2018年08月12日更新

肉壁の檻の中で

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~3人|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

邪神は腹を空かせていた。そんな彼の目に止まったのは探索者のあなた。
「食事の時間にしよう。」
口許からは唾液で濡れた赤い舌がだらりとのぞいていた。
邪神の体内から脱出する探索者たちのお話。
 
ソロでも回せるシナリオです。短時間でさくさく回せると思います。
SANチェックが多めかもしれません。
戦闘ありです。
 
クリア条件 ニャルラトホテプの空腹を満たす
裏ミッション 夫婦の指輪をもとの世界へ戻す 報酬 san回復1d10
デストラップ有だが救済措置有
推奨技能 目星、医学
準推奨 薬学、化学

2841

21

ストック

0

コメント

導入

暗い夜道を歩いていたあなたは、ふと気がつくと全く知らない路地裏へと迷いこんでいた。
人影は見当たらず、響くのは自身の足音のみ。電子機器は圏外と表示され、使い物にならない。(一緒に歩いていた人が居たら消えてしまっている。)sanc0/1
正面、左右をぐるりと背の高い塀が囲んでおり、周りの様子はよく分からない。
行き止まりまで来たあなたが、踵を返そうとしたとき、ずるり、べちゃりと湿り気を帯びた何かを引きずる音が暗闇の中から聞こえてくる。
(多数でのプレイの場合別々空間にいる)
  
跳躍などで塀を越えようとした場合
頭上には夜空が広がっている。しかし目には見えない透明な壁がそこには存在しており、逃げられないぞ。と言っているようにも思えた。Sanc0/1
  
※引きずる音を聞いたあと、その方向を「見る」or「見ない」どちらかの行動を取れる
#見る場合
あなたは暗闇に目を凝らす。暗闇の中から現れたのは、無数の触手を滴らせながら、大きな体を引きずる何かだった。
全貌は暗闇に覆われよく見えないが、それが極めて異常なものだと判断するのにそう時間はかからないことだろう。Sanc1/1d3
一歩、また一歩と確実に距離を縮めてくるそれは、胃の中のものを押し上げるような形容しがたい香りを纏っている。
鞭のように触手を唸らせると、あなた目掛けて襲いかかってくる。
異臭に対してCON×5 失敗で動けなくなる。
CONの判定後1d3で振り、1 目眩、2 吐き気、3 頭痛の症状がでる。
目眩 行動系技能-20 吐き気 交渉系技能-20 頭痛 戦闘系技能-20
※シナリオ終了まで-補正がつく
  
触手DEX19との対抗ロール
失敗
触手があなたの方へと素早く伸び、手足、胴体、そして首へと絡み付く。
ぎりぎりと締め上げられ、酸素を取り込むことが出来ないあなたの意識は、次第にブラックアウトするのであった。
  
成功
襲いかかる触手を避けたあなただったが、暗闇に妖しく揺らめく赤い光に目を奪われる。
それは触手を操る化け物の目だ。逸らしたくても逸らせないその現象にあなたは背筋が凍る。Sanc0/1
体から力が抜けて行き、動けなくなるが視線は未だ赤い目玉に釘付けだ。
ゆっくりと伸びてきた触手に首を絞められ、あなたの意識は次第にブラックアウトするのであった。
  

見ない場合

あなたは音がする方向を見なかった。
すると背後から異臭と共に触手が伸び、あなたに絡み付くと動きを完全に封じる。
新たに伸びてきた触手があなたの首を締め上げる。
抵抗も虚しく、あなたの意識はブラックアウトするのであった。
異臭に対し1d3で振り、出た目に応じて上記の症状がでる
  

