2023年03月22日更新

【モノトーンミュージアム】怪盗スケアクロウと生き人形

  • 難易度:★★★|
  • 人数:4人~5人|
  • プレイ時間:6~7時間(ボイスセッション)

 HOのPC①及びPC④、⑤が共通した演目「怪盗スケアクロウシリーズ」の第三弾。第三弾は四大国の一つ、職工の国を舞台にした演目。
■演目データ  プレイヤー:4~5人  演者レベル:3  プレイ時間:約6~8時間(※オンセにおける想定時間)
※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』及び『インカルツァンド(以降IZ)』を所持している必要がある。また本演目にはスーパーシナリオサポート(以降SSS)のvol.3「禍槌は悔恨に啼く」に掲載されているNPC・設定が登場する。必須ではないが所持を推奨する。

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●最初に
 本シナリオを遊ぶGM(ゲームマスター)は、本文及びデータの内容を、複製したものに限り、改竄、削除及び加筆を行ってもよいものとします。
また本シナリオを遊んだことにより生じたあらゆる問題について、当方では一切の責任を負いかねます。予めご了承いただける方のみ、ご利用ください。
【要約:遊ぶ時に、話の流れやPCの設定で、シナリオの内容やデータ(エネミーデータ含む)が変わっても問題ありません。他のシナリオをプレイする時、このシナリオの設定を持ち込むのであれば必ずGMに相談しましょう。】

プリプレイ
◆◆◆モノトーンミュージアムRPG演目「怪盗スケアクロウと生き人形」◆◆◆

■演目データ
 プレイヤー:4~5人
 演者レベル:3
 プレイ時間:約6~8時間(※オンセにおける想定時間)

※本演目は、ゲームマスター(以降GM)が『モノトーン・ミュージアムRPG(以降MM)』及び『インカルツァンド(以降IZ)』を所持している必要がある。また本演目にはスーパーシナリオサポート(以降SSS)のvol.3「禍槌は悔恨に啼く」に掲載されているNPC・設定が登場する可能性がある。必須ではないが所持を推奨する。

※本演目で『モノトーンミュージアムRPG データアーカイブ カッサンドラの書架』を適用する場合は、使用するエネミーデータが異なる。GMは運用を間違えないように注意すること。

■本演目について
 HOのPC①及びPC④、⑤が共通した演目「怪盗スケアクロウシリーズ」の第三弾。第三弾は四大国の一つ、職工の国を舞台にした演目。


◆ 予告状 ◆

 伝説のからくり技師コッペリウス。
 彼にまつわる逸話は数えきれないほどあるが、今回はその中の一つ

 「生き人形(ライヴ・ドール)」

 についてのお話だ。

 人間と瓜二つに作られたそのからくりは、200年以上経った今でも職工の国のどこかに居ると噂されている。

 今宵の獲物は200年以上生きる伝説「生き人形(ライヴ・ドール)」。
 人に作られ、200年を生きたからくりは、今どこにいて何を想うのか。

 煤煙立ち込める職人の街で、巡り合うは人かからくりか。

モノトーンミュージアム
「怪盗スケアクロウと生き人形」
          ーーー今宵のお宝も、怪盗スケアクロウが頂戴する。


◆ ハンドアウト ◆
 各PCには以下の設定がつく。GMはセッション開始時にPLとよく相談すること。PLが5人以下になる場合は、PC番号の若い順に使用すると良い。

PC①:左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウ
PC②:かつてコッペリウスに師事した不死者
PC③:フランツの下で働くからくり
PC④:怪盗スケアクロウを追う者
PC⑤:怪盗スケアクロウの仲間


演目「怪盗スケアクロウと生き人形」【PC①用ハンドアウト】
■パートナー:フランツ 推奨感情:友情
■PC間パートナー:PC③
■クイックスタート:宵闇の怪盗 (MMp48)
■指定クラス:日陰者

 君は左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウだ。
 どうして怪盗をしているのか、どのような怪盗なのかは自由に決めてよい。

 今回君が目を付けたのは、職工の国に伝わる伝説のからくり「生き人形(ライヴ・ドール)」だ。
 200年以上も生き続けているのに、その存在は謎に包まれている。

 早速調査を開始しようと思った矢先、君に声をかけてくる少年がいた。
 少年は君に言う。

 「御標に書いてあった人だ!頼む俺を連れて行ってくれ!」

 どうやら今回もひと悶着ありそうな予感だ。


演目「怪盗スケアクロウと生き人形」【PC②用ハンドアウト】
■パートナー:モーリス・ベアフット 推奨感情:不安
■PC間パートナー:PC④
■クイックスタート:永遠の姫君 (MMp42)
■指定クラス:不死者

 君はかつてコッペリウスに師事しており、モーリス・ベアフットを弟子に取っていたからくり技師の不死者だ。
 モーリスは次世代派だが、君の派閥は自由にして構わない。

 先生は遥か昔に亡くなっており、君だけが今なお生き続けている。
 既に先生が亡くなったことについては、心の中で折り合いがついているが、一つだけ心残りな事があった。

 それは、先生が最期に作り上げた作品「生き人形 (ライヴ・ドール)」の存在だ。行方知れずとなっているそのからくりを君は探し続けていた。

 そんな折、一つの噂を耳にする。左の地を騒がせる怪盗「スケアクロウ」が、「生き人形」を狙っていると。

※※※注意!以下秘匿内容※※※

 君の元弟子である【モーリス・ベアフット】には、足の不自由な恋人【ソフィー】がいる。モーリスは彼女の代わりの足を用意するべく、次世代派として義肢型からくりの研究を行っている。

 モーリスが君の弟子でなくなったのは最低でも1ヶ月以上前のこととなる。どのような理由で師弟関係ではなくなったのかはGMと相談して決めると良い。

※この秘匿内容はPC②のオープニングから公開可能となる。

※※※※※※※※※※※※※※※


演目「怪盗スケアクロウと生き人形」【PC③用ハンドアウト】
■パートナー:スワニルダ 推奨感情:親近感
■PC間パートナー:PC⑤
■クイックスタート:歯車仕掛けの従者 (MMp50)
■指定クラス:からくり

 君はフランツの下で召使として働くからくりだ。フランツ自身に制作されたのかどうかはGMと相談して決めること。

 君の主にあたるフランツは、最近スワニルダと言う少女と仲良くしている。彼女はフランツととても仲が良く、彼のからくり弄りをいつも楽しそうに眺めている。

 主が可憐な少女と仲睦まじくしている様を、君は微笑ましく見守っていた。不思議な事に君自身も、スワニルダにはどこか親近感を覚えている。

 今日もいつも通り、主がからくり技師としての修行をして、それをスワニルダが眺めている---のかと思いきや、どうやら主に御標が下ったらしい。


演目「怪盗スケアクロウと生き人形」【PC④用ハンドアウト】
■パートナー:PC② 推奨感情:連帯感
■PC間パートナー:PC①
■クイックスタート:針の魔女 (MMp36)
■指定クラス:なし

 君は彼の大怪盗スケアクロウを追う者だ。
 どのような理由で追っているのかは自由に決めてよい。

 君の情報網によると、スケアクロウの今度の獲物は職工の国に生きる伝説「生き人形 (ライヴ・ドール)」のようだ。件のからくりは、職工の国に200年以上前から存在する伝説のからくりらしい。

 伝説と言われる通り、その行方を知っている者はいないらしい。しかし、その行方に心当たりがありそうな人物はいるだろう。

 君は情報を元に、「生き人形」を作り上げた伝説のからくり技師【コッペリウス】。その弟子にあたるPC②の下を訪れるのだった。


演目「怪盗スケアクロウと生き人形」【PC⑤用ハンドアウト】
■パートナー:サーウィック 推奨感情:徒労感
■PC間パートナー:PC②
■クイックスタート:名もなき旅人 (MMp34)
■指定クラス:なし

