2022年11月08日更新

【モノトーンミュージアム】怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産

  • 難易度:★★★|
  • 人数:4人~5人|
  • プレイ時間:6~7時間(ボイスセッション)

 HOのPC①及びPC④、⑤が共通した演目「怪盗スケアクロウシリーズ」の第一弾。第一弾は四大国の一つ、聖都を舞台にした演目。
■演目データ  プレイヤー:4~5人  演者レベル:3  プレイ時間:約6~8時間(※オンセにおける想定時間)
※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』及び『インカルツァンド(以降IZ)』を所持している必要がある。また本演目にはスーパーシナリオサポート(以降SSS)のvol.1「絹裂きは聖夜に舞う」に掲載されているNPC・設定が登場する。必須ではないが所持を推奨する。

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 本シナリオを遊ぶGM(ゲームマスター)は、本文及びデータの内容を、複製したものに限り、改竄、削除及び加筆を行ってもよいものとします。
また本シナリオを遊んだことにより生じたあらゆる問題について、当方では一切の責任を負いかねます。予めご了承いただける方のみ、ご利用ください。
【要約:遊ぶ時に、話の流れやPCの設定で、シナリオの内容やデータ(エネミーデータ含む)が変わっても問題ありません。他のシナリオをプレイする時、このシナリオの設定を持ち込むのであれば必ずGMに相談しましょう。】

プリプレイ
◆◆◆モノトーンミュージアムRPG演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」◆◆◆

■演目データ
 プレイヤー:4~5人
 演者レベル:3
 プレイ時間:約6~8時間(※オンセにおける想定時間)

※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』及び『インカルツァンド(以降IZ)』を所持している必要がある。また本演目にはスーパーシナリオサポート(以降SSS)のvol.1「絹裂きは聖夜に舞う」に掲載されているNPC・設定が登場する。必須ではないが所持を推奨する。

■本演目について
 HOのPC①及びPC④、⑤が共通した演目「怪盗スケアクロウシリーズ」の第一弾。第一弾は四大国の一つ、聖都を舞台にした演目。


◆ 予告状 ◆

 "泥血の暴君"カリギュラ。

 かつて聖都に圧政を敷いた狂王は、前衛芸術に傾倒していた。
 彼の王が栄華を極める時代のそれらの芸術は、現在では弾圧の対象となった。

 しかしだからこそ、その禁じられた芸術は価値を得る。

 今宵の獲物は、かつてのカリギュラ時代に描かれた絵画「エテルネル」。
 不死者の証を表したその芸術は、聖都のどこかに眠るという。

 絵画を狙うは怪盗だけに非ず。
 その絵を手にするのは、果たして如何なる者達か。

モノトーンミュージアム
「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」
          ーーー今宵のお宝も、怪盗スケアクロウが頂戴する。


◆ ハンドアウト ◆
 各PCには以下の設定がつく。GMはセッション開始時にPLとよく相談すること。PLが5人以下になる場合は、PC番号の若い順に使用すると良い。

PC①:左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウ
PC②:マクリール家に仕える従者
PC③:聖教会所属の僧侶
PC④:怪盗スケアクロウを追う者
PC⑤:怪盗スケアクロウの仲間


演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」【PC①用ハンドアウト】
■パートナー:ジョアンナ・マクリール 推奨感情:有為
■PC間パートナー:PC②
■クイックスタート:宵闇の怪盗 (MMp48)
■指定クラス:日陰者

 君は左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウだ。
 どうして怪盗をしているのか、どのような怪盗なのかは自由に決めてよい。

 今回は怪盗である君に、盗みの依頼が届いた。
 盗みを依頼してくる輩は今までも多くいた。大抵は断ってきたが、今回はすこし事情が違った。

 なんせ御標が下ったのだから。

 神の戯言と一笑に付しても良いが、その結果依頼人が異形化してしまうのは心が痛む。話だけでも聞いてみるかと、君は依頼人である【ジョアンナ・マクリール】の屋敷を尋ねるのだった。


演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」【PC②用ハンドアウト】
■パートナー:絵画「エテルネル」 推奨感情:執着
■PC間パートナー:PC④
■クイックスタート:微笑する執事 (IZp84)
■指定クラス:従者

 君はマクリール家に仕える従者だ。
 君の主であるマクリール家のお嬢様、【ジョアンナ・マクリール】様は最近物思いに耽っていることが多い。悩みの種は恐らくお嬢様が求めてやまない絵画「エテルネル」についてだろう。

 お嬢様の為にどうにかその絵画を手に入れて差し上げたい。そう考えていると屋敷の呼び鈴が鳴った。扉を開けるとそこには、薄汚いコソ泥 (PC①) が立っていた。


演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」【PC③用ハンドアウト】
■パートナー:フリスト・マッシ 推奨感情:尽力
■PC間パートナー:PC⑤
■クイックスタート:御標の守護者 (MMp38)
■指定クラス:僧侶

 君は聖教会に所属する僧侶だ。
 今日も日課の祈りを捧げていると、【フリスト・マッシ】司祭から声をかけられた。

 司祭曰く、近年規制対象として捜索されていた絵画「エテルネル」が、聖都の貴族【ジョバンニ・D・エルデンテ】の屋敷に運び込まれたそうだ。

 司祭は君にこれの回収を依頼した。一僧侶でしかない君に何故こんな仕事が舞い込んで来たのか?疑問をよそに君は絵画「エテルネル」を追うのだった。


演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」【PC④用ハンドアウト】
■パートナー:ジョバンニ・D・エルデンテ 推奨感情:脅威
■PC間パートナー:PC③
■クイックスタート:針の魔女 (MMp36)
■指定クラス:なし

 君は彼の大怪盗スケアクロウを追う者だ。
 どのような理由で追っているのかは自由に決めてよい。

 スケアクロウを追っている君は、スケアクロウが狙いそうなお宝についての情報も多く持っている。今回はその内の一つ、絵画「エテルネル」に動きがあったそうだ。

 なんでも、商いの国で開催された闇オークションでその絵画を落札した貴族がいたそうだ。その貴族の名前は【ジョバンニ・D・エルデンテ】。
 「その貴族の屋敷に行けば、もしかしたらスケアクロウに会えるかもしれない!」
 そう思った君は聖都へと向かうのだった。


演目「怪盗スケアクロウとカリギュラの遺産」【PC⑤用ハンドアウト】
■パートナー:"濡れネズミ" フラジール 推奨感情:借り
■PC間パートナー:PC①
■クイックスタート:名もなき旅人 (MMp34)
■指定クラス:なし

 君は彼の大怪盗スケアクロウの仲間だ。
 どのような関係なのかはPC①のPLと相談して決めること。

 スケアクロウの今回の獲物は、カリギュラの遺産である絵画「エテルネル」。しかし、今回はいつもとは少し様子が違った。
 それは、今回の盗みが依頼されたものだからだ。普段の彼ならば盗みの依頼など断るのだが、今回は御標にその内容が記されてしまった。

