【聖都】で巻き起こる事件を解決し、子供たちの笑顔を取り戻す物語。12/25のクリスマスをモチーフにした演目。所謂ネタ演目なので、色々許せる方向け。
■演目データ プレイヤー:2~3人 演者レベル:3 プレイ時間:約4~6時間(※オンセにおける想定時間)
※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』を所持している必要がある。
本演目では選択次第で、「PC①のPCが演目後も継続して使用される場合」に、リビルドを要求する可能性がある。GMは事前にこの事をPL達に絶対に伝えること。
●最初に
本シナリオを遊ぶGM(ゲームマスター)は、本文及びデータの内容を、複製したものに限り、改竄、削除及び加筆を行ってもよいものとします。
また本シナリオを遊んだことにより生じたあらゆる問題について、当方では一切の責任を負いかねます。予めご了承いただける方のみ、ご利用ください。
【要約:遊ぶ時に、話の流れやPCの設定で、シナリオの内容やデータ(エネミーデータ含む)が変わっても問題ありません。他のシナリオをプレイする時、このシナリオの設定を持ち込むのであれば必ずGMに相談しましょう。】
プリプレイ
◆◆◆モノトーンミュージアムRPG演目「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」◆◆◆
■演目データ
プレイヤー:2~4人
演者レベル:3
プレイ時間:約4~6時間(※オンセにおける想定時間)
※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』を所持している必要がある。
■本演目について
12/25のクリスマスをモチーフにした演目。【聖都】で巻き起こる事件を解決し、子供たちの笑顔を取り戻す物語。
まず初めに大前提として、本演目は所謂ネタ演目である。この演目を遊ぶGM並びにPLはその事を十分に理解したうえで遊ぶ事。
本演目はシーン数が少ない演目となっている。GMはPL達が積極的にシーンを追加するのを推奨すると良いだろう。
また本演目は少人数向けの演目となる。もしもGMが『フィオリトゥーラ(以降FT)』を所持しているならば、p76を一読しておくことを推奨する。勿論持っていなくても何の問題も無い。
本演目では選択次第で、「PC①のPCが演目後も継続して使用される場合」に、リビルドを要求する可能性がある。GMは事前にこの事をPL達に絶対に伝えること。
◆ 今回予告 ◆
聖都には近年「サンタ」という名前の其達が訪れる。
12月の中頃から終わりにかけて、街中を練り歩いては子供たちにプレゼントを配るのだ。
今年1年良い子にしていた子には素敵なプレゼントを。
今年少しでも悪いことをした子には、「来年頑張るように」と一言を。
けれども今年は少し違った。
いつもの赤い外套でなく、いつもと違う黒い外套を身に纏い。
どの子にも平等に、黒いプレゼントを。
これは今年起こった奇妙な出来事。
赤いサンタと黒いサンタの、熾烈な戦いの物語。
モノトーンミュージアム
「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」
ーーーサンタ達の聖なる戦いが、今、始まる。
◆ ハンドアウト ◆
各PCには以下の設定がつく。GMはセッション開始時にPLとよく相談すること。PLが3人以下になる場合は、PC番号の若い順に使用すると良い。
PC①:聖都に住む童子
PC②:聖都に住む子持ちの貴族
PC③:カッサンドラの友人の其達
PC④:聖都に訪れた其達の研究者
演目「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」【PC①用ハンドアウト】
■パートナー:ブラック・サンタ 推奨感情:敵愾心
■PC間パートナー:PC④
■クイックスタート:小さな英雄(MMp47)
君は聖都に住む童子だ。どのような家族の下暮らしているかは自由に設定してよい。
近年聖都では、12月にサンタという其達が訪れ、良い子にプレゼントをくれるというのが習慣になっている。
今年は比較的良い子に過ごしてきた君は、サンタからのプレゼントを期待していた。
しかし、君にプレゼントをくれた黒いサンタは、去年とは様子が違うようだった。そして君が貰ったプレゼントも・・・。
プレゼントに納得がいかない君は、サンタを問いただすために黒いサンタを追うのだった。
演目「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」【PC②用ハンドアウト】
■パートナー:サンタ 推奨感情:不信
■PC間パートナー:PC①
■クイックスタート:永遠の姫君(MMp43)
君は聖都に住む貴族だ。家族を持ち、子供もいる。何不自由ない幸せな生活を送っている。
12月が迫ると、街中はサンタの噂で溢れかえった。勿論、君の子供もサンタを楽しみにしている様だ。
ある朝、寝息を立てる子供の枕元に、身に覚えのない黒いプレゼントが置かれていた。子供の笑顔を期待し部屋を後にした君だったが、君の子供は悲しい顔をして部屋から出てきた。
どうやら去年のサンタと違い、子供の欲しいプレゼントを贈ってくれなかったようだ。
とてもがっかりした様子の子供を見た君は、サンタに一言文句を言ってやろうと思い立ち、冬の聖都へと繰り出すのだった。
演目「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」【PC③用ハンドアウト】
■パートナー:"知の魔女"カッサンドラ・エテルネル 推奨感情:有為
■PC間パートナー:PC②
■クイックスタート:奇妙な隣人(MMp53)
君は聖都に幽閉される賢人 【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネル】と友人の其達だ。時折、狭間の抜け道を使って彼女に会いに行っている。
今日も何か面白い話が聞けないかと彼女の下へ向かうと、12月現在の聖都にはサンタと言う其達が訪れるらしい。
子供たちにプレゼントを配るという奇妙な性質は、其達の君にも興味深く思えた。
興味が湧いた君は、件のサンタを探してみることにした。
演目「サンタVSブラックサンタ ~取り戻せ、子供たちの笑顔を!~」【PC④用ハンドアウト】
■パートナー:サンタ 推奨感情:好奇心
■PC間パートナー:PC③
■クイックスタート:名もなき旅人(MMp53)
君は其達の研究者だ。日々其達について研究をしており、その為に各地を渡り歩いている。
近年聖都にて新しい其達が目撃されるようになったと聞いた君は、その其達の出没する時期である12月の聖都へと赴いていた。
自分の知らない未知の其達と言うのは、それだけで知的好奇心をくすぐられる!君は自身の好奇心を満たすために、【サンタ】と呼ばれる其達を探すのだった。
Let's catch Santa together!