 君は彼の大怪盗スケアクロウの仲間だ。
 どのような関係なのかはPC①のPLと相談して決めること。

 今回の彼の獲物は職工の国に生きる伝説「生き人形 (ライヴ・ドール)」らしい。

 200年以上前に当時のコッペリウスが作り上げた人間そっくりのからくり。伝説が本当ならば、200年以上も稼働し続ける驚異の耐久性と、人間と見紛う程の精緻さを兼ね備える代物だ。

 からくりとしての質は勿論、この国で200年以上も生きているのならば、その知識や経験はすさまじいものだろう。そんな生きた伝説に会えることに、君は期待で胸を膨らませていた。


◆ 舞台設定:【職工の国】 ◆
 左の地北部に位置する工業都市国家。四大国の一つ。
 詳細はMMp200及びIZp174を参照するとよい。
 また、もしもGMが所持しているのであればSSSvol.3「禍槌は悔恨に啼く」のp39も参照することを推奨する。


■NPC

■フランツ
 職工 / 童子
「俺は、コッペリウスみたいなスゲーからくり技師になるんだ!」
 職工の国の見習いからくり技師。8歳。男。
 職工の国でからくり技師を目指す少年。父親がからくり技師ギルドに所属しており、技術と施設は整っている。
 まだからくりを0から制作したことは無く、父の手伝いでパーツを制作したことがある程度。
 PC③が望むなら、フランツが初めて0から作ったからくりをPC③としても構わない。

■スワニルダ
 童子
「フランツ!今日も遊びに来たわ。今日は何を作っているのかしら?」
 職工の国に住むフランツの友人。10歳。女。
 職工の国に住む少女。フランツの友人。
 よくフランツの下に遊びにきては、彼が何か作っているのを横から眺めている。時折手伝う事もあるようだが、フランツからはあまり頼りにされていない。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 以降はPL達には秘匿の内容となる。GMはプリプレイで公開しないよう注意する事。

 スワニルダの正体は、コッペリウスの作った伝説のからくり「生き人形 (ライヴ・ドール)」の【コッペリア】だ。彼女は、自身の価値をよく理解しているからこそ、人に近づく際は偽名を使うようにしている。
 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

■コッペリア
 からくり / 渡り / 童子
「お父様はおっしゃったわ。人を知り、人の為に生きなさいと。」
 コッペリウスが生涯最後に作ったからくり。稼働年数200年以上。女性型。
 初代コッペリウスが生涯最後に作ったからくり「生き人形 (ライヴ・ドール)」。その姿は、彼の幼い娘によく似ている。人間と見紛う程の造形で、からくりだと知らない人が見れば人間と間違えるほどだ。

 200年以上整備も無しでまともに稼働し続けるそのからくりは、コッペリウスの脅威の技術の塊だ。からくり技師であれば喉から手が出るほど欲しい代物だろう。

■モーリス・ベアフット
 職工 / 貴人
「彼の天才コッペリウスこそ、私が目指す理想のからくり技師です。」
 次世代派のからくり技師。22歳。男。
 職工の国に工房を構える次世代派のからくり技師。特に人間に近しいからくりを専門に創作している。PC②の元弟子。
 若くして工房を持つほどの実力を持っており、制作したからくりはどれも人気を博している。
 今までの創作のなかで時々、自分の閃きを否定するような御標が下ったことがあったため、御標に対しては内心否定的に考えている。逆に、御標に縛られない紡ぎ手をうらやましく思っている。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 以降はPL達には秘匿の内容となる。GMはプリプレイで公開しないよう注意する事。

 モーリスには足の不自由な恋人がいた。恋人の名は【ソフィー】。
 モーリスは彼女の代わりの足を用意してあげる為に、次世代派として義肢型からくりを研究していた。しかし、本演目開始時の数週間前に彼女は事故に遭って命を落とす。
 絶望に打ちひしがれていたモーリスだが、「生き人形 (ライヴ・ドール)」の噂を耳にし、彼女をからくりとして生き返らせようと考える。
 モーリスはソフィーを蘇らせるために、究極のからくり「生き人形」を求めるようになる。

 モーリスがPC②の弟子でなくなったのは、ソフィーがまだ生きていた頃の話である。そのため、PC②はソフィーが既に他界していることを知らない。
 からくりを用いて故人を蘇らせる行いを、モーリス自身は良いことだとは思っていない。その為、PC②は他の人からソフィーについてや「生き人形 (ライヴ・ドール)」を追う理由について尋ねられるとはぐらかす。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

■サーウィック
 からくり / 従者
「ムムッ!コレは難事件のニオイがプンップンしますナーァ!」
 職工の国の警備からくり。男。47歳。
 詳細はSSSvol.3のp43を参照。
 本演目では、PC達を追い回すお邪魔者な存在となる。


◆ 演目背景 ◆
 職工の国に伝わる伝説の一つに、コッペリウスが生涯最後に手掛けた作品「生き人形 (ライヴ・ドール)」というものがある。それは、人間そっくりに作られたからくりの事だ。

 そのからくりは今も職工の国のどこかに潜んでいると言う。

 「生き人形 (ライヴ・ドール)」の正体は、コッペリウスが幼い娘に似せて作った少女のからくり「コッペリア」だ。既に200年以上も稼働しているが全く老化しておらず、整備無しでこれだけの年月動いているだけでも奇跡のからくりだろう。

 彼女はコッペリウスの最後の言葉に従い、多くの人と共に過ごしてきた。時には生まれたばかりの赤子の世話をしたり、時には病に臥せった少年を元気づけたり、時には余命いくばくも無い老婆に寄り添ったり。

 そうして過ごすうちに、職工の国には一つの噂が出来上がった。何処からともなく優しい少女が、疲れた心を癒しに来てくれるという噂が。その少女の正体が、コッペリウスの残した伝説の「生き人形 (ライヴ・ドール)」だと知る者はごく少数だ。

 本演目は、見習いからくり技師の少年【フランツ】の下に謎の少女【スワニルダ (コッペリア)】が現れ数週間経ったところから始まる。

 既にフランツとスワニルダは仲良くなっており、お互いに冗談を言い合う程度の間柄になっている。

 オープニングではフランツが自身に下った御標に従いPC①の情報収集に協力する。
 一方、PC④はスケアクロウの今回の獲物が「生き人形」だという情報から、かつてコッペリウスに師事していたPC②にスケアクロウ捜しの協力を仰ぐ。

 ミドルフェイズの途中でモーリスはスワニルダの正体が「生き人形」であることに気付き、彼女を拉致する。しかし、そこでフランツとコッペリアが幸せになれる正しき御標が下る。

 モーリスはその御標を受け入れられず、反抗して異形化してしまう。この異形化したモーリスを倒す事で、演目は終幕を迎える。


オープニングフェイズ

■シーン1 怪盗の基本 シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 PC①、PC⑤のオープニング。このシーンの終わりで職工の国へ向かうことになる。

▼描写1
 左の地を騒がせる大怪盗スケアクロウ。
 彼を捕まえようと追い求める者は数多くいるが、大怪盗には敵だけでなく味方も多い。

 新たなお宝を求めて、君はよく利用している情報屋の下へと来ていた。

□セリフ:情報屋
 「いらっしゃい。・・・げ!?アンタかよ・・・。」
 「この前また騒ぎを起こしたらしいな?活躍すんのは結構だが、うちを利用してることは頼むから口外するなよ?アンタと関わりがあると知れたら、どこから矢が飛んでくるか分からんからな。」