 御標は本当に正しいものなのか?絵画「エテルネル」とはどのようなものなのか?様々な疑問をよそに、君達は依頼主の居る聖都へと向かうのだった。


◆ 舞台設定:【聖都】 ◆
 聖教会の総本山が置かれている都市国家。四大国の一つ。
 詳細はMMp198及びIZp170を参照するとよい。
 また、もしもGMが所持しているのであればSSSvol.1「絹裂きは聖夜に舞う」のp38も参照することを推奨する。


■NPC

■ジョアンナ・マクリール
 貴人
「ご先祖様の描いた絵画を、一目で良いから見てみたいのです。」
 聖都に住む貴族。19歳。女。
 聖都に住むマクリール家の令嬢。穏やかな性格で、滅多な事では怒らない。
 マクリール家が大成するきっかけとなった画家ジャクソン・マクリール。その彼が生涯最後に手掛けた作品「エテルネル」を一目見たいと思っている。

■フリスト・マッシ
 僧侶 / 賢者
「エテルネルを冠する絵画など、不死者様への不敬に他ならん!」
 聖教会に所属する司祭。42歳。男。
 聖教会で異端書物や芸術を規制・回収する組織に所属する司祭。
 元々は真っ当な教区で司祭をしていたが、日々の祈りを欠かし怠けていた事が司教の耳に入り今の組織に居る。 (所謂左遷である。)
 現在の急務は暗黒期に流行った前衛芸術の規制及び回収だ。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 以降はPL達には秘匿の内容となる。GMはプリプレイで公開しないよう注意する事。

 PC③に絵画の回収を依頼した理由は、PC③が紡ぎ手だと知っていたからである。異端書物や芸術には歪みが付いて回ることが多い事をフリストは経験上察していた。しかし、公に紡ぎ手を雇って働かせるわけにはいかない。
 そこで、紡ぎ手であると知っていたPC③に協力を仰いだのだ。その事実を秘密にしているのは、自身とPC③の保身のためである。
 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

■ジョバンニ・D・エルデンテ
 貴人
「なんとも素晴らしい絵画じゃないか!是非欲しい!」
 聖都に住む貴族。52歳。男。
 聖都の商工会の重役の一人。聖都で行われるあらゆる商取引はもちろん、商いの国での取引などにも力を入れている。
 根っからのコレクターであり、特に絵画を熱心に集めている。今回は長年買い手が付かなかった絵画「エテルネル」がオークションにかけられると知り、多くの私財を携えオークションへと参加しこれを獲得した。

■"濡れネズミ" フラジール
 異形 / 日陰者 / 童子
「牢屋の子にお便りね・・・うん、パン三個でいいよ」
 聖都の水路に住まう異形の少女。14歳。女。
 詳細はSSSvol.1のp43を参照。
 本演目ではPC達を水路で手助けしてくれる存在となる。


◆ 演目背景 ◆
 かつてカリギュラ時代に「エテルネル」という題名の絵画を描いた画家【ジャクソン・マクリール】。今の時代ではその絵には莫大な価値が付与されている。

 暗黒期の混乱でその絵画は元の持ち主の手を離れ、聖都の闇へと流れてしまう。

 演目の始まりはスケアクロウが、画家であるジャクソン・マクリールの子孫【ジョアンナ・マクリール】から絵画を盗み出してもらうことを依頼されるところから始まる。

 かつて画家であったジャクソン・マクリールの築いた富により、貴族として大成したマクリール家だが、その絵は暗黒期に描かれたものばかりである。
 そのため、マクリール家には一枚もその絵画が存在しない。何故ならそれらの絵画は現在の聖教会により規制対象となっているためである。

 ジャクソンの多くの絵画は商いの国の闇オークションでの競売にかけられており、既にほとんど好事家たちに流れてしまっている。そしてその中でも特に高価で、かつてのジャクソン・マクリールが生涯最後に手掛けた作品と言われている絵画がある。それが、今回依頼される「エテルネル」だ。

 演目の開始時点では「エテルネル」はオークションにかけられた後で、一人の貴族【ジョバンニ・D・エルデンテ】の下に落札されている。PC達はこのジョバンニの屋敷に盗み入って絵画を入手することになる。

 実はこの絵画「エテルネル」は曰く付きの代物で、観る者を魅了する呪いの絵画だ。その美しさに目を惹かれ、心惹かれ、終いには逸脱してしまう。
 絵画を落札したジョバンニは絵に魅了されてしまい、絵への執着心を強く持ってしまい異形化してしまう。

 PC達が異形化したジョバンニを倒し、絵を手に入れることで演目は終幕を迎える。


オープニングフェイズ

■シーン1 怪盗の日常 シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 PC①、⑤のオープニング。PC⑤も最初から登場となる。怪盗としての腕前を披露するシーンであり、ジョアンナ・マクリールから依頼を受けるシーンでもある。

▼描写1
 左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウ。彼は今日も盗みを働く為に、とある貴族の屋敷に侵入していた。今日の獲物はその貴族が秘蔵する宝石、【戦乙女の涙】だ。

□セリフ:貴族
 「ぬははははは!なーにが怪盗だ!スケアクロウだ!」
 「ワシの秘蔵する宝、【戦乙女の涙】は誰にも盗ませはせぬわ!」
 「この厳重な警備を出し抜き、数々の罠をかいくぐることが出来るのならやって見せるがいいわ!」

□盗みが完璧に成功したかどうかは下記判定を行う。この判定はPC⑤も行うことができ、その場合達成値は合算となる。

[知覚判定:難易度12]

□失敗した場合は、盗み出す事そのものには成功するが、警報装置に引っかかってしまい盗みがバレてしまう。

□成功した場合は、怪盗としての類まれなる盗みの技によって、相手に盗まれたことを気付かせずに盗み出すことが出来る。 (もし盗んだことを敢えてバラしたいならそうすることも出来る。)

▼描写2
 無事盗み出すことに成功した君達は現場から立ち去ろうとした。
 しかし、フードを被った謎の男が逃走経路に先回りをしていた。

□セリフ:謎の男
 「宝を盗み出し、逃走を図るならこのあたりだと踏んでいたが、どうやら当たりだったらしいな。」
 「お前さんが彼の大怪盗スケアクロウか。なるほど、あれだけの警備をかいくぐるその実力は確かなようだ。」

 「おっと暴力はやめてくれよな?俺はアンタらの敵じゃない。単なる配達人さ。」
 「大怪盗様に是非お願いがしたいっていうお嬢様からのな?」

□そう言うと男は懐から封筒を取り出し渡してくる。

□封筒には、とある宝を盗み出してほしいという依頼と、その為に聖都の屋敷に来て欲しいというお願い、そして依頼は自身に下った御標からスケアクロウにお願いしている旨が書かれている。

□配達人の男はただの雇われなので、詳しい事情は全く知らない。

◆結末
 無視することも可能だが、そうすれば依頼主は御標に背いたことになるかもしれない。PC達が聖都へ向かう事を決めたらシーンを終了する。


■シーン2 司祭の憂鬱 シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 PC③のオープニング。司祭から絵画の回収を依頼されるシーン。