目覚め

あなたは、自身の体に触れる柔らかな感触とべたりとした不快感で目が覚める。そこには鮮やかな赤色の床と壁が広がっており、つるりとしていて柔らかい。
光は無いはずなのに明るい。
不快感の正体は、床と壁を覆うように分泌されている液体だ。
無色透明で無臭だが、粘着質なそれはあなたの体にまとわりつく。
そしてあなたは、皮膚が溶け、半分が白骨と化したかつて人間だった死体を目撃する。
Sanc1/1d3
※他にも探索者がいた場合は周りを見渡せば認識することができる
頭上には真っ直ぐに伸びるあまりにも高く、暗い天井があり、壁には通ることが出来そうな穴が3つほどあるのがわかる
※持ち物の判定は幸運
  
まとわりつく粘着質な液体
医学 消化液などの類いと似ている。と感じる。
※最初は体に異変は無いが、10分経過した辺りでアイデアを振ってもらい成功した探索者は以下の情報を得る
あなたは自身の体に違和感を感じる。皮膚が微かな痛みと熱をもち始めていることに。
ふと視線を向ければ、着ている衣服が徐々に溶けだし、赤く色づいた痛々しい肌が所々露出していた。
 
さらにアイデア
このままだと、自身も溶かされ消えてしまうのでは?と考える
Sanc0/1
  
床や壁
弾力があり、柔らかい。粘着質な液体はここから分泌されているようだ。
目星 その壁や床をよくみると、細い血管のようなものが張り巡らされており、”生き物のように脈を打っている”ことがわかる
Sanc0/1
  
※この床や壁に対して攻撃を行った場合、以下の描写
あなたは床(壁)に、攻撃を試みた。すると、床(壁)はその行為に対し、怒りを表すように細い蔦のようなものが一斉にあなたの方に向かって伸び、捕らえるとそのまま床(壁)へと引きずり込もうとする。
Sanc0/1
  
蔦STR18との対抗
成功で逃れられる。失敗した場合は以下の描写。
失敗
あなたは必死にもがき、逃れようとするが、恐ろしいほど強力な力をもった蔦はあなたのことをけして離そうとしない。
そのまま床(壁)へとあなたを連れ去るのであった。
心底愉快そうな男の笑い声が聞こえた気がした。
※他の探索者がいた場合、共に行動をしていた人が連れていかれたためsanc0/1
探索者ロスト バッドエンド1
   
人間の死体
半分が白骨化しており、骨の部分も溶かされ始めている。
損壊が酷すぎて、性別を判断することは難しいだろう。
死体の左手薬指には、金属製と思われるシンプルな指輪がはめられていた。
 
アイデア 体の損壊は激しいが、この指輪は溶かされるどころか一つも傷が見当たらない。
目星 死体の右手にメモが握られていた
  
紙を読むことができるか 幸運
『この空間に危害を加えてはいけない』
  

壁にあいた穴 1

直径一メートル程の円形の穴。生き物のようにうねっている。
向こう側の空間まで少し距離があるようで、覗いてみてもよく分からない。
  
穴をくぐれば中のようすがよく分かる
最初の空間と同じ鮮やかな赤色の壁と床。
粘着質な液体で覆われたその空間の真ん中にはぽっかりと穴があき、液体で満たされている。池のようだが、その液体の色は黄色く、ぶくりぶくりと沸騰するように泡立っている。
池からは強烈な香りが漂っており、あなたの鼻を刺激する。
(酸っぱい香り)
壁には#「腹が減った」
とかかれている
  
目星 あなたは見つけてしまう。
黄色い池に浸かり、左腕だけをだらりと投げ出しているものを。
Sanc0/1
その薬指にはシンプルな指輪が付けられており、池を覗きこんでみても体らしきものは見当たらない。
紙切れが一枚握られている。
 
アイデア 指輪は溶けるどころか傷の一つもついていなかった
  
幸運 紙切れ
池の底に扉なんてものは存在しなかった。
  
池に目星
池の底には扉のようなものが見えた。
  
池に物をいれる
池に物を投げ込んでみると、たちまち池の色が濁っていく。
黒い煙が立ちのぼり始め、またもとの色へと戻る。が、液体は勢いよく液体があなたへと飛んでくる。
池の突沸からの回避
※物の投げ込みかたや大きさによって成功率を変更
静かに入れなおかつ小さなものだった場合はDEX×5くらい
  