 「それで?左の地を騒がせる大怪盗が、こんな寂れた情報屋に何の用だい?」

 (PC①がお宝の情報について聞いてくる。)「アンタの興味を引きそうなお宝ねぇ。確定的な情報は無いが、噂話程度で良いならあるよ?」
 「その筋じゃある程度有名な話だし、安くしとくぜ。」

□下記判定を行う。この判定では、財産点を消費して達成値を上げることが出来る。

[社会判定:難易度10]

□失敗した場合は、普段より持ち合わせがなかったPC①はなけなしの財産を払うしかなかった。財産点を2点失い情報を買った。

□成功した場合は、持ち合わせがあったため普通に払うことが出来た。財産点を消費せずに情報を買えた。

□買った情報によると、どうやら職工の国には「生き人形(ライヴ・ドール)」と呼ばれる伝説があるらしい。

□「生き人形(ライヴ・ドール)」の伝説とは、かつての初代コッペリウスがその生涯最後に制作したと言われているからくりの事だ。そのからくりは、今もなお職工の国のどこかに潜んでいるらしい。

◆結末
 PC①、PC⑤が職工の国へ向かったらシーンを終了する。


■シーン2 師匠と弟子 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 PC②のオープニング。モーリスとのシーン。このシーンでモーリスがどういう人物かを描写しつつ、モーリスが今回の物語へ関わる動機も表現する。

▼描写1
 技術の最先端を行く職工の国。その国でからくり技師として生きている君には、今日も多くの依頼が舞い込んでいた。

□セリフ:貴族風の依頼人
 「PC②殿の作るからくりをいたく気に入りましてな!ぜひとも吾輩に似合う逸品を制作願いたいのです!」
 「これほどのからくりを作るPC②殿はさぞご多忙でしょうからな。期限は長めにとって、3ヶ月で構いませんぞ!」
 「PC②殿であればそれだけあれば作れるでしょう?楽しみにしておりますぞ!」

▼描写2
 貴族風の依頼主は勝手な事をまくしたてると、君の了承を得ることなく関連書類を置いて工房を後にした。その男と入れ替わる様に、君の工房へ入ってくる人物がいた。かつて君に師事していた男【モーリス・ベアフット】だ。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「相変わらず先生のからくりは人気ですね。私もその人気に少しは近づきたいものです。」

 「お久しぶりです、PC②先生。お変わりないようで。」
 「先生の下を去った私が、先生を頼るのはとても気が引けるのですが、それでもこの件は先生に聞くのが一番と思い、訪ねさせていただきました。」

 「先生。私は今、この職工の国に噂されている【生き人形(ライヴ・ドール)】を探しています。かつての初代コッペリウスが制作したという伝説のからくりを。」
 「先生はコッペリウスの弟子だったお方。ならば、生き人形(ライヴ・ドール)についても何か知っているのではないですか?教えてください!私はどうしても、そのからくりを見つけたいのです。」

 (PC②が理由を尋ねる)「・・・先生の前でこんな事を言いたくはないのですが、私が目指すからくり技師像は初代コッペリウスです。」
 「その彼が作ったとされるからくりが、今なおこの国で稼働し続けているのであれば、調べたいと思うのは道理でしょう?私でなくとも、からくり技師であれば誰でも思う事です。」

 (PC②がソフィーについて尋ねる)「・・・彼女は大丈夫です。先生が気にするような事は何もありませんよ。」
 「それに詳しくは言えませんが、生き人形(ライヴ・ドール)を探すのは彼女の為でもあるんです。」

 「それに先生。あくまで噂にすぎませんが、かの大怪盗スケアクロウが生き人形(ライヴ・ドール)を狙っているという話もあります。」
 「偉大なるコッペリウスの遺産を、コソ泥なんぞに持っていかれるなんてのは先生もお嫌でしょう?」

 「今の私は特に受けている依頼もありません。お願いです!先生!」
 「あなたが協力してくれるまで、私はここを動くつもりはありません!」

◆結末
 工房にノックの音が響く。シーンを終了する。


■シーン3 見習いからくり技師 シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 PC③のオープニング。フランツとスワニルダとの日常シーン。フランツとスワニルダのキャラクター性を描写しつつ、次のシーンへとつなげる。

▼描写1
 職工の国には多くのからくり技師がいる。君のご主人もその一人だ。...と言ってもまだ見習いではあるが。
 君のご主人である見習いからくり技師【フランツ】は、今日も立派なからくり技師になるべく父の工房で修業とは名ばかりの機械いじりをしていた。

□セリフ:フランツ
 「PC③!ちょっと来て!手伝って!」

 「ちょっと、そこのペンチ取って!ここ抑えとかなきゃいけなくて、手が離せないんだ!お願いPC③!」

 (PC③がペンチを取ってあげる)「ありがと!...これで...完成だ!」
 「出来た!拡張型多機能アーム!これさえあれば、PC③がもっと活躍できるように出来るぞ!」

 「さっそく付けてみようぜ!大丈夫だって!この前とは違って、きっときちんと動くからさ。」

▼描写2
 フランツが君の為に妙なパーツを制作していると、一人の少女が工房を訪れた。端正な顔立ちと身なりの良い恰好をしたその少女【スワニルダ】は、フランツの作った妙なパーツを見て笑みを浮かべる。

□セリフ:スワニルダ
 「こんにちはフランツ!こんにちはPC③!今日もとっても面白そうなものを作っているのね!」
 「ねぇ私にも見せてちょうだい?私とっても気になるわ。」

□スワニルダがパーツに触れると、様々な武器や工具が飛び出してくる。

□それをみたフランツは得意げで満足げな表情をしている。

□セリフ:スワニルダ
 「なぁにこれ?とっても物騒で、不格好だわ。」
 「男の子にはこういうのが良いのかしら?でもこの腕は、PC③には似合わないわね。」

 「ねぇそれよりも、フランツ!またアレ、見せてちょうだい!」
 「私アレがすっごく気に入ったの!ねぇお願い?見せて見せて!」

□フランツがスワニルダに何かを見せる前に、フランツに以下の内容の御標が下る。

 『宝求める影の者。煤煙燻る雪の街。邂逅果たすは生き人形。ーーーめでたしめでたし。』

◆結末
 御標が下されたフランツは走り出す。PC③とスワニルダがフランツを追いかけたらシーンを終了する。


■シーン4 怪盗を求めて シーンプレイヤー:PC④
◆解説
 PC④のオープニング。PC①のオープニングと同じ情報屋でのシーン。タイミングはPC①が情報屋で「生き人形」の情報を買った後となる。

▼描写1
 大怪盗スケアクロウ。左の地でその名が轟く彼ではあるが、その情報に関してはあまり出回っていない。あらゆる事が謎に包まれているその彼を、求めてやまない者達は数多くいた。君も、そんな者達の一人だ。

 スケアクロウについての情報を求めて、君は馴染みの情報屋へと赴いた。
 店に着き、扉に手をかけると、店内から怒号が飛び出してきた。どうやら先客がいる様だ。

□セリフ:怒鳴るチンピラ
 「ふざけんなよクソ野郎!責任はとれねぇだ!?」
 「てめぇの売った情報通り、ジョセフの野郎は確かにあの店に居た。」
 「だがそこに、奴の雇った用心棒までいるなんて情報は聞いてねぇぞ!」
 「危うく俺は殺されかけた。なのにその責任が取れねぇだと!?ふざけんのも大概にしろ!」

□チンピラは情報屋の胸倉をつかんで怒鳴り散らしている。今にも手が出そうなほどに。一方で店主の方はとても落ち着き払っている。

□PC④が助けたい場合は、好きな方法で情報屋を助けてよい。

□もしPC④が助けようとしない場合は、情報屋の方から巻き込んでくる。適当な事を言って男をPC④の方へ差し向ける。

□セリフ:情報屋
 (PC③が助けようとしない場合)「あんたが買ったのは"ジョセフの居場所の情報"だけだろう?そこに他に誰がいるなんて情報は別料金だ。」
 「そんなに文句があるなら、そこに居る奴 (PC④) に言えよ。この情報はそいつが提供元だ。」