▼描写1
 聖都。聖教会の総本山であるこの国には、多くの司祭や僧侶が住んでいる。そしてそれらの司祭たちには、様々な役割が与えられている。
 君を呼び出した【フリスト・マッシ】司祭にも役割が存在する。彼の役割は異端書物・芸術の規制・回収係だ。

□セリフ:フリスト・マッシ
 「やぁやぁ!よく来てくれたよPC③君!忙しいなか来てくれてありがとう。」
 「ほら立っていないで座って座って。今お茶を入れるね?・・・君、ミルクは入れる派かい?」

 「いやぁ、本当に来てくれてありがとう!早速本題に入ろうか。」
 「今日君に声をかけたのは他でもない、私の仕事に協力してほしいからなんだ。」

 「実は、近年規制対象として捜索されていた絵画「エテルネル」が見つかってね。どうやら貴族の【ジョバンニ・D・エルデンテ】殿の屋敷に運び込まれたそうなんだ。」
 「協力っていうのはこの絵画「エテルネル」を、エルデンテ殿から回収してきて欲しいんだよ。」

 (PC③が何故自分に依頼するのか聞いてきた場合)「何故って?それは、君が敬虔なる信徒だからだよ。」
 「私は司祭だからね。多くの信徒たちを見守ってきた。その中でも君は、特に信心深く誠実な者に見えたのだよ。だから私は、君にお願いしたんだ。」
 「あと純粋に人手不足で、君の手が空いてそうだったからね!」

◆結末
 PC③がエルデンテの屋敷へ向かったらシーンを終了する。


■シーン3 怪盗を追う者 シーンプレイヤー:PC④
◆解説
 PC④のオープニング。絵画の情報を得るシーン。

▼描写1
 怪盗スケアクロウを追って西に東に邁進する。それが君の日常だった。
 西の国で彼を追っていると思えば、次の週には東の端の村に行っている。そんなことはざらにある事だった。

 今日も彼の行方を追う為にいつも利用する情報屋の下へとやって来ていた。

□セリフ:情報屋
 「いらっしゃい・・・ってアンタか。いつも通り、スケアクロウに関する情報かい?」
 「悪いが新しい情報は無いよ。前にアンタに売った【戦乙女の涙】の情報が最新だ。それ以降奴は動きを見せてないよ。」

 「しいて言うなら、奴の獲物になりそうなお宝の情報なら、少し動きがあったぜ?」
 「買うかい?そんならいつも通り払うもん払ってくれ。スケアクロウに直で繋がる情報じゃねーからな、いつもよりは安くしてやんよ。」

□下記判定を行う。この判定では、財産点を消費して達成値を上げることが出来る。

[社会判定:難易度10]

□失敗した場合は、普段より持ち合わせがなかったPC④はなけなしの財産を払うしかなかった。財産点を2点失い情報を買った。

□成功した場合は、持ち合わせがあったため普通に払うことが出来た。財産点を消費せずに情報を買えた。

□買った情報によると、どうやら暗黒期に書かれた規制対象の絵画「エテルネル」が聖都の貴族【ジョバンニ・D・エルデンテ】に買われたらしい。

□その絵画は暗黒期に活躍していた画家【ジャクソン・マクリール】の生涯最後に手掛けた作品らしく、好事家たちの間でかなりの価値があるらしい。

◆結末
 PC④が聖都へと向かう事を決めたらシーンを終了する。


■シーン4 マクリール家 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 PC②のオープニング。ジョアンナ・マクリールの心情を表すシーン。ジョアンナの動機は=PC②の動機となるので、PLにはっきり表現できるようにすると良い。

▼描写1
 従者である君の朝は早い。お嬢様が起きる前に全ての準備を進めなければならない。朝食を用意させ、着替えを用意し、アーリーモーニングティーを用意する。そうしてようやく、お仕えするお嬢様の一日が始まるのだ。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「おはようPC②。今日もとてもいい朝ね。」

 (着替えをしながら)「ねぇPC②、以前話していた件。怪盗スケアクロウに依頼の手紙を出した事なのだけれど。」
 「あの手紙は、彼に届いているかしら?私は、少し不安になってきました。手紙を、もう少し増やしたほうがいいかしら?もっと人を雇って、手紙をその人たちに届けてもらった方が。」
 「怪盗さんだもの。行方が分からないのは仕方のない事だわ。」

 「私に下りた御標。『手癖悪しき大怪盗、此度盗むは不死なる絵画。あるべきものはあるべき場所へ。ーーーめでたしめでたし。』この御標に従って、怪盗さんに協力をお願いしたけれど、断られてしまったらと思うと、不安でなりませんね。」

 「でも、これはチャンスでもあります。暗黒期の内に失われてしまったあの絵画を見るチャンスでも。」
 「このマクリール家が大成出来たのは、ひとえにご先祖様の描いた絵画たちのおかげ。だからこそ!ご先祖様の描いた絵画を、一目で良いから見てみたいのです。」

 「PC②、もしも怪盗さんが依頼を引き受けてくれた際には、あなたも是非協力してあげてくださいね?」

◆結末
 PC②とジョアンナの話がひと段落すると、玄関の呼び鈴が鳴る。そこでシーンを終了する。


ミドルフェイズ

■シーン5 怪盗への招待状 シーンプレイヤー:PC⑤
◆解説
 PC①、⑤とPC②の合流シーン。PC①も最初から登場。PC③と④は登場不可。PC①、⑤の動機づけをはっきりさせるためのシーンでもあるので、PC達が絵画を盗むことへのモチベーション上げを意識すると良い。

▼描写1
 手紙を元に依頼主の屋敷、マクリール邸へと辿り着いたスケアクロウ達。
 呼び鈴を鳴らすと、大きな屋敷にお似合いな従者 (PC②) が出てきた。

□PC②はここで登場する。

□PC達がある程度会話をしたら、或いは特に会話が無ければ応接間へと場面が移り、ジョアンナ・マクリールとの会話になる。

▼描写2
 応接間へと通されると、そこには長机に用意された多くのごちそうがあり、机の端では一人の女性が椅子に腰かけていた。
 女性は君たちの入室を待っていたようで、部屋に入ってきた君達に向けて口を開いた。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「ようこそおいで下さいました!怪盗さん。」
 「私があなたに手紙を送ったジョアンナ・マクリールです。以後お見知りおきを。」
 「テーブルの上にある食事はお好きになさって下さい。ご足労頂いたお礼です。」

 「早速本題に移らせていただきますね?私がわざわざ怪盗さんに手紙を送った、その理由と依頼の内容を。」
 「手紙にも書いた通り、私にとある御標が下りました。その内容とは、