回避失敗
黄色い液体がかかったあなたは数分、いや数秒で異変に気がつく。
体がとても熱く、そして痛い。火傷のような症状にもにた痛みにあなたは顔をしかめるだろう。HP-1d5
  
黄色い池
医学 胃液のような強力な酸性の液体であることが分かる
  

壁に空いた穴 2

聞き耳 どくどくと音が聞こえる
直径1メートルほどの幅がある。覗いても少し距離がありみえない。
中に入ると、巨大な何かが震えている。どくりどくりという音は、あなたの耳によく聞こえることだろう。
中心から伸びる赤い管は太く、さまざまな所へ張り巡らされている。
そして音の根源である巨大なそれには、黒い扉がついている。
  
音の根源
太い管に細い血管のようなものが通っている。
音はとても大きく耳が痛い。
医学 心臓のような器官だと思う。
※根源の正体は心臓である。これに危害を加えた場合、自身の心臓に危害が加わる魔術がかけられている。
例えばナイフを突き立てればそれが自分に跳ね返る。死亡するかはKP裁量
  
黒い扉
鍵がかかっている
※壊せません。鍵開け不可能。無理やり壊そうとする輩がいた場合、何かに全てを飲み込まれるような、また支配されるような感覚に陥る。ということでsanc0/1
  
黒い鍵を使って開ける&腹を満たしていた
鍵が開く音が聞こえるとともに、ひとりでに扉は開ききる。エンディング1へ
  

壁に空いた穴 3

聞き耳 羽音が聞こえる
中に入ると、そこには棚にずらりと並んだ円錐形の銀の筒。
棚に囲まれた部屋の中央には鋭い鉤爪に多数の触角、背中には一対の羽があり、不快な羽音をたてている化物がいる。
Sanc1/1d6
中に入ってきたあなたに気がつくと、「これはこれは、逃げられてしまうと厄介なので殺してしまいましょうか。」という声が脳に直接響く。淡々とした口調から全く感情が感じられない。
その化け物の背後には、黒い鍵が飾られていた。
  
ミ=ゴとの戦闘
STR15 CON9 SIZ18 INT14 POW16 DEX19 APP
 耐久力14 MP16 ダメージボーナス+1d6
ハサミ30% ダメージ1d6および《組み付き》
 噴霧器50% ダメージ1ラウンドに1d10
装甲 無し
  
棚に目星
コルクで栓がされた瓶がある。紫色の液体が入っている。無臭。
薬学や化学で、中身が毒であることがわかる。
皮膚に着いても問題はないが、体内に取り込むことで異常が現れるものであるとわかる。
POT未知数
  
円錐形の筒
そこにあったものは只の筒ではない。液体に満たされたその中には、脳が詰められていた
Sanc0/1
 医学などの成功で本物だということがわかる
  
ミ=ゴ 撃退
倒れる間際、その化け物は「あの方の腹は満たされたのだろうか。」脳に響くその声を聞き届けると、化け物は事切れる。
黒い鍵は宝石のようにつやつやと輝いている。
  
ミ=ゴに敗北
流れ出す血は止まることなく、溢れ続けている。
あなたの血液を受け止めた床は、美味しい。と歓喜するようにそして咀嚼するようにうねりながら血液を吸収していく。
不快な羽音は遠のき、もう聞こえない。 バッドエンド2 ロスト
  