◆ 舞台設定:【聖都】 ◆
統治形態:7人の賢人による合議制
所在地:中部(図書の国・帰路の国付近)
中部のなだらかな平地にそびえる、左の地四大国家の一つ。 信仰の中心地。詳細はMMp198を参照。
■NPC
■サンタ
其達
「良い子にしていた子たちには、素敵なプレゼントをあげようね。」
近年聖都に訪れるようになった其達。?歳。男性。
見た目は少し太った老人で、赤い服を着て赤い帽子をかぶり、大きな白髭を生やしている。大きな白い袋を携えており、その中から様々なプレゼントを取り出して子供に配る。
12月の聖都にどこからともなく現れる其達で、今年1年いい子に過ごしていた子供たちに、その子が心から喜ぶようなプレゼントを贈ってくれる。
しかし、1年の内に少しでも悪いことをした子には、「来年頑張るように」といい笑顔で一言言葉を贈るだけで、その子が喜ぶようなプレゼントは贈ってくれない。
日中は街中を徘徊しており、子供たちがねだってきてもプレゼントをあげるような事はしないが、稀に日中から子供にプレゼントを配ることもある。強引にプレゼントを奪おうとする子供がいると、すぐさまその場から逃げてしまう。
夜中は子供たちの家に侵入して、寝入った子供たちの枕元にそっとプレゼントを置いて立ち去る。この時、其達特有の感覚を持っているのか起きている大人や寝たふりをする子供には見つかることが無い。
人の言葉を話すため意思の疎通が可能である。しかし「プレゼントを配る行動」に関してはいくら言葉を交わしてもやめたり行動を変えることはしない。本能的な何かが関係しているのかもしれない。
※以降はPLに秘匿すること
サンタの正体は寄生型の其達だ。
本体は老人が担いでいる白い袋で、袋に触れた生き物の心に直接語り掛けサンタへと洗脳する。そうして洗脳された者は、徐々に赤い服を着たふくよかな老人の姿へと変わっていくという。
しかし、プレゼントを配るという習性は結局謎のままだ。
■ブラック・サンタ
其達
「プレゼントは平等にくれてやる!有難く受け取れガキども!」
今年聖都に訪れたサンタによく似た其達。?歳。男性。
服の色が真っ黒で帽子も黒い。それ以外の外見的特徴はサンタと一緒である。
最近の聖都に現れ始めた其達で、いい子悪い子に関わらずあらゆる子供にプレゼントを配っている。但し、子供たちが喜ぶようなものは贈ってくれない様だ。子供の中には喜んでいる子もいるようだが、喜んでいないこの方が圧倒的に多い。
サンタを敵視しているのか、サンタが配ったプレゼントと自分のプレゼントをすり替えたりしている。その他にも、街中でサンタと出会うと口論している様子が見れる。
■"知の魔女"カッサンドラ・エテルネル
不死者/賢者
「それを知って、おまえはどんな物語を紡いでくれるんだね」
聖都のとある場所に幽閉されている不死者。?歳。女性。
詳細はMMp213を参照。
本演目においては、PC③の助言役となる。PC③の良き友人として振舞うが、気まぐれなため必ずしも助けてくれるとは限らない。檸檬茶や砂糖菓子を手土産にすれば積極的に協力してくれるかもしれない。
◆ 演目背景 ◆
まず初めに、本演目はネタ演目として作成してある。GMやPLはその事を十分に念頭に置いておくことを推奨する。
サンタと呼ばれる其達は、「良い子にプレゼントを配る其達」である。理由や意味は無く、ただそういうものである。
一方ブラックサンタは、「あまねく子供たちに、未来を切り開く贈り物をする其達」である。こちらはサンタと違い、全ての子供たちにその子にとって実りある贈り物をする。その結果、ダンベルや魔法書などおよそ子供が貰っても嬉しくないものを贈ることが多いため、子供たちからはあまり好かれていない。しかし、親がいない子供や貧乏な家庭の子供たちからはとても感謝されており、全ての子供に嫌われているわけではない。
ブラックサンタは、サンタの「良い子にだけプレゼントをあげる」行動を嫌っている。これはブラックサンタの「全ての子供たちに贈り物をする」という習性と相反するため、本能的に彼が嫌いなのである。
そのため、サンタに対して敵対的な行動を取ることが多い。
一方サンタの方はと言うと、自身の「良い子にだけプレゼントをあげる」行いをなんとも思っておらず、ただ自分がそういうものだから行っているに過ぎない。なので、ブラックサンタが自身に対して敵対的であっても特に思う所が無い。同様にブラックサンタの事もなんとも思っておらず、彼の行いに対しても無関心である。
こうしたブラックサンタの一方的な敵意が、演目本編でより顕著に表れ、サンタとの決闘へとつながる。
演目はサンタ又はブラックサンタを探すところから始まり、PC達の合流→サンタ達についての情報収集→サンタ又はブラックサンタとの遭遇→クライマックスの流れになっている。
演目中に用意された情報を収集することによって、サンタ又はブラックサンタのどちらかと一度だけ話すことが出来る。その後のシーンやエンディングに何か影響があるわけではない。