 『手癖悪しき大怪盗、此度盗むは不死なる絵画。あるべきものはあるべき場所へ。ーーーめでたしめでたし。』

 というモノです。」
 「私たちマクリール家の祖先には、ジャクソン・マクリールという画家がいました。暗黒期での彼の活躍により、マクリール家は大成したと言えます。」
 「そんな彼が生涯最後に手掛けた作品が、絵画「エテルネル」なのです。御標にある不死なる絵画とはこれの事でしょう。」

 「絵画エテルネルは、私の調べた情報によれば聖都のどこかに運び込まれたはずです。」
 「あなた方に依頼したいのは、この絵画を見つけ出し私の下へ持ってきていただきたいのです。」

□スケアクロウ達が依頼を引き受けるのを渋る場合は、好きな報酬 (もちろんジョアンナが用意できる範囲でだが) を提示すると良い。

□ジョアンナは絵画エテルネルを一目見たいだけなので、もしもスケアクロウがエテルネルを欲しがる場合は、以来達成の報酬として渡してしまっても良いだろう。

◆結末
 スケアクロウ達が依頼を引き受けたらシーンを終了する。


■シーン6 ジョバンニ・D・エルデンテ シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 PC③とPC④の合流シーン。PC④以外の他のPCは登場不可。二人でジョバンニの屋敷を訪れるシーン。ジョバンニはエテルネルについてとぼけるので、合流するためだけでなくエテルネルについての調査を協力して行う動機づけにもなる。

▼描写1
 フリスト・マッシ司祭から言い渡された仕事に従い、君はジョバンニ・D・エルデンテの屋敷へと来ていた。
 屋敷の入口に立つ警備員に話しかけると、警備員は「またか」という顔をした後に応接間へと通してくれる。
 そうして応接間に入るとそこには、君と同様にジョバンニを訪ねたであろう者が居た。

□PC④はここで登場。

□PC達がある程度会話したら、或いは会話が無ければジョバンニを登場させる。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 「やぁやぁようこそ!お客人よ!」
 「ここへ来たという事は私のことは勿論知っているのだろうが、それでも敢えて自己紹介させていただこう。」
 「私こそが!聖都商工会取締役員【ジョバンニ・D・エルデンテ】だ!」

 「それで?警備のものからは私に伺いたいことがあると聞いているのだが、一体どういった内容かね?」

 (PCが絵画エテルネルについて尋ねる)「エテルネル?・・・いや、確かに私はコレクターを自負しているが、そのような絵画は持ち合わせてはいないな。」

 (PCがスケアクロウについて尋ねる)「スケアクロウ!名前は聞いたことがあるとも!各国を騒がせるコソ泥だろう?」
 「各国の衛兵の質の悪さを告知してくれている小悪党だが、聖都でそのような愚行を犯せばすぐさま縛り首だろうな!」
 「無論私の屋敷に来ても同様だ。特に私の屋敷には数々の価値あるコレクションがあるからな。警備は特に厳重だとも。」

 「用件はそれだけかね?であれば、私も忙しい身なのでね。本日はお引き取り願おうか。」

▼描写2
 聞いていた情報と違い、ジョバンニは絵画エテルネルを持ってはいないようだった。では絵画は一体どこにあるというのだろうか?
 フリスト・マッシ司祭に仕事完了の報告をするのは、まだ先になりそうだった。

◆結末
 PC③とPC④が協力して調査にあたることを決めたらシーンを終了する。


■シーン7 情報収集 シーンプレイヤー:PC④
◆解説1
 情報収集シーン。このシーンでは全PCが登場するが、合流するわけではないので、その点は注意する事。

▼描写1
 絵画「エテルネル」の行方は依然として分からない状態だった。
 かろうじて得られた情報では、聖都のどこかにはあるはずだ。
 絵画の行方を求めて、情報を集める必要があった。

◆解説2
 本演目での情報収集は、特定の情報を得ることで次のシーンへ移行する。各PC1度だけ判定を行うことができ、もしも必要な情報の判定に失敗した場合はもう一度判定を行う必要がある。
 PCが2回目以降の判定を行う際は、頭や体を酷使して情報を集めることになるので、【HP】又は【MP】を1D6点減少させることで判定を行うことが出来るようになる。


情報項目

■絵画「エテルネル」について 【社会】【意志】難易度:8

□マクリール家が大成するきっかけとなった画家ジャクソン・マクリール。その彼が生涯最後に手掛けた作品こそが絵画「エテルネル」である。

暗黒期に描かれたそれは前衛芸術として一部のマニアから絶大な人気を誇るが、聖教会によって規制対象の芸術とされている。

暗黒期の混乱によってマクリール家から市場の闇へと流れてしまった。

※新たな情報【絵画「エテルネル」の噂】が追加される。


■絵画「エテルネル」の行方について 【社会】難易度:8

□少し前までは商いの国の闇オークションにかけられていたが、つい先日買い手が付いたようだ。

聖都へ絵画を運んできた運送屋に聞き込みをすると、聖都の貴族【ジョバンニ・D・エルデンテ】が買い付けたそうだ。

ジョバンニの言葉とは裏腹に、絵画は現在エルデンテ邸にあるようだ。

※新たな情報【絵画「エテルネル」の行方について2】が追加される。
※新たな情報【エルデンテ邸の警備について】が追加される。


■新たな情報:絵画「エテルネル」の噂 【感応】【縫製】難易度:12

□不死者を表す言葉「エテルネル」。そのタイトルを付けられたこの絵画には、いくつもの噂が付いて回っている。

その絵画を所有した者は不死者に成れるとか。
絵画のモデルはかつてカリギュラに仕えた賢者【カッサンドラ・エテルネル】だとか。

そんな噂の中でも特に大きいものが、「その絵を見た者は心を惑わされ、その内に虚無を住まわせてしまう。」というモノだ。

実際に、闇オークションの会場で何度か異形騒ぎがあったという話もある。


■新たな情報:絵画「エテルネル」の行方について2 【社会】【縫製】難易度:10、12

10□運送屋から更に話を聞くと、絵画は屋敷に届けただけで屋敷のどこにしまわれているのかまでは知らない様だ。

12□屋敷の雇われメイドから話を聞くことが出来た。そのメイド曰く、「旦那様が買い付けた絵画は地下に運ばれていった。」とのことだった。
どうやら屋敷には地下室があり、ジョバンニのコレクションルームはそこにあるようだ。

※この情報項目の難易度12の判定に成功した場合は、シーン8に進めるようになる。


■新たな情報:エルデンテ邸の警備について 【社会】【肉体】難易度:14

□屋敷の警備に無理やり話を聞くことに成功した。
エルデンテ邸の警備は主に屋敷周辺と屋内に十数人配置しているようで、特にジョバンニの周囲とコレクションルームには精鋭が配備されているようだ。

※シーン10での特殊な判定の際の難易度に-5。


◆結末
 各PCの判定が終了していて、かつ【新たな情報:絵画「エテルネル」の行方について2】の情報収集判定に成功していたら、シーンを終了する。


■シーン8 異形騒動 シーンプレイヤー:PC⑤
◆解説
 ミドル戦闘のシーン。他のPCは途中から登場可能。ジョバンニの屋敷の方で異形が暴れており、それをPC達が合流して倒す、ミドル戦闘とPCの合流を兼ねたシーンとなる。