 (PC④が助けた or 巻き込まれて男を対処した)「いやーすまんね。ほんと助かったよ。」
 「あの手の輩はたまにいるんだ。荒事は苦手でね。ほんと助かったよ。ありがとさん。」

 「...ああ、分かってるよ。お礼だろ?ちゃんとするって。」
 「どうせアンタのことだから、スケアクロウに関する情報だろう?とっておきの情報なんだが、まぁお礼だからな。仕方ねぇ。」

 「彼の大怪盗スケアクロウ殿は、職工の国にある噂話のお宝【生き人形 (ライヴ・ドール)】を求めて職工の国へ向かっている。」
 「つい先日入った情報だ。職工の国へたどり着けたのかどうかは定かじゃないが、向かったってのは確実だぜ?それぐらい信憑性のある情報だ。」

 「ああついでに、もし【生き人形 (ライヴ・ドール)】について調べるなら、あの国に居るPC②って不死者を訪ねると良い。」
 「なんでも、かつて初代コッペリウスに師事していた不死者様なんだとよ。【生き人形 (ライヴ・ドール)】は初代コッペリウスの生涯最後の傑作だ。何かしら関係してんじゃないかね?」
 「この情報はサービスだ。次回からはちゃんとお代を貰うからな?」

◆結末
 PC④が職工の国へ向かったらシーンを終了する。


ミドルフェイズ

■シーン5 少年少女と怪盗と シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 PC①、③、⑤の合流シーン。PC⑤は最初から登場可能。PC③はシーンの途中から登場可能。他のPCは登場不可となる。フランツが御標の話をPC①にして、フランツとPC③とスケアクロウ一行が一緒に行動する様に誘導する。

▼描写1
 雪に彩られた工房が立ち並ぶ街並みは、まさしく職工の国の景色と言えるだろう。見渡す限りの工房と、そこから吹き出る灰色の雲は、PC①が職工の国へ辿り着いたことを伝えていた。

 求める宝の情報を集めようと君が動き出す前に、君の下へと駆けてくる少年がいた。

□セリフ:フランツ
 「なぁなぁ!アンタが怪盗スケアクロウか!?」
 「煤たち (其達) から聞いたんだ!あいつら国中に居るから色んな事知ってんだよ。んでアンタがスケアクロウなのか?あの怪盗の?なぁなぁ!」

 (PC①が否定する)「え?違うのか?嘘だろ!?」
 「やべぇどうしよう。これじゃあ御標達成できねぇよ!」

 (PC①が肯定する)「やっぱりアンタがスケアクロウなのか!じゃあ生き人形(ライヴ・ドール)を探してるってのもマジか!?」
 「ようし!これで御標が達成できるぞ!」

▼描写2
 唐突に現れ、御標がどうのと騒ぎ立てる少年フランツ。彼を追うように更に国の奥から、1体のからくりと一人の少女が駆け寄ってきた。
 フランツよりは少し大人びた様子の少女、スワニルダはフランツを見つけると声をかけてきた。

□PC③はここから登場可能。

□セリフ:スワニルダ
 「御標が下ったと思ったら、すぐに走り出しちゃうなんて。フランツは本当に行動力があるのね。」
 「私もPC③も置いて行って一人で行ってしまうのですもの。いつも驚かされてはいるけれど、今回は特に驚かされたわ。」

 (PC①の方を見て)「それで、あなたが御標にあった"宝求める影の者"かしら?」
 「ふーん・・・あなたとっても面白そうね!私、お宝探しの事はあんまり気にならないけど、あなたの事はとっても気になるわ!」

 「フランツの御標を達成しないといけないのもそうだけど、あなたと一緒に居ると面白いことが起きそうね!私もついていくわ!」

□フランツは自身に下った御標の事を語り、協力を申し出てくる。スワニルダも付いてくるつもりだ。

□フランツもスワニルダも、生き人形(ライヴ・ドール)についてはPC①が持っている情報以上の事は知らない。

◆結末
 PC達が情報収集へ動き出したらシーンを終了する。


■シーン6 利害の一致 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 PC②、④の合流シーン。モーリスとPC②、④が一緒に「生き人形」について調べるように誘導する。

▼描写1
 PC②の工房の戸を叩く音が響く。入口の近くにいたモーリスが君に、アイコンタクトで開けていいかの確認を取ってくる。

□PC②が許可をしようとしまいと、モーリスは扉を開ける。アイコンタクトで確認を取っているため、たとえ許可をしなくてもモーリスは気付けない。

□モーリスが扉を開けたらPC④登場。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「どちら様ですか?ここはPC②先生の工房ですが、先生に何か御用ですか?」

 「私はモーリス・ベアフット。ここ、PC②先生の工房の弟子・・・いえ、元弟子です。今はわけあってこの工房に訪れていました。」
 「私の方の用事は長くなりますので、あなたの用事をお先に済まされると良いでしょう。」

□PC④がスケアクロウの事や生き人形(ライヴ・ドール)の事を話したら、描写2へ移る。

▼描写2
 大怪盗スケアクロウ。生き人形(ライヴ・ドール)。それらの話をすると、脇に控えていたモーリスが反応を示した。驚いたような、期待するような、そんな表情をしたモーリスは、PC④の方へと詰め寄ってきた。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「生き人形(ライヴ・ドール)。その話題がまさか聞けるとは、随分とタイミングのいい話ではないですか!」
 「先生!ぜひ協力しましょう!この方に協力すれば、生き人形(ライヴ・ドール)に辿り着けるかもしれない。」

 (PC②に向かって)「先生は、生き人形(ライヴ・ドール)の行方については知らないのでしょう?であれば、先生もその行方については興味があるはずだ。」
 「少なくとも、かつての師コッペリウスが残した作品を、どこの馬の骨とも分からぬコソ泥に盗られたくはないでしょう?」

 (PC④に向かって)「あなたの追っている対象は怪盗スケアクロウだ。」
 「ならば、その副産物たる生き人形(ライヴ・ドール)についてはそこまで頓着が無い筈です。」
 「もしも生き人形(ライヴ・ドール)を見つけることが出来たのなら、ぜひとも私に教えていただきたい!」

◆結末
 PC達がモーリスと生き人形(ライヴ・ドール)を探し始めたらシーンを終了する。


■シーン7 生き人形探索 シーンプレイヤー:PC⑤
◆解説1
 情報収集のシーン。全PCが登場となるが、合流しているわけではないので注意する事。

▼描写1
 それぞれの思惑を抱えながら、生き人形(ライヴ・ドール)を求める者達が動き出す。

◆解説2
 本演目での情報収集は、特定の情報を得ることで次のシーンへ移行する。各PC1度だけ判定を行うことができ、もしも必要な情報の判定に失敗した場合はもう一度判定を行う必要がある。
 PCが2回目以降の判定を行う際は、頭や体を酷使して情報を集めることになるので、【HP】又は【MP】を1D6点減少させることで判定を行うことが出来るようになる。
 また、次のシーンへ進めるようになる情報項目「資料館でコッペリウスの資料を盗む」はPC②と④が判定できない情報項目である。もしもPC①、③、⑤が既に判定してしまっていた場合は、各PC1回に限りデメリット無しで2回目の判定を行えるようにすること。