クライマックスフェイズでは、ブラックサンタがサンタに対しての敵意を爆発させサンタに決闘を挑むことになる。PC達はこの戦闘に巻き込まれる形になり、どちらかのサンタを倒す事で演目は終わりを迎える。どちらのサンタを倒したかによってエンディングは分岐するため、GMは演出に注意する事。
■シーン1 黒いサンタの贈り物 シーンプレイヤー:PC①
◆解説
PC①のオープニングシーン。PC①がサンタを探したくなるように上手く誘導できると良いだろう。
▼描写1
12月の聖都はとても寒く、日によっては雪が降るほどだ。
今日も聖都には雪が降っており、空気も冷たい。なるべくなら外出は控えたいと思える寒さだった。
にもかかわらず、聖都の街中では多くの子供たちが道を歩いていた。
寒さに震え、雪に足を取られながらも、子供たちは黒い服を着た老人の後をついて回っていた。
もちろんPC①も例外ではなかった。
□黒い服の老人とはブラックサンタの事だ。PC①はこの老人をサンタだと思っている。
□PC①がブラックサンタに話しかけるならブラックサンタが話始める。
□セリフ:ブラックサンタ
「ほらガキども!プレゼントをくれてやる!」
「お前らの為になるとっておきのモノだ。有難く受け取れ!」
□PC①がプレゼントを開けると、中からは以下のどれかが入っている。条件にあったモノでも、D6でランダムに決めてもよい。
能力基本値の中で最も高い数値のモノが
肉体:ダンベル、ハンドグリップなど
知覚:よくわかる算術、辞典など
意志:聖教の宗教書、歴史書など
感応:スケッチブックと鉛筆、白紙の本と羽ペンなど
社会:上流階級のマナー講座本、社交界用の礼服など
縫製:よくわかる魔法入門書、異形除けのお守りなど
□周囲の子供たちも、辞典や勉強の参考書などを貰っているようで、不満の声が聞こえてくる。
□いつの間にかサンタは居なくなっているが、子供の一人がサンタの歩いて行った方向を教えてくれる。
◆結末
PC①がサンタを追ったらシーンを終了する。
■シーン2 子供のお願い シーンプレイヤー:PC②
◆解説
PC②のオープニングシーン。なるべく子供の為にという思いを強く持たせられると良いだろう。
▼描写1
近年噂になっている其達、サンタと言う存在は、子供たちの枕元にこっそりプレゼントを置いていく事があるという。そしてその姿は、子供や大人たちには決してみられることは無いのだとか。
事実、君が朝子供部屋の様子を見に行くと、身に覚えのない黒いプレゼント箱が、寝息を立てる子供の枕元に置いてあった。
「子供が起きた際にどんな笑顔を見せてくれるのだろう?」と子供の反応を楽しみにしながら、君は部屋を後にした。
しかし、その君の期待は裏切られる結果になった。
□子供が部屋から出てくると、とても沈んだ顔をしている。手にはプレゼントを持っている。(子供が男の子ならダンベルを、女の子なら上流階級のマナー本を持っている。)
□セリフ:PC②の子供
「おはようパパ...。」
「あのね?朝起きたらね?枕元にプレゼントが置いてあったの。」
「サンタさんが来たと思ってね!嬉しくなって開けたの。そしたら...。(プレゼントの中身を見せてくる)」
「パパ?なんでサンタさんはこんなプレゼントをくれたのかな?」
「今年は、ちゃんといい子にしてたと思ったんだけどな...。」
「サンタさんから見たら、悪い子だったのかな?」
□子供は涙目になりながら部屋に戻っていく。
◆結末
PC②がサンタを探しに行ったらシーンを終了する。
■シーン3 お茶請け話 シーンプレイヤー:PC③
◆解説
PC③のオープニングシーン。PC③は物語に関わる動機がとても薄いため、積極的に関わりに行ってもらえるように誘導できると良い。
▼描写1
聖都の古城の地下深く。寂れた牢に一人の魔女が幽閉されている。
【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネル】
大罪人として牢に繋がれた彼女には、秘密の友人が数多く存在する。
君もそんな友人たちの一人だ。
今日も彼女の興味深い話を聞きに、砂糖菓子を土産に牢の中へと忍び込んでいた。
□セリフ:"知の魔女"カッサンドラ・エテルネル
「こんな話を知っているかい?」
「ここ最近の聖都には、12月ごろにサンタという其達が訪れるんだ。」
「そのサンタは、子供たちにプレゼントを配って回るらしい。」
「但しプレゼントを貰える条件は、「今年1年いい子にしていた事」だそうだ。随分と曖昧なものだよねぇ?」
「その其達は大きな袋を抱えていて、その中から様々なプレゼントを取り出すらしいよ?」
「中には明らかに袋の容量を超えたモノも取り出すとか。いやぁ其達と言うのは本当に不思議なものだねぇ。」
「君、良かったらボクの代わりにサンタとやらを見てきてくれよ。」
「其達の君から見たサンタの話。お茶請け話としては悪くなさそうだしね。」
◆結末
PC③がサンタを探しに行ったらシーンを終了する。
■シーン4 サンタを追え! シーンプレイヤー:PC④
◆解説
PC④のオープニングシーン。PC④の演目への関わり方は、完全にPC④の興味のみによっている。PC④がサンタへ強烈な関心を抱けるように上手く誘導するとよい。