▼描写1
 日が傾き始めた頃、情報を求め聖都で聞き込みをしていたPC⑤の耳に悲鳴と轟音が聞こえてきた。それは、集めた情報にあったジョバンニ・D・エルデンテの屋敷の方角からだった。

□屋敷へ向かうと、いくつものほつれが屋敷の周辺に発生している。

□他のPCにも轟音や悲鳴は聞こえているので、これ以降自由なタイミングで各PCは登場可能。

▼描写2
 ほつれ蔓延る屋敷の壁を崩しながら、漆黒の獣が姿を現した。誰が見ても異形だと一目でわかるその獣は、近くにいたメイドに牙を突き立てた。
 メイドはその傷跡から大量の血を流し、すぐに絶命した。しかし次の瞬間には、メイドの遺体は黒く染まっていき、獣の姿へと変貌した。

 2匹の獣は次の獲物に狙いを定め、その爪と牙を剥きだして襲い掛かってきた!

□異形の獣たちと戦闘になる。エネミーデータは"漆黒の凶獣(MMp240)"のものを使用すること。

□エンゲージはPC達で一つのエンゲージを構成し、そこから10mの位置に"漆黒の凶獣(MMp240)"×2のエンゲージを配置。

□戦闘を経たことでPC達はお互いがお互いに紡ぎ手である事を知れる。

◆結末
 戦闘が終了したらシーンを終了する。


■シーン9 一難去って シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 ミドル戦闘直後のシーン。全PC登場。ジョバンニとその屋敷がとても怪しい事をPC達に印象付けるシーン。

▼描写1
 なんとか異形の獣を退治した君達。周囲のほつれは徐々に小さくなっていき、事態が収拾したことを表していた。

 異形騒動を聞きつけた警察が事情を聞くために、周囲の人間や屋敷の主であるジョバンニに話を聞こうとしていた。しかし、ジョバンニの方からは荒げた声が聞こえてくる。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 「ならん!たとえ警察であろうと、私の屋敷に勝手に立ち入ることは許さんぞ!」
 「どうしても入りたいというのなら、賢人議会からの正式な捜査書類を持って来い!」
 「それが無いうちは、私の屋敷には鼠一匹入れるつもりは無い!」

□ジョバンニのセリフの後に以下の御標がその場にいる全員に下る。

 『ジョバンニ・D・エルデンテの屋敷には、許可なく誰も立ち入ることがありませんでした。』

□御標は歪んだものであるため、歪み表2.0をROCする。

□ジョバンニがこれほど警察を拒絶している理由は、規制対象である芸術品をコレクションとして数多く持っているためだ。

[知覚または縫製判定:難易度10]

□失敗した場合は、特になにかに気付くことは無い。

□成功した場合は、周囲のほつれは小さくなるどころか、少しづつ増えていることに気付ける。

▼描写2
 警察たちが御標に困惑していると、君達の背後から声をかける人物がいた。それはPC②の主人であるジョアンナ・マクリールだった。
 ジョアンナは警察に気付かれないように、君達にこっそりと話をした。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「PC②、怪盗さんたちを連れて一度私の屋敷まで戻りなさい。」
 「事情は何となくですが把握しています。警察の目がある所では話さない方がいいでしょう。」
 「尾行などに気を付けながら、なるべく目立たずに戻ってきてくださいね。」

□言うだけ言ってジョアンナは先に屋敷へと戻ってしまう。

◆結末
 PC達がマクリール邸へ戻ったらシーンを終了する。


■シーン10 閑話休題 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 PC達の情報共有兼アイテム購入のシーン。全PC登場。マクリール邸でPC達に休息してもらいつつ、次の行動指針を決定してもらう。

▼描写1
 マクリール邸へ戻ってきた一行は、屋敷の主であるジョアンナ・マクリールから事情説明を求められた。
 PC③とPC④は何者で、どうして絵画「エテルネル」を求めているのか?
 調査の結果、結局絵画「エテルネル」はどこにあるのか?
 ジョバンニの屋敷では一体何があったのか?
 そして自分の方も、何故絵画「エテルネル」を求めているのか。
 彼女は全ての情報を共有しようとしていた。

□このタイミングでPC達の正式な合流と情報共有を図る。

□もしもPC間パートナーを結んでいなかった場合は、このタイミングで結ぶと良いだろう。

▼描写2
 情報の共有を果たしたジョアンナは、神妙な面持ちでPC①に話しかけた。
 その瞳は、何かを決意した者の眼だった。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「状況は分かりました。そういう事であれば、あなたにお願いすることは一つだけですね。」
 「どうかお願いします。大怪盗スケアクロウ様!ジョバンニの屋敷に行って、絵画「エテルネル」を盗み出してください!」

 「分かっています。これは立派な教唆行為、つまりは犯罪です。バレれば私は、よくて財産の没収悪ければ極刑となるでしょう。」
 「しかしそれでも、ご先祖様の残した絵が異形を生むものかもしれないのなら、私はマクリール家の当主として責任を全うしなければなりません。」

□ジョアンナは絵画を一目見たいという自身の欲求ではなく、危険な絵画を野ざらしにしておけないという貴族としての責任感から依頼している。

□絵画をそのままにしておけないという理由なので、回収でなく処分をしてしまってもジョアンナは構わないと考えている。

□この時点で、PC④の動機である「スケアクロウを追う」は完了しており、またPC③は僧侶という立場上盗みを看過するのは難しい。この二人のPCに対して絵画盗むことへのモチベーションをどう持たせるかが重要になる。

□PCの今回の行動への動機づけはとても難しいので、GMは素直にPC達に協力を仰ぐことを推奨する。

□PC達が盗み出すことに対して意見を一致させた場合はジョアンナが話始める。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「どうやら意見は一致したようね。・・・ごめんなさい。こんな犯罪行為に巻き込んでしまって。」
 「私はとても無力だから、あなた達の力が必要です。どうか、私に力を貸してください。」

 「それでは、ジョバンニの屋敷への侵入経路ですが、どうするのか決めていらっしゃいますか?」
 「もし差し支えなければ、私から二つのルートを提案させていただきます。」

 「正体を隠した状態で正面突破する突入ルート。」
 「地下水路を利用してこっそり入る潜入ルート。」

 「正面突破をするのなら、私から正体隠匿の魔術が込められた仮面を提供します。これを付けていれば、よほど鋭い相手でない限りは正体はバレないでしょう。」

 「こっそり入る場合は、地下水路に住む私のお友達がきっとお役に立つと思います。」

◆結末
 PC達がどちらのルートでジョバンニの屋敷に入るか決めたらシーンを終了する。


■シーン11 潜入or突入 シーンプレイヤー:PC⑤
◆解説1
 PC達がジョバンニ邸へ潜入または突入するシーン。前のシーンでどのようにジョバンニ邸へ向かうかでシーンの内容が大きく変わる。GMは描写や処理を間違えないように注意すること。