情報項目

■生き人形(ライヴ・ドール)について 【社会】【感応】難易度:8

□職工の国にある伝説の一つ。初代コッペリウスが生涯最後に手掛けたとされるからくり。

 200年以上整備もなしで稼働し続けていると言われており、その容姿は人間そっくりで、からくり技師でさえ人間と間違えるほどだと言われている。

 噂によると、その姿はコッペリウスの娘に似ていたらしい。


■コッペリウスについて 【社会】【意志】難易度:8

□暗黒期前に存在した伝説のからくり技師。伝説の生き人形(ライヴ・ドール)の制作者。

 暗黒期以前を生きた人物であるため、その記録や情報はほとんど失われており、彼について知る方法はあまりない。

 彼について知る貴重な方法の一つとして、資料館に保管されたコッペリウスの日誌が存在する。しかし大変貴重な資料であるため、"職工会議"からの認可が下りなければ閲覧は出来ない。

 そこらの一般人はもとより、国外から来たような人物に認可が下りることは無いだろう。

※新たな情報【資料館でコッペリウスの資料を盗む】が追加される。


■とある少女の噂について 【社会】難易度:12

□生き人形(ライヴ・ドール)の伝説とは別に、職工の国ではこんな噂も流れていた。
 それは「優しい少女」についての噂だ。

 心が弱っている者や困っている者の下に、どこからともなくふらりと現れる少女。その優しさと笑顔で、多くの人を癒してきたという。

 あるものは赤ちゃんの世話をしてもらったと言い、あるものは病で気が滅入っていた所を励ましてくれたと言った。

 噂を集めてみると、何十年、或いは100年以上もの期間でその少女は散見された。其達の類か、或いは・・・。


※この情報項目はPC②、④は判定できない。

■新たな情報:資料館でコッペリウスの資料を盗む 【肉体】【知覚】難易度:14

□認可が下りない以上は、こっそり侵入して閲覧するしかない。幸い資料館の警備は手薄なため、気付かれる事なく侵入することに成功した。

 見回りの目を気にしながら探し回る事数分、コッペリウスの日誌を見つけることが出来た。

※この情報項目の判定に成功した場合は、シーン8に進めるようになる。


□もしもPCが日誌を盗み出すことを躊躇うようならば、日誌を手にしたタイミングで警備の見回りが向かってきていることにし、持ち出すきっかけを用意すること。

◆結末
 各PCの判定が終了していて、かつ【新たな情報:資料館でコッペリウスの資料を盗む】の情報収集判定に成功していたら、シーンを終了する。


■シーン8 喧しい金属鳥 シーンプレイヤー:PC⑤
◆解説
 PC達の合流シーン。スケアクロウ達が日誌を盗み出したことをサーウィック (SSSvol.3p43)に見つかり、追い回された先でPC②、④と合流する。
 PC④はスケアクロウを追っている立場にあるため、合流した場合はPC同士の対立が起きてしまう可能性がある。そうならないように、GMはフランツに下った御標を上手く利用すると良いだろう。

▼描写1
 フランツ・スワニルダと行動を別にし、コッペリウスの日誌を盗み出してきた君達は、周囲の人目を気にしながら早速日誌を開いてみた。
 内容はごく一般的な日誌で、日々の生活についての事がほとんどだった。からくりや技術的な事についてはほとんど触れられていなかったが、その中に気になるページを見つけた。

□ページの内容はコッペリウスの娘について日常的な事が書かれている。そのページの次のページは何故か白紙になっている。

[知覚判定:難易度12]

□判定に失敗した場合は、何故白紙のページがあるのか分からない。

□判定に成功した場合は、白紙のページに何かしら絵か写真の様な物が張られていたことに気付く。また、その写真的な物はつい最近剝がされた事にも気づける。

▼描写2
 これ以上日誌から情報は得られそうになかった。フランツ・スワニルダ達と合流しようと動き出す君達を、けたたましい金属音を響かせながら呼び止める声がした。
 声の方向では鳥型のからくりが羽ばたいて滞空していた。

□セリフ:サーウィック
 「ソコノオ前達!怪シイ!モノ凄ク怪シイゾ!」
 「サテハ最近左ノ地ヲ騒ガセテイルト言ウ大怪盗、スケアクロウダナ!」

 (PC⑤を指して)「ソコノオ前!ソウダロウ!?ソウニ違イナイ!」

 「ムム?ソ、ソノ手ニ持ッテイルノハ、資料館ノ重要書物ジャナイカ!」
 「ヤッパリオ前ハスケアクロウダ!コレハ世紀ノ大事件ダ!」

□サーウィックは喧しくがなり立てる。このまま放っておけばいずれ警吏に見つかってしまうだろう。

[知覚または肉体判定:難易度10]

□失敗した場合は、サーウィックを撒く際に体力を使ってしまう。【HP】-1D6点。

□成功した場合、無事にサーウィックを撒くことに成功する。

◆結末
 サーウィックを何とか撒き路地を飛び出すと、正面にはフランツとスワニルダ、そしてPC②とモーリス、そしてPC④が立っていた。シーンを終了する。


■シーン9 カフェにて シーンプレイヤー:PC④
◆解説
 PC達とNPCの交流シーン。

▼描写1
 路地から飛び出してきた怪盗スケアクロウ。その手には意味深な本が一冊。捜し求めていたスケアクロウが、また何かしら面倒事に巻き込まれている空気がしていた。
 君が何かを話しだそうとする前に、空気感を察したのかモーリスが一言放った。「カフェで一服しませんか?」と。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「さて、注文も済んだところで自己紹介といたしましょうか。」
 「私はモーリス・ベアフット。からくり技師を生業としています。」

 「そしてこちらがPC②先生とPC④さんです。」

 「実は先ほど、そちらのフランツ君から少しお話を伺いまして。」
 「あなた方も、この国に伝わる伝説のからくり【生き人形(ライヴ・ドール)】をお探しなのですね?」

 「実は私どもも生き人形(ライヴ・ドール)を探しておりまして。」
 「折角ですから協力いたしませんか?目的の物は伝説上の代物。探索する人数は多ければ多いほどいいでしょう。」

□PC①達が難色を示す場合は、フランツがモーリスの意見に賛同し、PC①達を協力させようとする。

□PC①達がモーリスの目的を問いただす場合は、モーリスは自身の目的について誤魔化す。

□PC④がPC①達と協力するのに難色を示す場合は、フランツの御標を理由に協力を煽ると良い。

▼描写2
 スケアクロウ一行とPC②達が協力関係となり、一同力を合わせようと意気込んだところで食事が運ばれてきた。しばしの穏やかな食事の時間を過ごすと、スワニルダがフランツに「朝見れなかったアレを見せて欲しい」とせがんだ。フランツが仕方なそうな顔をしながら懐をまさぐると、手のひらに収まるくらいの綺麗なガラス細工を取り出した。

□セリフ:スワニルダ
 「わぁ!とっても綺麗ね!本当に、何回見ても綺麗だわ。」

 「フランツはからくり技師としてすごく頑張っているから、こんな事を言われるのは不本意かもしれないのだけど。」
 「フランツはガラス細工が本当に上手ね!私、あなたの作ったコレが大好きよ。」

 「ただ作りが上手いからってだけじゃないのよ?心の澄んだ人が作ったんだって分かる、観る人を穏やかにさせる美しさを持っているの。」

□フランツの作ったガラス細工はとても美しく、観る者の心を穏やかにさせる。フランツのガラス細工を見たPCは【MP】が上限を超えて1D6点回復する。

□カフェの食事を堪能したPC達は【HP】が1D6点回復する。

◆結末
 PC達の会話がある程度住んだらシーンを終了する。


■シーン10 暴走するからくり シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 ミドル戦闘のシーン。サーウィック関連の処理が複雑なため、GMは間違えないように注意する事。