▼描写1
人とは違うナニカ。型に当てはめるのが難しい生き物たち。彼らは一様に其達と呼ばれ、その種類は数えきれないほど膨大だ。
そんな不可思議な生き物たちを研究するPC④は、今日も研究の為に一つの村へと訪れていた。
□村には妖精の様な小さな其達が数体住んでいる。花の蜜を舐めていたり、二体で踊ったりしている。
□PC④が其達を観察 ( あるいは研究 ) していると、村の人が話しかけてくる。
□セリフ:村の住人
「旅の方は、其達が怖くないのですか?」
「私たちにはとても真似できません。其達とは、なるべく関わらない方が身の為だと教わりましたから。」
「旅の方はすごい研究熱心な方なのですね。であれば、聖都に現れるという其達についてもご存じですか?」
「サンタと呼ばれるその其達は、12月の聖都に現れるそうです。何でも、子供にプレゼントを配ってくれるのだとか。」
◆結末
PC④が聖都へ向かう事を決めたらシーンを終了する。
■シーン5 サンタ発見? シーンプレイヤー:PC①
◆解説
PC達の合流シーン。演目側でシーンプレイヤー以外のPCの登場タイミングを設定していないので、GMはPL達にこの事実を伝えて積極的な登場を促すと良いだろう。
▼描写1
PC①がサンタを探して聖都の街を歩き始めてから約30分、少し開けた広場で一人佇む赤い服の男が、君に背を向け立っていた。
先ほどプレゼントをくれたサンタとは恰好が違うが、もしかしたら黒いサンタについて知っているかもしれない。
□セリフ:サンタ風の男
「うん?やぁこんにちは!何か用かな?坊や。」
「サンタ?...ああ!勘違いさせちゃってごめんよ。俺はサンタじゃないんだ。サンタとも一切関係ない。」
「この格好は趣味でね。ほら、冬ってすごく寒いだろう?だから、情熱的な赤い服を着ていれば、多少は寒さがまぎれるかと思ってね。」
「しかし、そうかサンタに似ているのか!道理で最近子供たちによく声をかけられると思ったよ!」
「勘違いさせちゃったお詫びになるかは分からないけど、さっき向こうの広場に子供たちが集まっていたよ?」
「もしかしたらサンタがいたのかもね?」
□PC達が合流し、ある程度会話が落ち着いたら以下の御標を下す。
『サンタを追い求める者達、サンタ達の決着を見届けるのでした。---めでたしめでたし。』
◆結末
PC達が広場へと向かったらシーンを終了する。
■シーン6 サンタ捜索! シーンプレイヤー:PC④
◆解説1
情報収集シーン。このシーンで集めた情報次第で次のシーンが変わる。詳細は解説2を参照する事。
▼描写1
広場には多くの子供たちが集まっていた。子供たちは笑顔を浮かべ、手には黒いプレゼントを持っている。
どうやら既にサンタは居なくなったようで、周囲を見渡しても黒い服も赤い服も見当たらない。
広場に居る子供たちから話を聞けば、或いはサンタの居所を掴めるかもしれない。
◆解説2
本演目での情報収集は、各PC1回のみ判定が行える。全PCが判定を行ったら、仮に全ての判定に失敗していてもシーンを終了する。
■赤い服のサンタについて 【社会】【意志】難易度:8
□近年聖都に訪れるようになった其達。赤い服着て、大きな白い袋を携えた、少しふくよかな老人の見た目をしている。
今年1年間良い子に過ごしていた子供に、袋の中からその子の喜ぶプレゼントを与えてくれる。基本的にはその子が欲しがるオモチャなどが多いが、噂では家族を欲しがる孤児に家族をプレゼントしたこともあるらしい。
今年1年間いい子にしていた子にしかプレゼントをくれないため、お金がなくてやむ終えず盗みを働いた子供とか、家族の為に嘘を吐いてしまった子供などにはプレゼントをくれない。中には、食べる為に家畜を屠殺した子供にもプレゼントをくれなかったという。いい子かどうかの判定は、サンタ本人にしか分からない。
※新たな情報項目【赤い服のサンタの居場所】が追加される。
※情報項目【黒い服のサンタについて】の判定に成功していた場合は、新たな情報項目【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネルに助力を求める】も追加される。
■黒い服のサンタについて 【社会】【意志】難易度:8
□今年見られるようになったサンタの亜種。サンタと見た目は似ているが、赤ではなく黒い服を着ている。その見た目から、子供たちからはブラックサンタと呼ばれている。
サンタと違い良い子だろうと悪い子だろうと関係なく、全ての子供たちにプレゼントを配っている。プレゼントの内容はサンタと違い、子供が必ずしも喜ぶものではない様だ。
黒いサンタからのプレゼントについて話をまとめてみると、騎士の家の子であれば訓練用の木剣、貴族の家の子であればマナーの教本など、どうやらその子供の将来に役立ちそうな、実用的なプレゼントが渡されている様だ。
※新たな情報項目【黒い服のサンタの居場所】が追加される。
※情報項目【赤い服のサンタについて】の判定に成功していた場合は、新たな情報項目【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネルに助力を求める】も追加される。