▼描写1
 いよいよジョバンニの屋敷に向かう事になったスケアクロウ一行は、屋敷の近くまでは地下水路を利用して向かうことになった。
 ジョアンナ曰く「屋敷に近づくまでに怪しまれたり、トラブルに巻き込まれるのは避けたいでしょう?」ということだった。

 迷路のような地下水路を、ジョアンナの友人【"濡れネズミ" フラジール】が案内をしてくれていた。

□セリフ:"濡れネズミ" フラジール
 「あの人から、報酬は既に貰ってるから、きちんと案内はするよ。」
 「でもここは、ちょっと複雑だから、はぐれないようにしてね。」
 「はぐれた人を助けるのは、報酬に含まれてないから。」

□フラジールの案内により、何事もなくジョバンニ邸近くの水路まで辿り着く。

◆解説2
 前のシーンで選んだのが突入か潜入かでこの後の展開が大きく異なる。

 突入を選んでいた場合は、ジョバンニ邸の正面玄関から強行突破する形になるので、下記判定を行ってもらう。この判定はPC同士での合算が可能となる。この時、シーン7の情報収集で「■新たな情報:エルデンテ邸の警備について」の判定に成功していた場合は、難易度に-5する。

肉体判定:難易度40

 潜入を選んでいた場合は、地下水路を用いてこっそりジョバンニ邸に潜入する形になるので、下記判定を行ってもらう。この判定はPC同士での合算が可能となる。この時、シーン7の情報収集で「■新たな情報:エルデンテ邸の警備について」の判定に成功していた場合は、難易度に-5する。

知覚判定:難易度40

判定に失敗した場合、成功した場合でクライマックス戦闘の内容が異なる。処理がとても複雑なため、GMは間違えないように注意すること。

◆結末
 判定の成否に関わらず、判定を終えた時点でシーンを終了する。


クライマックスフェイズ

■シーン12 絵画「エテルネル」 シーンプレイヤー:PC①
◆解説1
 クライマックス戦闘のシーン。前のシーンで判定に成功したか否かで戦闘内容と描写が若干変わる。判定に成功していた場合は描写1、失敗していた場合は描写2を演出する。GMは諸々の処理に注意すること。

▼描写1
 警備や罠をかいくぐり、見事地下室への侵入に成功した君達は、両開きの大きな扉の前に居た。
 無機質な石造りの通路には不釣り合いな、豪華な装飾が施された赤い扉。一目見てそこが特別な部屋だと分かるものだった。

 部屋へ入ると、そこかしこに彫刻や陶器、絵画などの美術品が飾られていた。どうやらこの部屋が、ジョバンニのコレクションルームの様だ。
 そして部屋の奥の壁には一際大きな絵画が飾られており、その絵画の前にジョバンニは立っていた。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 (PC達に気付いて)「な!き、貴様ら一体どこから!ええい、警備の者は何をやっているのだ!」
 「私の失墜を狙った他の貴族どもの差し金か?或いは警察組織の者か!?」
 「どちらにしろ、この部屋を見られたからには生きて返すわけにはいかない。」

 「来い!用心棒!こういう時の為に高い金を払って雇ったんだ!奴らを皆殺しにしろ!」
 「この部屋の物は、いやこの絵画は私のものだ!貴様らにも、誰にも渡しはせんぞ!」

□描写1を演出した場合は、描写2を飛ばして戦闘へ移る。

▼描写2
 地下室への侵入を試みた君達は、残念ながらジョバンニの屋敷の警備員に掴まってしまった。
 縄で君達を縛り付けた警備員は、侵入者の処遇について判断を仰ぐためにジョバンニの居る地下室へと歩みを進めた。

 地下室は無機質な石造りの通路になっていた。通路を進んでいくと、この地下室には不釣り合いなほど豪華な装飾が施された赤い扉が設置されていた。
 扉をくぐると、その部屋には数々の美術品が飾られていた。どうやらここがジョバンニのコレクションルームの様だ。
 部屋の奥の壁には一際大きな絵画が飾られており、その絵画の前にジョバンニは立っていた。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 「ほう?コソ泥どもを捕まえたのか。よくやった。」
 「さてさて、後で拷問でもしてじっくりと聞き出すつもりだが、一応聞いておこうか。」
 「貴様らは誰の差し金でここにいる?私の失墜を望む貴族連中か?はたまた昼間追い返した警察組織か?」

 「まぁ誰の差し金であろうと、この部屋に来た時点で貴様らの死は確定している。この部屋を見たものを生かしておくわけにはいかんのでね。」
 「ああ!だが死ぬ前にせめてもの情けだ。貴様らにこの世で最も尊い芸術を見せてやろう!」

□怪盗であるPC①は手先の器用さによって、ジョバンニが自慢話をしているうちに縄脱けが出来る。この際判定は必要ない。

□PC①が縄を抜けたらジョバンニがそれに気付く。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 「貴様!いつの間に縄を!?」
 「ええい何をぼさっとしている!早く奴を捕らえ直せ!」
 「いや、やはり捕らえる必要はない。今すぐこの場で全員殺せ!」

◆解説2
 クライマックス戦闘。
 PC達で一つのエンゲージを構成し、そこから10mの位置に【用心棒】を1体配置する。更にそこから5mの位置、PC達からは15mの位置に【ジョバンニ・D・エルデンテ】を配置する。描写2を経てこの戦闘に入った場合は、更に【用心棒】と同じエンゲージに【警備員】(データはIZp234の「護衛兵」のものを使用) を3体追加で配置し、PC①以外はバッドステータスの「捕縛」を付与された状態で戦闘が開始する。
 この戦闘では、見るものを逸脱させる呪われた絵画「エテルネル」が戦場全体に効果を及ぼしている。その効果内容は、「各PC及び各エネミーのメインプロセス開始時に剥離値が1点する」というものだ。
 ジョバンニ以外のエネミーは剥離値が10点以上になった場合は異形化する。異形化した場合は、戦闘には直接影響しないが「演目の目的」に影響する。GMはこの事を予めPLに伝えること。
 戦闘の終了条件は、全ての敵の撃破である。

□セリフ:ジョバンニ・D・エルデンテ
 (戦闘開始時)「私のコレクションを守る為に、貴様らには死んでもらう!」

 (HP0)「私の、コレクション!・・・私だけの・・・物・・・。」

◆結末
 戦闘が終了したらシーンを終了する。


エンディングフェイズ

■シーン13 次の獲物を求めて シーンプレイヤー:PC④
◆解説
 共通エンディングのシーン。PC①、⑤は犯罪者であるため、聖都に長居は出来ない。PC①達の去り際のシーンとなる。

▼描写1
 既に異形化していたジョバンニを倒す事で、周囲のほつれは収縮していった。警備員や用心棒も気を失っており、この場に立っているのはスケアクロウ一行のみとなった。
 今であれば容易に絵画を盗み出すことが出来るだろう。