▼描写1
 君達がカフェで歓談していると、突然武装したからくり達が町中で暴れはじめた。からくり達は無差別に当たりの物を破壊して回っていたが、PC①を見つけるとそちらへ直進してきた。どうやらスケアクロウ一行を狙っている様だ。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「暴走したからくり兵!?どこかの工房のからくりが不具合でも起こしたのでしょうか?」
 「ともかく、ここに居ては危険ですね。フランツ君、スワニルダさん今すぐこの場を離れましょう!」

 (PC①の方を見て)「からくり達はどうやらあなたを狙っているようです。フランツ君達は私が安全な場所まで連れて行きますから、あなたはからくり達を撒いてください。」
 「無事に撒けたら合流しましょう!ご武運を祈っています。」

□暴走するからくり兵たちと戦闘になる。データは【からくり狙撃兵(IZp234 or 書架p243)】×4と【からくり衛兵(IZp234 or 書架p243)】×2を使用する。

□PC達で一つのエンゲージを構成し、そこから5mの位置に【からくり狙撃兵(IZp234 or 書架p243)】×4と【からくり衛兵(IZp234 or 書架p243)】×2のエンゲージを配置する。さらにそのエンゲージから5m、PC達のエンゲージから5mの位置に、全く同じ内容のエンゲージを配置する。

□この戦闘では、セットアッププロセスでGMが1D6振り、4以上が出た場合サーウィックが戦場に駆け付ける。
サーウィックはPC達に対して喧しく騒ぎ立てるので、集中力を削がれてしまう。
サーウィックが戦場に居る間はPC達のあらゆる判定の達成値が-1される。
サーウィックに対して1点以上の実ダメージ、またはバッドステータスを含むあらゆる不利な効果を適用すると、そのラウンド中に限りサーウィックの達成値-1の効果を無力化できる。
サーウィックは「射程:至近」以外のあらゆる射程の対象となり、どのエンゲージにも属さないものとする。
サーウィックの能力値及び戦闘値は全て5として扱う。
サーウィックを戦場から排除したり完全に無力化することは出来ないものとする。

□この戦闘の終了条件は全てのエネミーの撃破である。

◆結末
 戦闘が終了し、周囲の安全は確保された。しかし、フランツ達を安全な場所へと移したはずのモーリスは、一向に姿を現さなかった。シーンを終了する。


■シーン11 思惑 マスターシーン
◆解説
 モーリスの独白のシーン。先ほどのシーンでPC達が戦闘中の時の場面。

▼描写1
 フランツとスワニルダを連れたモーリスは、自身の工房へと駆けこんだ。二人を奥へ行くよう促すと、おもむろに工房の鍵を閉じた。誰も工房に入れまいとするかのように、或いは、誰も工房から逃すまいとするかのように。

□セリフ:モーリス・ベアフット
 「・・・ようやくだ。ようやく、見つけた。」
 「伝説上のからくりだ。頭ではあるわけが無いと考えながら、心ではきっとあるはずだと求めていた。」

 「ああ、でも本当にあった。生き人形(ライヴ・ドール)は実在した。」
 「これで、彼女を蘇らせることが出来る。・・・きっと、そのはずだ。」

 「大丈夫。彼らは来ない。あのからくりはそう簡単に倒せるようには作っていない。」
 「先生がいるから時間の問題かもしれないが、彼女を解析する時間は十分あるはずだ。」

 「待っていてくれソフィー。必ず、完璧な君を作って見せる。」

▼描写2
 工房に声が響き渡る。

 『作り手の少年は作られし少女と、笑顔の絶えない日々を送るのでした。---めでたしめでたし。』

 神に下されしその声に、工房の男は憎悪する。
 その口から放たれた一言は、明確にその御標に反する意志だった。

 「神は、またしても私の意思を踏みにじるのか?神までも、私を否定するというのか!」
 「・・・もういい、御標など、神などどうでもいい。」
 「私の幸せの定義は私が決める!私の幸せは、生き人形(ライヴ・ドール)コッペリアを解析し、ソフィーを蘇らせることだ!」

 ピシリッ...と、工房内に異音が響く。一人の男が、決定的に変わってしまった証の音が...。

◆結末
 シーンを終了する。


■シーン12 伝説の正体 シーンプレイヤー:PC③
◆解説
 戦闘中に失踪したモーリス達を探すシーン。クライマックス直前の購入判定タイミングのシーンでもある。またシーン中にある「フランツのガラス細工」は、演目の目的に関係するアイテムでもある。GMはこの事をPL達に伝えておくこと。

▼描写1
 無事に暴走からくり達を制圧した君達は、戦場から離脱したフランツ達を探していた。合流するべく辺りを見回してみると、小さなポーチが落ちていた。それは、モーリスが持ち歩いていた作業用工具入れだった。
 工具入れの中には小さな紙切れが入っており、その紙切れには一人の少女の絵、スワニルダの絵が描かれていた。

□絵の裏には、コッペリウスの筆跡で「我が親愛なる娘【コッペリア】」と書かれている。

知覚判定:難易度12

□失敗した場合は、特に何も見つけることが出来ない。モーリスを追って彼の工房へと向かうことになる。

□成功した場合は、フランツが持っていたガラス細工が見つかる。幸運な事に壊れたり傷が入っている様子は無かった。判定に成功したPCは「フランツのガラス細工 」を獲得する。「フランツのガラス細工」は「思い出のリボン (IZp155 or 書架p189)」の相当品である。

□PC達はこの判定とは別で、それぞれ1回まで購入判定が出来る。この際の購入判定の達成値に+5する。

◆結末
 PC達がモーリスの工房へ向かったらシーンを終了する。


クライマックスフェイズ

■シーン13 御標に反する者 シーンプレイヤー:PC①
◆解説1
 クライマックス戦闘のシーン。戦闘時の特殊な処理が複雑なため、GMはこの処理を予め読み込んでおくことを推奨する。

▼描写1
 モーリスの工房へたどり着くと、工房には鍵がかかっていた。扉は木製であり、鍵もお粗末なものだった。扉を強引に壊すにしろ、鍵をピッキングするにしろ、開けるのは容易そうだった。

□PC達が扉を壊すにしろピッキングするにしろ、それらは判定も無く開けることが出来る。

□工房内は閑散とし、一見して誰もいない様に見える。

[知覚判定:難易度12]

□失敗した場合は、特に何も見つける事は出来ない。

□成功した場合は、作業机の端の方に丸められたからくりの設計図が見つかる。その設計図には【ソフィー】の名前が書かれている。

□判定後、一見すると壁にしか見えない方から悲鳴が聞こえてくる。調べると、その壁は隠し扉になっており、奥に道が続いている。奥からはフランツの悲鳴が聞こえてくる。

▼描写2
 工房の奥へ行くと、そこには既に異形化が進行し人の形を保てなくなっているモーリスと、そのモーリスの歪みの影響か、ほつれに体を引き裂かれたスワニルダの姿があった。

▼描写2
 工房の奥へ行くと、そこには既に異形化が進行し人の形を保てなくなっているモーリスと、そのモーリスの歪みの影響か、ほつれに体を引き裂かれたスワニルダの姿があった。

 スワニルダはフランツをかばう様に立っていたようで、今まさに引き裂かれたであろう体は、ゆっくりと地面に投げ出される。

 目の前で大切な友人の無残な姿を見たフランツは、悲鳴を上げながら彼女へと駆け寄った。自分にはどうする事も出来ないと頭で理解しながら、それでも衝動的に。

□スワニルダがほつれに体を裂かれてしまい、駆け寄ったフランツはその様子を呆然と見つめている。

□貴重な生き人形(ライヴ・ドール)が傷ついてしまった事への動揺か、或いは既に理性を失いつつあるのか、モーリスが途端に暴れはじめる。

□モーリスは《ねじくれた迷いの城》(IZp145) を使用し、小さく狭い工房から広い空間に場面を変える。

□戦闘に入る前に歪み表2.0から「ほつれ」をチョイスする。

◆解説2
 クライマックス戦闘。
 PC達で一つのエンゲージを構成し、そこから5mの位置に【異形化の進行するモーリス】と【フランツとスワニルダ】を同じエンゲージでそれぞれ1体配置する。更にPC達の後方5m、【異形化の進行するモーリス】達のエンゲージからは10mの位置に【モーリス制近接戦闘用からくり(からくり衛兵(IZp234 or 書架p243))】×2を配置し、そこからさらに後方5mの位置に【モーリス制遠方戦闘用からくり(からくり狙撃兵(IZp234 or 書架p243))】×4体を配置する。