■赤い服のサンタの居場所 【社会】【感応】難易度:11
□子供たちからの情報を頼りに、赤い服のサンタの居場所が分かった。すぐに向かえば会えるだろう。
※シーン7へ進めるようになる。
■黒い服のサンタの居場所 【社会】【感応】難易度:11
□子供たちからの情報を頼りに、黒い服のサンタの居場所が分かった。すぐに向かえば会えるだろう。
※シーン8へ進めるようになる。
■"知の魔女"カッサンドラ・エテルネルに助力を求める 【社会】難易度:14
□カッサンドラにサンタ達の居場所についての情報を教えてもらいに来た。
少しつまらなそうな顔をしていたが、「まぁ、これくらいは良いか。教える代わりに、飛び切り楽しいお茶請け話を期待するよ?あと手土産に砂糖菓子もね。」と言って、サンタ達の今の居場所と、これからの行動予測を教えてもらえる。
これらの情報があれば、二人のサンタに会えるかもしれない。
※シーン7及びシーン8へ進めるようになる。
◆結末
各PCが1回ずつ情報収集判定を行ったらシーンを終了する。
■シーン7 赤いサンタ シーンプレイヤー:PC②
◆解説
赤いサンタとの会話シーン。シーン6で【赤い服のサンタの居場所】又は【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネルに助力を求める】のどちらかの情報収集に成功していた場合のみ、このシーンを演出する。どちらの情報収集判定にも成功していない場合は、このシーンを飛ばして次のシーンを演出すること。
このシーンでサンタという其達のキャラクター性をPC達にうまく表現する。
▼描写1
情報の場所へと向かうと、そこには赤い服を着て、白い大きな袋を携えた、少しふくよかな老人がベンチに座っていた。
老人はガラスで出来た器に入った、黒くてシュワシュワと泡を立てる飲み物を飲んでいる。
君達が近づいてくるのに気づくと、容器に蓋をして懐にしまい込み、君達に向き直った。
□サンタは時間が惜しいのか、歩きながら君達と話す。
□セリフ:サンタ
「やぁこんにちは。もしかして、ワシを探していたのかな?」
(PC①を見て)「ふぅむ...君は、まだプレゼントをあげていない子だねぇ。」
「ならば、明日の朝を楽しみにしていなさい。枕元にきっと、君を笑顔にしてくれるものがおいてあるからね。」
(PC②が黒いプレゼントについて話す)「ああ!そのプレゼントはきっと彼のものだね。ワシが置いてきたプレゼントを、わざわざすり替えているようなんだ。」
「改めてプレゼントが欲しいのかい?駄目だよ。既に一度配っているんだから。どんな事情があれ一人一つまでだよ。」
「それに君は大人だろう?プレゼントは、大人には渡せないんだよ。」
(ブラックサンタについて聞く)「ああ、彼かい?ワシは彼については何も知らないよ?」
「ただ、彼はどうもワシの事が気にくわないようでね。よくワシの邪魔をしてくるんだ。」
「プレゼントを配るのを邪魔されるのは困るからね。出来れば彼とは、一度きちんと話を付けておきたいのだけどね。」
(プレゼントを配る理由を尋ねる)「何故って、ワシはそういう者だからね。特に意味や理由なんてないよ。」
「まぁでも、ワシはワシのこの在り方を気に入って入るよ。子供たちが笑顔になると、ワシも嬉しくなるからね!」
□プレゼントは、PC②には大人なため決して渡さない。PC③と④はPC設定で17歳以下であれば明日の朝枕元にあると言ってくる。
◆結末
PC達がサンタとの話を終えたらシーンを終了する。
■シーン8 黒いサンタ シーンプレイヤー:PC③
◆解説
黒いサンタとの会話シーン。シーン6で【黒い服のサンタの居場所】又は【"知の魔女"カッサンドラ・エテルネルに助力を求める】のどちらかの情報収集に成功していた場合のみ、このシーンを演出する。どちらの情報収集判定にも成功していない場合は、このシーンを飛ばして次のシーンを演出すること。
このシーンでブラックサンタという其達のキャラクター性をPC達にうまく表現する。
▼描写1
情報の場所へ向かうと、そこには赤い服を着て、白い大きな袋を携えた、少しふくよかな老人がベンチに座っていた。
老人は陶器で出来た器に入ったホットミルクを飲んでいる。どういう仕組みなのか、器に入ったミルクは一向に湯気が消えず、温かいままの様だ。
君達が近づいてくるのに気づくと、容器に蓋をして懐にしまい込み、君達に向き直った。
□ブラックサンタは時間が惜しいのか、歩きながら君達と話す。
□セリフ:ブラックサンタ
「なんだ貴様らは?俺はプレゼントを配るので忙しいのだ!用があるなら歩きながら聞いてやる。」
(PC①を見て)「貴様は...俺が既にプレゼントをくれてやった奴じゃないか!」
「プレゼントは一人一つまでだ!分かったらさっさと帰れ!」
(PC②が文句を言う)「俺のプレゼントにケチ付けるってのか!」
「文句を言うなら受け取るな!そのプレゼントをどうしようがそっちの勝手だ!」
「本来のプレゼントをよこせだと?ふん!あんな堕落をもたらすモノ、とっくに捨ててしまったわ!」
