2024年07月30日更新

SAN値回復シナリオ convenience stores do not sleep

  • 難易度:★|
  • 人数:1人~4人|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

あらすじ
さまざまな事情でふらりとあなたが立ち寄ったのは、コンビニエンスストア。
しかし普通のコンビニとは何処か様子が違うようで……?
  
茶番おふざけsan値回復クローズドシナリオ。
精神が磨り減った探索者の方もそうでない方も是非どうぞ。
邪神ニャルラトホテプからのネタシナリオのプレゼントです。
争いのない、のんびりゆるーいRPもたまには良いじゃないか。
  
舞台 現代日本
推奨人数 1~4人(知り合いだと回しやすいかも)
推奨技能 とくに無し
プレイ時間 30分 (RPによって変わると思います)

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ストック

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導入

時刻は午後23:00
さまざまな理由で、あなたはコンビニエンスストアへと足を運ぶこととなる。
季節は夏だ。深夜でも街を歩けばじっとりと汗ばむことだろう。
ぽつりぽつりと等間隔でおかれている電灯の下を歩いていると、その先にはぼんやりと淡く、温かな光を放つ店を見つける。
こんな時間まで営業しているのだからコンビニだろう。と思ったあなたは歩みを少し早めるのであった。
※もし多人数で行ったら以下の描写
光に誘われるように進めば、あなた以外にも人が店に入ろうとしているのがわかる。
※導入は終わりです。RPを始めてください。
  

コンビニエンスストア。と大きく書かれた看板が光を点滅させている。
掃除が隅々まで行き届いており汚れが見当たらない。
ガラスの部分には24時間営業!と可愛い文字で書かれた紙が貼り出されており、横にはマスコットキャラのような魚の絵がパステルカラーで描いてある。とても絵心がある。
中に客、そして店員は居ないように見える。
  
店 目星
夏の深夜だと、店の光につられた虫が多くいるはずだが、虫一匹どころか自分以外の生き物の気配を感じない。
店の周囲を囲む雑木林が、風に靡く音が少しばかり不気味だ。
  
店内
中に入ってみると、やはり人が見当たらない。
店内には軽快な曲が流れている。
レジ回りには美味しそうなホットメニューやスイーツが並べられており、その魅惑的な香りはあなたの腹を空かせた。
  
※全員が店内に入ったら以下の描写
店内に足を踏み入れると背後から扉が施錠される音が聞こえる。
軽快な曲が流れていたが次第に小さくなり、少し間があいたあと
「やぁ、探索者の皆さんこんばんは。
なに?またお前の仕業かって言いたそうな顔をしているね。
まぁ、今回は危険な目に合わせるつもりは無いから、普通に楽しんで帰って貰えれば私も嬉しいよ。
その内扉は開くと思うから。
じゃあゆっくりしていってね。」
男とも女とも取れる中性的な声はそう言い残す。
店内には曲が再び流れ始めた。
  

鍵がかけられているようだ。
固く閉ざされた扉は一ミリたりとも動く気配がない。
※壊せない
  

窓はペンキで塗りつぶされたかのように黒く、なにも見えない。
  

レジ周り

レジは2台あり、右側のレジには湯気をあげているおでんやホットメニュー。
左側のレジにはドーナツなどのスイーツがケースに入れられ置かれている。
そしてその商品の傍らに「ご自由にどうぞ」と書かれているポップを見つける。
  
目星 後ろの棚には紙でできた正方形の箱があり、「一会計につき、クジを一枚引くことができるキャンペーンを行っております。」
と書かれているのを見つける。
  
ポップ
目星 隅のほうには「食べても大丈夫か疑っているそこの君!
ふふ、大丈夫、毒は入ってないよ。
これはいつも私を楽しませてくれる君へのご褒美さ。」
と書かれている。
  
レジ周りの商品を食べる
食べ物を口に運ぶ。
咀嚼し飲み込めば、今まで感じたことがないような美味しさがあなたの舌をつたっていく。あまりの美味しさに感動したあなたの心は、温かくなったのだった。
San回復 1d6+1
  

バックヤード

扉には「staff only」と書かれている。
聞き耳 中で衣擦れの音がきこえる。
  
入る
中に入ると、そこには骨格的に男が二人いることがわかる
しかし男たちは頭を全て覆う被り物をしており、顔をみることはできない。
あなたが入ってきたことに気がついた男たちはゆっくりとあなたの方を向く。
振り返ったその顔は、膨らんだ大きな目玉、鱗の生えた肌、鼻は平らになり、耳は異常なまでに小さい。そのような大変可愛らしい魚の被り物を見たあなたは、可笑しく思い、心が落ち着きます。
※恐ろしく描写しましたが、マスコットキャラのようなパステルな色味の被り物です。
普通にかわいい。
San回復 1d6+1
  
男性二人は立ち上がると
「お客様!大変申し訳ございませんが、こちらは従業員専用となりますので、入らないようお願い致します。」と丁寧な口調で話しかけてくる。
※従業員たちは探索者に危害を加えることはありません。
頼めば大体どのようなことでもしてくれますし、質問にも答えてくれます。
友好的です。
  
従業員ステータス
従業員a
Str18 con10 pow8 dex7 app10 siz12 int12 edu16
従業員b
Str16 con13 pow12 dex13 app13 siz17 int14 edu9
  
どうして店にいないのか→あの方にバックヤードに居るようにと伝えられていたからです。
あの方について→お客様ならもう何度か会われたことがあるのではないでしょうか。
扉について→あの方次第です。朝になる頃には開くと思います。
この店について→当店はあの方がお客様専用に作り上げたものです。お客様のみ感知することができます。
従業員について→この被り物をお客様の前で取ることはできません。あの方に手伝うよう頼まれたためここに居ります。お客様に危害を加えることはありませんのでご安心を。
名前はとくにございません。好きなようにお呼びください。
  
