナリオに見えますが、実はシステムを選びます。サイコロフィクションやSRSのシステムではおそらく成立しません。
PCが単独でもある程度行動出来るシステムであるソードワールドだからこそ、実現可能なシナリオだと思います。
シナリオを読んだだけでロールプレイが楽しそうだと思っていただけたら幸い。

⚫️最後に 〜定型文〜

本文書の著作権は、著者であるのみすけに帰属します。
私的かつ非商業目的で使用する場合を除き、事前に著者の書面による許可を受けずに、複製、公衆送信、改変、切除、ウェブサイトへの転載等の行為は著作権法により禁止されています。
身内で、コンベンションで、楽しんで頂く分には、何ら問題ありません。2次利用(リプレイ、動画等)も同様です。
シナリオコンテストは、主催者が金銭的な利益を直接享受しない限り、非商業目的であるという認識です。

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のみすけです。 とある御縁により、いいシナリオ保管場所を見つけられたと感謝しきり。 シナリオコンテストとか以外は、ほぼシナリオフック的なメモを保管します。 しばらくは過去のシナリオのサルベージをのんびり。 非公開のものは新作です。どこかのコンベンションで開示するまでは非公開になります。ご容赦を。 連絡先は一時的な提示です。

discord アカウント: のみすけ#5024

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