(サンタについて聞く)「奴か...俺の存在意義的に、奴は好かんのだ!」
「奴は子供たちにプレゼントという名の堕落の種を配り、その子たちの成長を奪う。つまり欲しいものを与えてばかりでは、子供が成長せんという事だ!」
「それに奴は、自分の基準での良い子にしかプレゼントを配らない。そんなものはエゴだ!差別だ!偽善だ!」
「貧しくて仕方なく罪を犯した子はどうすればいい?取るに足らない嘘を吐いた子は?」
「たった一回の間違いすら許さないなど、厳しすぎるとは思わんか!?しかもまだまだ未熟な子供に対して!」
「俺は奴を好かん!だから奴の邪魔をするのだ!」
(プレゼントを配る理由を尋ねる)「それは俺がそういう者だからだ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「だが、俺はこの在り方を変えようとは思わない。」
「今はいけ好かないガキどもに、俺が未来を作るプレゼントを与える。」
「そうしてガキどもは成長して気付く。誰のおかげでそこまで成功を収めたのかを!」
「ガキどもが成長してから気付く俺の有難さ、それを想像すると笑いが止まらん!」
□プレゼントは、PC①には既に渡しているため何も渡してくれない。PC③と④はPC設定で17歳以下であれば、せがむならプレゼントをくれる。内容はシーン1を参照して渡すと良いだろう。
◆結末
PC達がブラックサンタと話を終えたらシーンを終了する。
■シーン9 赤と黒の聖戦 シーンプレイヤー:PC④
◆解説1
クライマックス戦闘のシーン。この戦闘の、どの戦闘終了条件を満たしたかによって、エンディングが変化する。
▼描写1
サンタと歩いていると、君達の進む方向から別のサンタが歩いてきた。
サンタ同士は無言で歩き続けると、お互いの距離があと3歩程度の位置で同時に歩みを止めた。
お互い無言に睨みあうサンタだったが、ブラックサンタの方から口を開けた。
□セリフ:ブラックサンタ
「ようやく会えたなぁ...サンタ!」
「俺は、お前が大っ嫌いだ!子供たちへただ一時の喜びを与えるだけのプレゼントを配るお前が!」
「一度の罪でその権利すら一方的に奪うお前が!大っ嫌いなんだよ!」
「だから今ここで、決着を付けさせてもらうぞ!」
□ブラックサンタの話を聞いたサンタが口を開く。
□セリフ:サンタ
「ワシは君が、ワシをどう思っていようと気にしていない。」
「ワシも君をどうとも思っていない。ワシの邪魔をしようと、ワシには関係のない事だ。」
「君にどんな思いがあろうが、どんなことをしていようが、ワシは無関心を貫くつもりだった。」
「しかし君が決着を望むというのなら、サンタとしてお相手をしようじゃないか。」
▼描写2
サンタ、そしてブラックサンタ、この両者がお互い向き合い袋に手をかけている。
サンタ同士の戦いとは、一体どのようなものになるのか?そしてこの戦いに、果たして意味はあるのだろうか?
様々な疑問を抱えたまま、サンタ達の聖戦の火蓋が今!切って落とされた!
◆解説2
クライマックス戦闘。
PC達で一つのエンゲージを形成し、そこからそれぞれ5mの位置にサンタとブラックサンタのエンゲージを配置する。サンタとブラックサンタのエンゲージの距離は5mとする。形としては、正三角形の頂点にそれぞれのエンゲージが存在するとイメージすると良い。
この戦闘では、サンタ及びブラックサンタは基本的に [ 対象:場面(選択) ] の攻撃しかしない。そのため、サンタにはブラックサンタの、ブラックサンタにはサンタの攻撃がいくことになる。
戦闘の終了条件は、サンタ又はブラックサンタ又はその両方のHPが0になる事である。
もしもブラックサンタのHPが0になる事によって戦闘が終了した場合はシーン10へ。サンタのHPが0になる事によって戦闘が終了した場合はシーン11へ。両方のHPが0になることによって戦闘が終了した場合はシーン12へ。
□セリフ:サンタ&ブラックサンタ
(戦闘開始時)「「子供たちの笑顔を取り戻すために、今こそ決着の時だ!」」
□セリフ:ブラックサンタ
(HP0時)「そんな、俺の行いも、俺のエゴだったという事か...?」
□セリフ:サンタ
(HP0時)「そんな、まだ配れてない子たちが、沢山、いるのに...。」
◆結末
戦闘が終了したらシーンを終了する。
■シーン10 笑顔を作る贈り物 シーンプレイヤー:PC③
◆解説
サンタとのエンディングのシーン。クライマックス戦闘にて、「ブラックサンタの撃破」によって戦闘を終了した場合のシーン。
▼描写1
こうしてブラックサンタは倒され、妙なプレゼントで笑顔を奪われる子供は居なくなった。
しかし、罪を犯した子供たち、所謂悪い子にプレゼントを配ってくれるサンタは、いなくなってしまった。
倒れたブラックサンタを尻目に、サンタが君達に話しかけてくる。
□セリフ:サンタ
「ありがとう君達。ワシを手伝ってくれたんだろう?」
「正直戦うなんてこと初めてだったから、よく周りが見えていなかったんだけど、きっと手伝ってくれたんだよね?」
「本当にありがとう!これで、彼に邪魔されずにプレゼントを配ることが出来るよ。」
