●ストーリー

　FHエージェント“悪豚”出原次郎はいつものようにUGNに追われていました。その時ふと、彼の持つ美少女センサーに反応があります。その直感に従って路地裏に逃げ込むと、そこには手と口を血で濡らした、色白の少女がいました。早速、彼女にお手製の薬を飲ませ、従順なコレクションにしよう。そう思って行動した“悪豚”でしたが、そこはもう彼女の領域。動けなくなってしまった“悪豚”とUGNエージェントの前で、少女は人間を知ろうと食事を開始します。人を知りたい彼女が欲したもの。それは人を人たらしめる「幸せ」という感情、そしてそれを司る「心」と呼ばれる器官――脳でした。その異様な光景に心酔した“悪豚”は彼女により多く学びの機会を捧げようと、無知な彼女を誘導して力を借り、一つの大きな遊園地『夢の国』を作り上げます。それを都市伝説としてSNSで広め、若者を中心におびき寄せ、怠惰と快楽におぼれた彼ら彼女らを少女に献上する。そういう機関を作り上げるのでした。
　

●トレーラー

　『夢の国』。それはここ最近になって急速に広がる、不思議な遊園地の噂。ある日。家に黒い封筒が届き、そこにはチケットが入っている。それを持って指定された日に、廃遊園地のゲートをくぐると、『夢の国』に行けるらしい。そこは望むものが手に入り、皆が幸せな気持ちになれる、まさしく夢のような国。
　けれどもそれは悪意とレネゲイドによってつくられた、悦楽の場所。姫様のために作られた、奉仕機関。幸せを謳歌した人々を待つものは、想像を絶する狂気の光景だった。
　
ダブルクロスThe 3rd Edition 『Pleasure land』
ダブルクロスそれは裏切りを意味する言葉。
　

●シナリオデータ

PC①用ハンドアウト

ロイス: 楠木夏織　　　 推奨感情　P:友情/N:無関心 カヴァー/ワークス　高校生/指定なし
あなたはK高校に通う高校性だ。ある日ポストに届いた黒い封筒。入っていたのは一枚の紙きれ。日付、そして『夢の国』と書かれたその紙切れは、最近、噂になっている都市伝説スポットへの招待チケットだった。同様にチケットが届いた、友人の楠木夏織（くすのき　かおり）の誘いもあり、あなた達二人は郊外にある遊園地の跡地へ足を運ぶのだった。
　

PC②用ハンドアウト

ロイス:（妹） 推奨感情　P:庇護/N:隔意 カヴァー/ワークス　指定なし/UGN○○
両親を亡くして数年。今やたった一人の家族となった妹も、来年は高校生。そんなあなた達が暮らすＫ市に『夢の国』への入り口が開いたという。人々を魅了してやまない遊園地らしく、帰って来ない人も多いとか。その招待チケットがあなた達二人の住む家にも届く。本部からの指示もあり、あなたは一人、郊外の遊園地『アトラクションパーク』跡地へ向かった。
　

PC③用ハンドアウト

ロイス: 遠藤習　　 推奨感情　P:信頼/N:憤懣 カヴァー/ワークス　教師/指定なし
あなたが務めるK高校では最近、何日も無断欠席する生徒が増えていた。あなたのクラスでも遠藤習（えんどう　しゅう）という生徒が数必前から無断欠席。彼らは皆、『夢の国』に行っているらしかった。生徒指導を任される身として、生徒の安否を確認する必要がある。そうして噂の場所に行ってみれば、朽ちたアトラクションが並ぶ、遊園地だった跡だけが広がっていた。
　

PC④用ハンドアウト

ロイス:木戸綾香 　　 推奨感情　P:尊敬/N:不安 カヴァー/ワークス　指定なし/UGN○○
　あなたはUGNのエージェントだ。ある日、先輩エージェント・木戸綾香（きど　あやか）から呼び出された。そこは昨夜、FHエージェント“悪豚”の逃走現場。あなたを待っていたのは想像を絶する悲惨な光景だった。しかし、その光景を作り出したのはまた別の人物かもしれないという。蛮行を止めるために情報を集めるなかで見つけた手がかり。それは『夢の国』という噂話だった。
　

●PDF

●DX3『Pleasure land』