□もしもPC達が絵画を処分しようとする場合は、ジョアンナに下された御標を思い出すように言うと良いだろう。

▼描写2
 マクリール邸へと絵画を持っていくと、ジョアンナは君達に複雑な表情を見せた。喜び、悲しみ、安堵、悔悟、そんな感情が入り混じったような顔を見せたあと、一度目を伏せてからいつもの凛とした表情へと戻った。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「どうもありがとう。怪盗さん。流石は、名を馳せる大怪盗ね。」
 「約束の報酬は後ほどPC②に用意させます。」

 「・・・今回の依頼は、正直受けてはいただけないのではないかと思っていました。噂では、あなたは盗みの依頼は受けない方だと伺っていたので。」
 「でもあなたは、御標の達成に苦心する私の為に、見事に依頼をこなしてくれました。本当に、本当にありがとう!」

 (絵画を一瞥して)「これが、ご先祖様の描いた絵なのね。本当に、美しいわ。見る者を魅了してしまうのもうなずけるほど。」
 「PC②。この絵画を、中庭で燃やしてきてちょうだい。」

 「折角盗み出していただいたのにごめんなさい。」
 「でも私は、この絵はこうするべきだと思うの。」
 「マクリール家の責任だとか、これ以上絵画の呪いの犠牲者を増やさない為だとか、そんな理由じゃなくて。」
 「ただ、私のご先祖様がそう望んでいる気がするの。」

▼描写3
 中庭での絵画の処分を終えると、マクリール邸の扉が強く叩かれた。どうやら来客の様だ。
 メイドが扉を開けたのか、中庭に居ながらでも来訪者の声が聞こえてきた

□セリフ:警察
 「この館の主であるジョアンナ・マクリール嬢はおられるか!我々は警察の者である!」
 「昨夜、ジョバンニ・D・エルデンテ殿の屋敷に盗みが入ったと通報を受けた。目撃者の証言によれば、その犯人がこの屋敷に出入りしていたのを見たそうだ。」
 「上からの捜査令状も持ってきている。失礼ながら、中に入り調査をさせていただく!」

□警察が来たと聞こえた時点で、ジョアンナは屋敷の裏口の扉を開けている。

□セリフ:ジョアンナ・マクリール
 「スケアクロウ様!こちらです!」
 「こちらの裏口を出てすぐの所に、地下水路に繋がる梯子があります。」
 「地下水路に入ったらフラジールに聖都の外へ案内してもらってください。報酬は私が後でお支払いするとお伝えいただければ案内してくれるはずです。」

 「地下水路であれば警察も容易には追って来れません。どうか無事に脱出を。」
 「怪盗さん、本当にありがとうございました。私はあなたの事を、一生忘れないでしょう。」

 「さようなら、素敵な怪盗スケアクロウ様!」

◆結末
 PC①とPC⑤がシーンを退場したらシーンを終了する。


 以下はエンディングプロットとなる。これまでの展開に応じて、自由にシーンを演出すると良いだろう。

▼描写
 人々を魅了し、そして逸脱させる呪われた絵画「エテルネル」は、マクリール邸の中庭にてその一生を終えた。
 ジョバンニの屋敷にあった規制対象の芸術たちは軒並み聖教会に回収された。中には曰く付きの物もあったかもしれないが、それらの処理はフリスト・マッシ司祭がどうにかするだろう。
 あの後ジョアンナ・マクリールは何事もなく警察をやり過ごした。スケアクロウが居た形跡は勿論、盗み出した絵画「エテルネル」も既に無くなっているのだから、警察に咎められるようなことは何もない。
 唯一ジョバンニの屋敷から回収されなかった絵画「エテルネル」は、聖都の記者によって記事にされた。その見出しはこうだ。
 「大怪盗スケアクロウ、絵画「エテルネル」を盗み出す!!」

【個別エンディングプロット】
■PC⑤:今回は依頼されて盗みを働くとても珍しい仕事だった。色々と厄介なことに巻き込まれはしたが、結果良ければ全てよしだ。これから先も君は、仲間であるスケアクロウと各地をまたにかけるだろう。

■PC④:君の目的である怪盗スケアクロウは、最後の最後で結局逃げてしまった。つまりはまた探しなおさなければならない。見失ってしまった怪盗を求めて、君はまた情報収集から始めるのだった。

■PC③:経緯はどうあれ、一応は当初の目的である絵画「エテルネル」の処分に君は成功した。これでやっと、フリスト・マッシ司祭に報告をすることが出来る。肝心のフリスト司祭は仕事に忙殺されている様だが、無事に報告だけで済むだろうか?

■PC②:君の主の目的は達成された。御標をこなした影響か、はたまた長年の悲願を達成した為か、今の主はとても充実しているように見える。君はこれからもこの主に、より一層仕えていく事を誓うのだった。

■PC①:こうして今回の獲物「エテルネル」は燃やされて無くなってしまった。もともと依頼主の為に盗み出したものだし、きちんと報酬も受け取ってはいる。何もマイナスにはなっていなのだが、怪盗が盗み出した獲物を失うというのはなかなかに堪えるものがある。
何とも言えない感情を抱きながら、君は次の獲物に想いを馳せるのだった。


◆ アフタープレイ ◆

 演目の目的を達成した項目については、以下のように判断すること。
・ジョアンナ・マクリールの御標を達成した:3点
・絵画「エテルネル」を処分した:2点
・クライマックス戦闘でジョバンニ以外のエネミーが誰も異形化しなかった:2点
・シーン11の判定を特技を使用せずに成功させた:1点


◆ エネミーデータ ◆

■用心棒
◆パーソナルデータ
種別:人間 レベル:11 サイズ:1
命:11 回:7 術:6 抵:5
行:13 HP:150 剥:4

肉: 18/+6 知:18/+6 感:9/+3
意:9/+3 社:12/+4 縫:9/+3

攻:〈斬〉18 / 物理
対:単体 射:至近
防:斬2 / 刺2 / 殴2

◆特技
【常時】
《無限の魔》(MMp238) 1
《覇者の風格》(MMp74) 2
《勇猛なる血》(MMp72) 1
《奇跡の指先》(MMp88) 1

【オート】
《絶対先制》 (MMp238) 1

【ダメージロール】
なし

【セットアップ】
《威風堂々》(MMp74) 2

【マイナー】
《攻撃増幅》(IZp230) 1

【メジャー】
《無双の一撃》(MMp75) 1

【イニシアチブ】
なし

【リアクション】
なし

◆行動指標
 以下に【用心棒】の戦闘での行動指標を記載する。ここでの行動指標とは、各タイミングに対してどういった行動を取るかを特技をまとめて書いているものを指す。各行動指標には独自に名前を設定しており、後述する戦闘プランで使用する。名前にはあまり深い意味はない。

【デバフ】《威風堂々》(MMp74) 2
タイミング:セットアップ
判定値:自動成功 難易度:対決
対象:単体 射程:視界
解説:用心棒として、依頼主から注意を逸らす行動。効果詳細はMMp74を参照。