(PC①に向かって)「そうだ!普段はあんまりやらないんだけど、折角だから君にプレゼントを手渡ししよう。」
「さぁ手を出して!君の最も喜ぶものをあげよう。」
「さぁてそれじゃ、ワシはもう行くよ。本当にありがとう。」
「ワシが生まれた時から知っている、どこかの世界の言葉を贈ろう。」
「メリークリスマス!」
□PC①は好きなアイテム (装備品でも使い捨てでも構わない) を獲得できる。又はデータを伴わない何かを貰うことが出来る。
◆結末
サンタが去って行ったらシーンを終了する。
■シーン11 未来を願う贈り物 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
ブラックサンタとのエンディングのシーン。クライマックス戦闘にて、「サンタの撃破」によって戦闘を終了した場合のシーン。
▼描写1
こうしてサンタは倒され、子供たちに笑顔をもたらすプレゼントが配られる事は無くなった。
しかし、もう一人のサンタが実りあるプレゼントを誰にでも平等に配ってくれるだろう。
倒れたサンタを尻目に、ブラックサンタが君達に話しかけてくる。
□セリフ:ブラックサンタ
「ふん!礼は言わんぞ!奴を倒したのは俺の力であって、お前らのではないからな。」
「奴を倒したのはこのブラックサンタ!そう街の奴らにも吹聴しておけ!」
「...俺は奴とは違って融通が利く。感謝してはいないが、まぁ多少お前らのおかげで有利に事が運んだかもしれなくもないからな。」
「喜べ貴様ら!この俺手ずから、貴様らにプレゼントをやろう!」
「俺はもう行く。まだまだ配らねばならないプレゼントがごまんとあるのでな!」
「最後に、俺が生まれた時から知っている、どこかの世界の言葉を贈ってやろう。」
「メリークリスマスだ!」
□各PCは経験点を2点貰える。
◆結末
ブラックサンタが去って行ったらシーンを終了する。
■シーン12 新しいサンタ シーンプレイヤー:PC①
◆解説
サンタがいなくなったエンディングのシーン。クライマックス戦闘にて、「サンタとブラックサンタ両方の撃破」によって戦闘を終了した場合のシーン。
▼描写1
こうしてこの街からは、サンタと呼ばれるものが全ていなくなった。
プレゼントを配る者はもう居らず、子供たちの笑顔が取り戻される事は、このままならないだろう。
かろうじて喋れる体力を残していたサンタが話始める。
□セリフ:サンタ
「まさか彼だけでなく、このワシも一緒に倒してしまうとは。」
「君たちは何がしたかったのだ?何故この街からサンタをなくそうとした?」
「まぁ理由なぞ今のワシにはもうどうでもよい。」
「問題はこれからだ。」
(PC①の方を見て)「君、サンタになりなさい。」
「ワシを倒した責任を取って、サンタになるのだ。」
「ワシの袋を受け取りなさい。そうすれば、君もサンタに成れる。」
「頼むぞ、新しい、サンタよ。」
□PCが袋に触れるなら、袋から「サンタに成れ」と語りかけられる。それは最早洗脳に近い。下記判定を行わせる。
[ 意志判定:難易度10 ]
□判定に成功した場合は、袋の洗脳に打ち勝ち、袋を手放すことが出来る。
□判定に失敗した場合は、袋の洗脳に負け、サンタとしての使命を受け入れてしまう。
※この場合、PC①が演目後もPCを継続して使用したいなら、童子のクラスを其達のクラスに変更してリビルドしなければならない。
□PCが袋に触れずに処分する場合は、そのまま処分できる。
◆結末
袋の扱いが決定したら、シーンを終了する。
以下はエンディングプロットとなる。これまでの展開に応じて、自由にシーンを演出すると良いだろう。
▼描写
こうして聖都に訪れていたサンタは減った。これが結果的に良かったのか、悪かったのかは、これからの子供たちが決定していく事だろう。
聖都の冬は過ぎてゆき、新たな年が始まろうとしていた。
【個別エンディングプロット】
■PC④:こうして君はサンタを捕らえる...事は出来なかったが、サンタに接触することは出来た。今後は聖都に残り更にサンタについて調べても良いし、また新たな其達を求めて旅に出るのも良いだろう。
■PC③:サンタ達の物語は終わり、カッサンドラに良い土産話が出来た。彼女と今回の騒動について話していても良いし、街の様子をもう少し見ても良いかもしれない。
■PC②:結局サンタからはちゃんとしたプレゼントを受け取ることが出来なかった。子供に対して自分でプレゼントを用意するか、あの黒いプレゼントで我慢するよう説得するしかないだろう。
■PC①:サンタ達の戦いが終わり、聖都にはいつもの日常が戻ろうとしていた。君はサンタ又はブラックサンタから貰ったプレゼントを堪能しているかもしれないし、残ったサンタと交友を深めているかもしれない。
或いはサンタがいなくなったのなら、家族や友人と年末を過ごしているかもしれない。
■PC① (サンタ):こうして君は新たなサンタとなった。これからは子供たちにプレゼントを配っていかなければならない。聖都にとどまってプレゼントを配っても良いし、他の国へと赴いても良いかもしれない。