従業員たちはあなたと会話を済ませると各々仕事をし始める。
  
従業員の目を盗みバックヤードへ入る
テーブルにパイプ椅子、ロッカーなどが並ぶ簡素な部屋。
その奥にもう1つ部屋があるようで、扉が閉められ貼り紙がされている。
鍵がかけられているようで開かない。
  
貼り紙
「ニャルラトホテプ専用のお部屋」
と書かれている。
  
声を掛ける、ノックをするなど
その扉には対し、あなたが行動を取ると
「はぁい、ニャルラトホテプだよ。
わざわざ私に会いに来てくれるなんて嬉しいなぁ。君、私のこと結構好きでしょ。
ふふふ、そうだ、せっかく来てくれたから君にはこれをあげちゃう。結構お気に入りなんだ。はいどうぞ。」
と腹立たしい会話を扉越しに済ませた後、床と扉の隙間からスッと差し出される新品の袋が1つ。
それは梅昆布だった。
邪神が梅昆布って……と笑いそうになったあなたの心は癒された。
San回復 1d6+1
ニャルラトホテプは「もうあげられる物はないから戻ってね。」と店へ戻るよう呼びかける。
  

本コーナー

雑誌や漫画など本が綺麗に並べられている。
後ろの棚に、分厚い表紙の本を一冊見つける。
  
見る
くすんだ赤色の表紙。肌触りはとてもなめらかで高級そうだ。
本を手に取り開いてみると、中には見慣れない文字や魔方陣などが描かれたものであることがわかる。
そして、不思議と本から目が離すことができない。
頭は混乱しているが、心は落ち着いていくのがわかった。
理解が及ばないが、あなたの心は安らいだ。
San回復 1d6+1
  

冷蔵庫

冷蔵庫のガラス面に「当店おすすめ。とっても元気がでるジュース。ご自由にどうぞ。
」と書かれたポップをみつける。
それは200ミリリットルほどの缶ジュースのようだ。
パステルを基調とした缶に魚のイラストがかかれている。

飲む
冷えた液体が体内へ流れていく。
柔らかな見た目とは裏腹に刺激的な炭酸が含まれたジュースだ。
甘ったるくなく、爽やかな味で飽きない。
体の底から力がわきはじめ、元気が溢れだす。
心は前向きな気持ちになった。
San回復 1d6+1
Con+1
  
レジで買い物をした場合
レジを終えると、従業員が正方形の箱を取り出す。
「一会計ごとに一枚クジを引いて頂くキャンペーンを行っております。
何が当たるかは引いてからのお楽しみです。是非どうぞ。」
と魚の被り物を身につけた従業員がクジを引くよう促す。
※クジの枚数は探索者の人数分ある。
探索者一人につき一枚とは決まっていないので、存在する枚数分だけ引くことが可能。
景品は1d10で探索者が振り、決める。
1 Str
2 Con
3 Pow
4 Dex
5 app
6 Siz
7 Int
8 Edu
(上記能力値+1)
9ニャルラトホテプの身代わり人形
※ニャル様の”かわいい”人形?型ストラップ。耐久値を上回るダメージを受けたとき、人形が身代わりになる。自動的に使用される。一度しか使えない。
10 ニャルラトホテプのピアス
※赤い宝石が美しいシンプルなピアス。身に付けることで効力を発揮する
割り振っている技能全てに+5%
  
※全て周り終わったら最後の描写へ
どれくらいの時間を過ごしただろうか、窓の外は今もなお暗く、様子がわからない。
気が滅入りそうになったその時、
「やぁやぁ、楽しんで貰えたかな?もう大分時間もたった事だし、君も家に帰らないとね。」
不敵な笑い声が店内に響いたと共に、扉が解錠される音が聞こえた。
扉は一人でに開くと、その隙間からは温かな朝日が差し込み、あなたの顔を照らす。
その光はとても温かく、けして不快なものではなかった。
綺麗にお辞儀し、送り出してくれた従業員が小さくなるまで視界に収めつつ、朝日に向かってあなたは歩き出したのであった。
「……まだまだ私を楽しませてくださいね。」
と口角を吊り上げ、独り囁く男の声は妖しく、そして愉しそうだった。
  
End 
シナリオクリアです。お疲れさまでした。
クリアボーナス
シナリオをクリアした san回復 1d3
店の備品を壊さなかった san回復 1d3
従業員に危害を加えなかった san回復 1d3
ニャルと接触した san回復 1d3
  
あとがき
シナリオの閲覧、プレイありがとうございます。
今回は頭を使わずに済む、ゆるーい感じのネタシナリオを作ってみました。
沢山sanを回復させましょう。
難易度は高くありません。
存分に茶番RPを楽しんでください。
今回の描写にはないsan回復ポイントを増やして頂いても構いません。
ちなみに探索者が後日、そのコンビニを訪れようとすると店は存在しないです。
何もない更地が広がるばかりで何もありません。
邪神が探索者のためにつくった一夜限りのコンビニエンスストアです。
更地には黒髪の美しい男性が、背を向け独り佇んでおり、ふとあなたの方を見て一瞬、嘲笑います。
突風がふき、瞬きをした次の瞬間には跡形もありません。
梅昆布はシナリオ作成時、私が最も食べたくなったおやつナンバーワンだったからというくだらなさで決めました。
唐突に食べたくなったんですよ。
質問等ありましたら気軽に尋ねてください。お待ちしています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

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