【攻撃】力任せの一撃
《覇者の風格》(MMp74) 2  + 《勇猛なる血》(MMp72) 1 + 《奇跡の指先》(MMp88) 1 + 《攻撃増幅》(IZp230) 1 + 《無双の一撃》(MMp75) 1
タイミング:メジャー+マイナー+常時
判定値:11 難易度:対決
対象:単体 射程:至近
解説:力任せに武器で切りつける攻撃。〈斬〉6D6+24のダメージを与える物理攻撃を行う。クリティカル値10。


■ジョバンニ・D・エルデンテ
◆逸脱能力
 □□□《虚構現出》(MMp125)
 □□《限界突破》(MMp126)
 □□《死神の招き》(MMp127)
 □□《瞬速行動》(MMp126)
 □□《希望の声》(MMp126)
 □□《完全否定》(MMp125)
 □《偽りの不死》(MMp126)

 《虚構現出》は基本PCの《虚構現出》に対して使う。《虚構現出》を2連続で使用するのは避けること。
 《限界突破》は《全軍突撃》(IZp131) 3と《扇動者の声》(MMp106) 3の使用回数が0になった際にそれぞれ使用する。
 《死神の招き》は【用心棒】の攻撃に使用する。
 《瞬速行動》は各ラウンドの一番最初のイニシアチブで使用する。
 《希望の声》は【用心棒】の攻撃の命中判定に使用する。
 《完全否定》は自身へのダメージ適用時に使用する。
 《偽りの不死》は【用心棒】が倒された時に【用心棒】に対して使用する。

◆パーソナルデータ
種別:異形 レベル:13 サイズ:1
命:8 回:7 術:4 抵:7
行:8 HP:150 剥:12

肉: 9/+3 知:12/+4 感:12/+4
意:18/+6 社:18/+6 縫:9/+3

攻:〈斬〉8 / 物理
対:単体 射:至近
防:斬2 / 刺0 / 殴1

◆特技
【常時】
《無限の魔》(MMp238) 1
《御標の託宣》(MMp238) 1

【オート】
《貴人のたしなみ》(MMp104) 3
《全軍突撃》(IZp131) 3
《腹心》(MMp107) 1
《虚なる魂》(MMp236) 1
《堕ちたる魂》(IZp230) 1

【ダメージロール】
《施しの剣》(MMp107) 1

【セットアップ】
《名君の指揮》(IZp131) 3

【マイナー】
なし

【メジャー】
《扇動者の声》(MMp106) 3
《鶴の一声》(MMp107) 2

【イニシアチブ】
なし

【リアクション】
なし

◆行動指標
 以下に【ジョバンニ・D・エルデンテ】の戦闘での行動指標を記載する。ここでの行動指標とは、各タイミングに対してどういった行動を取るかを特技・逸脱能力をまとめて書いているものを指す。各行動指標には独自に名前を設定しており、後述する戦闘プランで使用する。名前にはあまり深い意味はない。

【バフ】《名君の指揮》(IZp131) 3
タイミング:セットアップ
判定値:自動成功 難易度:なし
対象:範囲(選択) 射程:30m
解説:部下や雇った用心棒に的確に指示を飛ばす行動。《腹心》を持っているため、効果はシーン中継続となる。効果詳細はIZp131を参照。

【サポート】《全軍突撃》(IZp131) 3
タイミング:オートアクション
判定値:自動成功 難易度:なし
対象:単体 射程:視界
解説:敵の位置を指示することで、部下や雇った用心棒にまとめて攻撃させる行動。《腹心》を持っているため、射程は視界となる。効果詳細はIZp131を参照。

【バフ】《施しの剣》(MMp107) 1
タイミング:ダメージロール
判定値:自動成功 難易度:なし
対象:単体 射程:視界
解説:惜しみない財を投じることで戦闘を支援する行動。効果詳細はMMp107を参照。

【攻撃】《鶴の一声》(MMp107) 2
タイミング:メジャーアクション
判定値:8 難易度:対決
対象:単体 射程:視界
解説:よく通る声を張り、相手を叱責して委縮させる攻撃。効果詳細はMMp107を参照。

【攻撃】ジョバンニの懐刀
《扇動者の声》(MMp106) 3 + 《貴人のたしなみ》(MMp104) 3 + 《腹心》(MMp107) 1
タイミング:メジャー+オート
判定値:11 難易度:対決
対象:場面(選択) 射程:視界
解説:ジョバンニの懐刀である執事とその部下たちが一斉に殴り掛かってくる攻撃。〈殴〉3D6+5のダメージを与える物理攻撃を行う。演目3回。《腹心》(MMp107) 1がシーン1回なので、2回目以降の攻撃では判定値:8で命中判定を行うこと。


■初期配置
 PC達で一つのエンゲージを構成し、そこから10mの位置に【用心棒】を1体配置する。更にそこから5mの位置、PC達からは15mの位置に【ジョバンニ・D・エルデンテ】を配置する。描写2を経てこの戦闘に入った場合は、更に【用心棒】と【ジョバンニ・D・エルデンテ】のエンゲージに【警備員】(データはIZp234の「護衛兵」のものを使用) をそれぞれ2体ずつ追加で配置し、PC①以外はバッドステータスの「捕縛」を付与された状態で戦闘が開始する。
 この戦闘では、見るものを逸脱させる呪われた絵画「エテルネル」が戦場全体に効果を及ぼしている。その効果内容は、「各PC及び各エネミーのメインプロセス開始時に剥離地が1点する」というものだ。
 ジョバンニ以外のエネミーは剥離値が10点以上になった場合は異形化する。異形化した場合は、戦闘には直接影響しないが「演目の目的」に影響する。GMはこの事を予めPLに伝えること。
 戦闘の終了条件は、全ての敵の撃破である。

■戦闘プラン

●【用心棒】はセットアップで《威風堂々》(MMp74) 2 を使用し、以降はPC達に積極的に攻撃していく。

●【警備員】は【用心棒】や【ジョバンニ・D・エルデンテ】へ攻撃が行きそうになった際に《攻撃集約》(IZp230) や《割り込み》(IZp232) を使用する。それ以外では待機を行う。

●【ジョバンニ・D・エルデンテ】はセットアップで《名君の指揮》(IZp131) 3 を【用心棒】の居るエンゲージに対して使用する。

●【用心棒】が攻撃する際は、《全軍突撃》(IZp131) 3 と《施しの剣》(MMp107) 1 を使用する。

●《鶴の一声》(MMp107) 2 は《瞬速行動》(MMp126) を使用したメインプロセスで、ランダムな対象に対して使用する。

●《虚なる魂》、《堕ちたる魂》は使用可能なタイミングで積極的に使用する。

●攻撃は基本【ジョバンニの懐刀】を使用する。1回目のみ判定値:11での判定で、2回目以降は《腹心》(MMp107) 1が使用できないため判定値:8になることに注意する。

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