エンディング分岐 黒い鍵を使い脱出 腹を満たしていた状態

開いた扉からは闇が溢れだし、あなたを包み込む。
引きずり出されるような感覚のあと、ふわりと頬を掠める風を感じる。
はっと顔を上げればそこは見慣れた町並みだ。
脳裏に鮮明に焼き付いているあの光景を思い出すが、様々な音と人で溢れた町を眺め、あなたは無事に帰ることができたのだ。と心から安堵することだろう。
ハッピーエンド1 san回復1d10
※どのエンドでも指輪を所持して帰還した場合は『ありがとう』と声が聞こえた後、空気に溶け込むように消滅する
San回復1d10
  

エンディング分岐 黒い鍵を使い脱出&腹を満たしていなかった場合

扉を開けた瞬間、扉から大量の手が伸びる。
闇そのものを表したかのような漆黒の手は、あなたを掴むと扉の向こう側へと引きずり込む。
液体に体が沈み込む感触で目を開くとそこは、黄色い池の中だ。
体は炎で炙られているかのように熱い。
痛みと苦しさから逃れるように水面へ必死に手を伸ばすが、その手は漆黒の手に阻まれることだろう。
ただれていく自身の肌を見ながら、あなたの体は池の奥底へと沈むのであった。
ロスト バットエンド2
  

エンディング分岐 大量の脳みそを胃の池へ投げ込んだ

池は喜びを表すかのように、煙を上げながら何度も泡を弾けさす。
壁の文字が「満ちた」に変わると、視界が歪み始め、あなたは意識を失ってしまう。
喧騒で目を覚ます。そこは見慣れた町並みだ。体に異変は感じられない。
夢でも見ていた気分だ。
だが、先ほどまでの出来事を鮮明に覚えている。
しかし、無事に帰ることができ、あなたは心から安堵することだろう。
ハッピーエンド2  San回復 1d10
  

エンディング分岐 毒を塗った

あなたは毒をばらまく。
鮮やかな赤色の壁や床はどす黒く変色していき、次第にただれていく。
再生は追い付く事なく、腐り落ち崩壊していく。
壁や床は痛がるように収縮を繰り返している。
腐った香りが充満し始め、視界がぐらつき、あなたは目をつぶる。
次に目を覚ますと、そこは見慣れた町並みだ。
少し冷たい夜風気持ちいい。
夢を見ていたかのような、ふわふわとした感覚だが、先ほどまでの出来事をあなたは鮮明に覚えている。
だが、あなたは無事に帰ることができ、心から安堵するのであった。
ハッピーエンド3 San回復 1d10
  
あとがきと解説
「肉壁の檻の中で」をご覧、プレイして頂き、ありがとうございました。
今回はニャルラトホテプに補食された探索者が、体内から脱出を図るというお話です。
制限時間を設けても面白いかもしれないですね。
ニャルの体内ってどんな風になってんだよ……と自分で書いておきながら大変頭を抱えました。
難易度はミ=ゴに負けたりやデストラップに引っかかることがない限り死ぬことはないと思うのでそこまで高くはないと思いますが、なんせ補正がつくのでちょっと大変になるかな?という感じです。
目覚めたときに目の前にいたのが妻の死体。そして池にいたのは夫の死体です。
池の奥底にある扉は引っかけのつもりで設置しました。水面を覗くと扉があるように見えますが、死ぬ気で池に浸かっても扉は存在しません。
穴2の部屋は心臓です。攻撃すると悲惨な目に合います。止めて上げて下さい。
脳缶とともに設置されていた毒物のPOTはどれくらいなのか私にもわかりかねます。ニャルの体内がとんでもないことになるので毒性が未知数ですね……。
裏ミッションとして、夫婦の指輪を回収するとsan回復のボーナスがあります。探索者全員回復させていいと思います。KP裁量にお任せします。
なにかわからないこと等がごさいましたら、ぜひ聞いてください。
ここまで呼んで頂きありがとうございました!

8c7541e6 954f 4290 b3f9 0d798b118d75

時々シナリオ投稿してます 何か質問などあればお気軽にコメント欄へ Twitterアカウントはこちら→@amasuba200

Post Comment

ログインするとコメントできます。