 この戦闘では、【フランツとスワニルダ】を守りながら全ての敵を倒さなけらばならない。【フランツとスワニルダ】は戦闘不能の状態で戦場におり、あらゆる効果によってこの戦闘不能は解除できない。
 【異形化の進行するモーリス】のメインプロセス開始時に、GMが1D [PC人数+1] 振って、一番大きい目が出た際に【異形化が進行するモーリス】が【フランツとスワニルダ】にとどめを刺しに来る。この際同一エンゲージ上に居るPCがカバーリングを宣言する事で、【フランツとスワニルダ】をかばう事が出来る。もしもカバーリングを行った場合は、ダメージなどは発生しない代わりに、そのPCは行動済みとなる。また、【異形化が進行するモーリス】が【フランツとスワニルダ】と同一エンゲージ上に居ない場合は、上記の処理は発生しない。

 戦闘の終了条件は、「全ての敵の撃破」または「【フランツとスワニルダ】の死亡」である。どちらの方法で戦闘が終了したかによってエンディングが異なる。GMは処理を間違えないように注意すること。

□セリフ:異形化の進行するモーリス
 (戦闘開始時)「ううう・・・生き人形(ライヴ・ドール)・・・ソフィー。」

 (HP100以下)「うああ・・・違う・・・私は・・・こんな事。」

 (HP0)「先生、すみません。こんな・・・出来損ないの弟子で・・・。すまない・・・ソフィー。」

◆結末
 戦闘が終了したらシーンを終了する。「全ての敵の撃破」で戦闘を終えた場合はシーン14に、「【フランツとスワニルダ】の死亡」で戦闘を終えた場合はシーン15に進む。


エンディングフェイズ

■シーン14 いつか、また。 シーンプレイヤー:PC①
◆解説
 直前のシーンで「全ての敵の撃破」で戦闘を終えた場合の共通エンディングのシーン。
 メモ:泣き崩れるフランツ。機能停止寸前のスワニルダが、フランツにあの工芸品を見せてと願う。工芸品を見て一言呟き機能停止するスワニルダ。スワニルダを直すために努力することを決意するフランツと、それに全力で協力することを決めるモーリス。それを祝福する様に下る正しい御標。

▼描写1
 異形化したモーリスは倒れ、背後に迫っていたからくりも機能を停止させた。周囲に蔓延していたほつれも、これ以上広がる様子はなさそうだ。

 あとに残されたのは、ほつれに身を裂かれたスワニルダと、それを抱きかかえるフランツだけだった。
 涙を流し、ただスワニルダを見つめるフランツ。そんなフランツに、スワニルダは最後のお願いをした。

□セリフ:スワニルダ
 「泣かないで・・・フランツ・・・私は、大丈夫だから。」
 「今まで、騙していてごめんね。フランツになら、話しても良いかなって思ってたんだけど・・・なかなか言い出す機会が無かったの。」

 「ねぇフランツ?最後にまた、アレを見せてくれない?」
 「キラキラで、透き通っていて、心が温かくなるアレを。」

□フランツはガラス細工を落としてしまっているので今は所持していない。PCがもしも「フランツのガラス細工」を所持しているなら、このタイミングで渡すことが出来る。

□もしもフランツやスワニルダにガラス細工を渡した場合は、スワニルダは一言「とっても・・・キレイ・・・」とだけ言って機能を停止する。

□スワニルダの損傷は、中にある奇魂石を傷付けてしまっているため、元通りに直すことは不可能である。

▼描写2
 完全に動かなくなってしまったスワニルダ。それを抱きかかえるフランツは、暫く泣いた。貴重な生き人形(ライヴ・ドール)を失った事ではなく、大切なスワニルダという友を失った事に、声を上げて泣いた。

 ひとしきり泣いた後、フランツは立ち上がり、スケアクロウを見つめて口を開いた。

□セリフ:フランツ
 「スケアクロウ。俺、決めたよ。」
 「スワニルダを治す。俺の手で、こいつを治して見せる!」

 「まだまだ見習いの俺だけど、何年かかるか分かんねぇけど、でも俺!こいつにまた会いたいんだ!」
 「また一緒にバカやって、呆れられて、そんでもって笑い合いたいんだ!」
 「だから、だからさ!頼む!こいつを盗むのは、諦めてくれ!」

 「俺、こいつが一緒に居ることが楽しい事だって、こんなになってからやっと気づいたんだ。だから!」
 「こいつを盗むのは、諦めてくれ!俺はこいつを絶対に治したいし、治した後も一緒に居たいんだ。」

▼描写3
 フランツのその宣言を祝福するかのように、その場にいる全員に御標が下った。

 『かつての伝説は終焉し、新たな伝説が紡がれる。紡ぐは澄んだ心の持ち主なり。---めでたしめでたし。』

◆結末
 御標が下った後、会話がひと段落したらシーン終了。


■シーン15 失われた伝説 シーンプレイヤー:PC②
◆解説
 直前のシーンで「【フランツとスワニルダ】の死亡」で戦闘を終えた場合の共通エンディングのシーン。

▼描写1
 フランツとスワニルダは死亡し、モーリスも完全な異形と成った。工房は既にほつれに呑まれ、その影響は周囲へと及ぼされていく。

 歪みの影響か、モーリスの工房にあったからくり達は暴走をはじめ、職工の国を荒らしていく。

 モーリスという異形も、暴走したからくりも、いずれは国の軍隊や裁縫師組合が対処して事態を収めるだろう。
 しかし、フランツという未来のあった少年と、伝説の生き人形(ライヴ・ドール)は、永遠にこの世から失われてしまった。

◆結末
 PC達が責められることは恐らくない。これは悲しい事件だった。ただそれだけの事なのだから。シーンを終了する。


 以下はエンディングプロットとなる。これまでの展開に応じて、自由にシーンを演出すると良いだろう。なお以下のエンディングプロットはシーン14の後を想定している。シーン15のエンディングを迎えていた場合の想定はしていない。

▼描写
 モーリス達の一件ののち、工房内のほつれは裁縫師組合によって修復された。幸い騒ぎはそこまで大きくならずに済んだようで、スケアクロウ一行が警邏に追われる事態にはならなかった。フランツはスワニルダの体を自分の工房へと運び、早速彼女を治す努力をしている様だ。

【個別エンディングプロット】
■PC⑤:結局、期待していた生き人形(ライヴ・ドール)との対話は叶わず、悲しい結末となってしまった。それでも、フランツがいつか彼女を治すだろうから、それまで待てばいい話だ。一件落着かと思いきや、一息つく暇もなく喧しい金属鳥(サーウィック)が追いかけてきた。

■PC④:事態は一旦収束し、フランツに下された御標もどうやら役目を終えた様子だった。いよいよスケアクロウを相手に出来ると思いきや、肝心のスケアクロウの姿が見えない。どうやら今回もどさくさ紛れに逃げられたらしい。

■PC③:君の主人であるフランツは最近は工房にこもりきりだ。あんな事があった後だというのにも関わらず、或いはあんなことがあったからこそ、工房で彼女を治す努力をしているのかもしれない。どうあれ君の役目は変わらない。いつも通り、主人をサポートするだけだ。