※この場合、PC①が演目後もPCを継続して使用したいなら、童子のクラスを其達のクラスに変更してリビルドしなければならない。
演目の目的を達成した項目については、以下のように判断すること。
・サンタ達の決着を見届けた:3点
・サンタを倒した:1点
・ブラックサンタを倒した:1点
・サンタと話をした (シーン7に登場した):1点
・ブラックサンタと話をした (シーン8に登場した):1点
・サンタになった:8点
※サンタとブラックサンタのデータは全く同じものを使用する。
■サンタ&ブラックサンタ
◆逸脱能力
□□《瞬速行動》(MMp126)
□□《虚構現出》(MMp125)
□□《死神の招き》(MMp127)
□《限界突破》(MMp126)
《虚構現出》は基本PCの《虚構現出》に対して使う。《虚構現出》を2連続で使用するのは避けること。
《瞬速行動》は最初のイニシアチブプロセスに使用する。サンタとブラックサンタ、どちらが先に行動するかは自由に決めてよい。
《死神の招き》は自身の攻撃に使用する。
《限界突破》は《扇動者の声》を3回使用してしまった際に使用する。
◆パーソナルデータ
種別:其達 レベル:6 サイズ:1
命:5 回:5 術:8 抵:3
行:11 HP:200 剥:1
肉: 12/+4 知:12/+4 感:18/+6
意:12/+4 社:9/+3 縫:9/+3
攻:〈殴〉8 / 物理
対:単体 射:至近
防:斬3 / 刺2 / 殴1
◆特技
【常時】
《無限の魔》(MMp238) 1
《無慈悲なる一撃》(MMp237)1
【オート】
《不屈の執念》(MMp124)1
《不可思議な軌跡》(MMp114)1
【ダメージロール】
なし
【セットアップ】
なし
【マイナー】
《ワザワイモノ》(MMp114) 1
【メジャー】
《扇動者の声》(MMp106)3
《ヒトガタ:魔女の呪い》(MMp103)1
《突飛な贈り物》(MMp113)1
【イニシアチブ】
なし
【リアクション】
なし
◆行動指標
以下に【サンタ】及び【ブラックサンタ】の戦闘での行動指標を記載する。ここでの行動指標とは、各タイミングに対してどういった行動を取るかを特技・逸脱能力をまとめて書いているものを指す。各行動指標には独自に名前を設定しており、後述する戦闘プランで使用する。名前にはあまり深い意味はない。
【攻撃(4回目まで)】不幸なプレゼント
《不可思議な軌跡》(MMp114)1 + 《ワザワイモノ》(MMp114) 1 + 《扇動者の声》(MMp106)3 + 《無慈悲なる一撃》(MMp237)1
タイミング:メジャー+マイナー+常時+オート
判定値:8 難易度:対決
対象:場面(選択) 射程:視界
解説:袋から取り出した不幸を呼ぶプレゼントを無差別にまき散らす攻撃。〈殴〉4D6+9のダメージを与える物理攻撃を行う。
【攻撃(5回目以降)】呪いのプレゼント
《ワザワイモノ》(MMp114) 1 + 《ヒトガタ:魔女の呪い》(MMp103)1 + 《無慈悲なる一撃》(MMp237)1
タイミング:メジャー+マイナー+常時
判定値:8 難易度:対決
対象:範囲(選択) 射程:10m
解説:歪みの詰まったプレゼントをあたりにまき散らす攻撃。〈縫〉2D6+7のダメージを与える術攻撃を行う。
■初期配置
PC達で一つのエンゲージを形成し、そこからそれぞれ5mの位置にサンタとブラックサンタのエンゲージを配置する。サンタとブラックサンタのエンゲージの距離は5mとする。形としては、正三角形の頂点にそれぞれのエンゲージが存在するとイメージすると良い。
この戦闘では、サンタ及びブラックサンタは基本的に [ 対象:場面(選択) ] の攻撃しかしない。そのため、サンタにはブラックサンタの、ブラックサンタにはサンタの攻撃がいくことになる。
戦闘の終了条件は、サンタ又はブラックサンタ又はその両方のHPが0になる事である。
■戦闘プラン
●最初のイニシアチブで【サンタ】と【ブラックサンタ】が《瞬速行動》を使用する。使用順はGMの自由で構わない。
●【サンタ】及び【ブラックサンタ】の攻撃は3回目まで【不幸なプレゼント】を使用し、4回目の攻撃に移る前に《限界突破》を《扇動者の声》に使用する。5回目以降はもう《扇動者の声》が使用できないので、【呪いのプレゼント】で攻撃していく。また攻撃時は同時に《死神の招き》を使用すると良いだろう。攻撃の対象には常に相手のサンタが入るようにする。PCと相手のサンタどちらかしか攻撃できない状況ならば、相手のサンタの方を攻撃する。
●【サンタ】及び【ブラックサンタ】はバッドステータスを受けた際は、GMの判断で《不屈の執念》(MMp124)1を用いて回復すると良い。
TRPG同人サークル「野菜農園」に所属しています。主に「モノトーン・ミュージアムRPG」のシナリオを作成してます。Pixivにも投稿しています。 Twitter → @bJHbwZR2YDFrnL7
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