■PC②:異形化したモーリスに早期に対処した功績を称えられ、"職工議会"からモーリスの工房とその資産を貰える。モーリスの工房にはもしかしたら彼の日誌があるかもしれないし、ないかもしれない。君はかつての弟子を一人失い、いつもの日々へと戻っていくだろう。

■PC①:こうしてお目手のお宝は失われてしまい、治る見込みがあっても盗むのは困難になってしまった。このお宝を諦めて、次のお宝へ思いを馳せるか、或いは未来の君が彼女を盗みに行くのも面白いかもしれない。


◆ アフタープレイ ◆

 演目の目的を達成した項目については、以下のように判断すること。
・モーリスを倒し、フランツを救った:5点
・スワニルダの最後のお願いを叶えてあげた:2点
・全ての情報収集判定に成功する:1点
・シーン15を見る:1点

◆ エネミーデータ ◆

■異形化の進行するモーリス
◆逸脱能力
 □□《虚構現出》(MMp125)
 □□《死神の招き》(MMp127)
 □□《憤怒の一撃》(MMp125)
 □《瞬速行動》(MMp126)
 □□《限界突破》(MMp126)
 □□《歪んだ幸運》(MMp127)
 □《ねじくれた迷いの城》(IZp145)

 《虚構現出》は基本PCの《虚構現出》に対して使う。《虚構現出》を2連続で使用するのは避けること。
 《死神の招き》は【歪な大砲】での攻撃に使用する。
 《憤怒の一撃》は【力任せの振り下ろし】でのダメージロールで使用する。
 《瞬速行動》は最初のラウンドの一番最後のイニシアチブで使用する。
 《限界突破》は【歪な大砲】を3回使い切った際に使用する。
 《歪んだ幸運》は【歪な大砲】または【力任せの振り下ろし】での攻撃の命中判定に使用する。

◆パーソナルデータ
種別:異形 レベル:12 サイズ:2
命:9 回:4 術:7 抵:4
行:7 HP:200 剥:10

肉: 15 (18)/+6 知:18/+4 感:9/+3
意:9/+4 社:12/+4 縫:9/+3

攻:〈殴〉12 / 物理
対:単体 射:至近
防:斬4 / 刺4 / 殴4

◆特技
【常時】
《無限の魔》(MMp238) 1
《御標の託宣》(MMp238) 1
《熟練工の証》(IZp98) 1
《からくり職人》(IZp97) 1
《からくり殺し》(IZp97) 1
《無慈悲なる一撃》(MMp237) 3

【オート】
《職人の一喝》(IZp99) 2
《虚ろなる魂》(MMp236) 1
《堕ちたる魂》(IZp230) 1

【ダメージロール】
なし

【セットアップ】
なし

【マイナー】
《隙間狙い》(IZp99) 1

【メジャー】
《大砲発射》(IZp101) 3
《曇白の毒蛇》(MMp119) 3

【イニシアチブ】
なし

【リアクション】
《空間断絶》(IZp137) 3

◆行動指標
 以下に【異形化の進行するモーリス】の戦闘での行動指標を記載する。ここでの行動指標とは、各タイミングに対してどういった行動を取るかを特技をまとめて書いているものを指す。各行動指標には独自に名前を設定しており、後述する戦闘プランで使用する。名前にはあまり深い意味はない。

【デバフ】《職人の一喝》(IZp99) 2
タイミング:オート
判定値:自動成功 難易度:なし
対象:単体 射程:10m
解説:咆哮を上げ相手を縮こませる行動。効果詳細はIZp99を参照。

【攻撃】歪な大砲
《大砲発射》(IZp101) 3  + 《隙間狙い》(IZp99) 1 + 《無慈悲なる一撃》(MMp237) 3 + 《からくり殺し》(IZp97) 1 + 《からくり職人》(IZp97) 1
タイミング:メジャー+マイナー+常時+セットアップ
判定値:9 難易度:対決
対象:範囲(選択) 射程:50m
解説:異形化しつつある体と融合した砲塔で射撃する攻撃。〈殴〉8D6+4のダメージを与える物理攻撃を行う。この攻撃のダメージは、相手の防御修正を-3点して適用される。また、からくりのクラス又は《ムキブツ》を取得している者に対しては更に+8点のダメージを適用する。演目3回。

【攻撃】力任せの振り下ろし
《曇白の毒蛇》(MMp119) 3  + 《隙間狙い》(IZp99) 1 + 《無慈悲なる一撃》(MMp237) 3 + 《からくり殺し》(IZp97) 1 + 《からくり職人》(IZp97) 1
タイミング:メジャー+マイナー+常時+セットアップ
判定値:11 難易度:対決
対象:単体 射程:至近
解説:異形化しつつある体を使って、力任せに腕を振り下ろす攻撃。〈殴〉4D6+12のダメージを与える物理攻撃を行う。この攻撃のダメージは、相手の防御修正を-3点して適用される。また、からくりのクラス又は《ムキブツ》を取得している者に対しては更に+8点のダメージを適用する。さらにこの攻撃で1点でも実ダメージを与えた場合は邪毒3を与える。


■初期配置
 PC達で一つのエンゲージを構成し、そこから5mの位置に【異形化の進行するモーリス】と【フランツとスワニルダ】を同じエンゲージでそれぞれ1体配置する。更にPC達の後方5m、【異形化の進行するモーリス】のエンゲージからは10mの位置に【モーリス制近接戦闘用からくり(からくり衛兵(IZp234 or 書架p243))】×2を配置し、そこからさらに後方5mの位置に【モーリス制遠方戦闘用からくり(からくり狙撃兵(IZp234 or 書架p243))】×4体を配置する。

 この戦闘では、【フランツとスワニルダ】を守りながら全ての敵を倒さなけらばならない。【フランツとスワニルダ】は戦闘不能の状態で戦場におり、あらゆる効果によってこの戦闘不能は解除できない。
 【異形化の進行するモーリス】のメインプロセス開始時に、GMが1D [PC人数+1] 振って、一番大きい目が出た際に【異形化が進行するモーリス】が【フランツとスワニルダ】にとどめを刺しに来る。この際同一エンゲージ上に居るPCがカバーリングを宣言する事で、【フランツとスワニルダ】をかばう事が出来る。もしもカバーリングを行った場合は、ダメージなどは発生しない代わりに、そのPCは行動済みとなる。また、【異形化が進行するモーリス】が【フランツとスワニルダ】と同一エンゲージ上に居ない場合は、上記の処理は発生しない。

 戦闘の終了条件は、「全ての敵の撃破」または「【フランツとスワニルダ】の死亡」である。どちらの方法で戦闘が終了したかによってエンディングが異なる。GMは処理を間違えないように注意すること。

■戦闘プラン

●【モーリス制遠方戦闘用からくり(からくり狙撃兵(IZp235 or 書架p243))】はPC達からランダムに対象を選び攻撃する。

●【モーリス制近接戦闘用からくり(からくり衛兵(IZp234 or 書架p243))】は戦闘移動でPC達のエンゲージに入り、ランダムに対象を選び攻撃する。

●攻撃された場合は《空間断絶》(IZp137) 3を積極的に使用する。

●《職人の一喝》(IZp99) 2はPCの回避判定に積極的に使用する。

●【異形化の進行するモーリス】の攻撃は、PCが誰も【異形化の進行するモーリス】とエンゲージしていない場合は【歪な大砲】で攻撃する。PCが一人でも【異形化の進行するモーリス】とエンゲージしている場合は、エンゲージしているPCの中からランダムで【力任せの振り下ろし】で攻撃する。

●《虚なる魂》、《堕ちたる魂》は使用可能なタイミングで積極的に使用する。

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