2024年07月30日更新

不死の愛

  • 難易度:★★★|
  • 人数:1人~3人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

男には娘がいた。しかし娘はけして治ることのない、不治の病を患っていた。そんな男に近づく一人の影。男は手を伸ばす。
『自分の欲のために、他の何をも犠牲にするその精神、大変気に入った。』
不敵に微笑むと、とある邪神はその手を掴んだ。
これは邪神にすがってしまった一人の男のお話。記憶が無い探索者が目覚めたのは、薄暗い牢屋の中だった。
推奨技能:目星 図書館 聞き耳
準推奨技能:コンピューター 英語
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ストック

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導入

あなたは目を覚ます。そこは湿った薄暗い牢屋のような場所
持ち物は無く、病衣のようなものを着ている
手首には番号が書かれたタグを巻き付けていた
回りを見渡せばあなた以外にも人が居ることに気がつくだろう
そして、あなたは自分が今まで何をしていたのか、数日前の記憶が無いことに気がついた
不安感から<sanチェック1/1d3>
※自分の名前などは覚えています
※ここまでが導入です。RPを開始してください
  

牢屋1

かび臭く、古びた牢屋。ひび割れたコンクリートから水が滴っている。
明かりは廊下から差し込む数個の裸電球の明かりしかないため、とても視界が悪い。
そして牢屋の扉は数センチほど開いている
牢屋のなかには、椅子、毛布、トイレがありる。
  
手首のタグ
※何番でも構いません、但し番号が被ることはないように
0286はすでに使われている。妙に丈夫で、取ることは出来ない。
  
牢屋 <目星>-20
天井板の一つに違和感を感じる
天井板
※椅子を使うことによって調べることが可能。しかし椅子を使うと調べ終わった後壊れます

天井板に触れると、その板のみ外せることがわかる
板を外すと、中からは鉄でできた鍵が出てくる
※この鍵はほかの牢屋を開けることが可能
  
椅子
ところどころが腐っている。ぐらぐらと揺れ今にも壊れてしまいそうな椅子だ。
※椅子を使う場合は幸運を強制で振ってもらい失敗だった場合は鍵を入手後、椅子が崩壊し床と激突。耐久値-1
  
毛布
人数分の汚れた薄い毛布。ほつれていた。
  
自分の体を見る。などといった発言があった場合
腕に無数の内出血の痕があることに気が付く。それは古めのものもあるし、比較的新しいものもある
<アイデア>
それは注射の痕だとあなたは気づくだろう
  
トイレ
清潔とはいえないトイレ。辺りには異臭が漂っている。トイレの回りにはべたべたとした黄色い液体が飛び散っている
  
<医学> それは胃液であることがわかる
  
牢屋 扉
3センチほど開いている。押せばすんなりと開ききる
※扉からでた探索者は強制<聞き耳>
成功→呻き声が聞こえる。
クリティカル→子供の声のようだ。
  

地下牢屋 廊下

薄暗くじっとりと湿っている。自分がいた牢屋以外にも牢屋が2つあることがわかる。そして廊下の先には鉄扉があります
'画像'
  
廊下 <目星> -10
廊下の天井の角になにかきらりと光るものがある
よくみたあなたはそれが何かわかる。
監視カメラだ。作動している。
  

牢屋2

殆ど光がさしておらず、中の様子が見えない
<聞き耳>(強制聞き耳が成功していれば同じ呻き声だとわかる)
呻き声が聞こえる
  
<目星>-20
牢屋の奥のほうに人が倒れている。
  
牢屋の扉
鍵がかけられており開けることができない。天井から見つけた鍵を使う。かちりと音がし、扉が開く
※南京錠の耐久値は10くらい。壊せないことはない
  
牢屋へ
部屋にあるものは自分がいた牢屋と同じだ。牢屋の奥の方に人影が見える。短い白髪をもった少年のようだ。床に倒れこみ、小さく唸っている
  
白髪の少年
少年の体は冷えきり震えている。12歳くらいの子供で外国人のようだ。その少年は暗闇でもはっきりと分かるくらい容姿が整っている。(app18)
服はあなたたちと同じ白い病衣を身につけ、手首にはタグがついている。
  
呼び掛ける
少年は「さむい」と小さく呟いている
  
少年の手首のタグ
0286
  
少年 <目星>
腕に無数の内出血のような痕がある
  
※少年は毛布で暖めてあげることで目を覚まします
  
少年を毛布で暖める
少年の体は徐々に熱を持ちはじめると、少年は目を覚ます
※1d(探索者人数)で振りあたった人は少年と目が合い、以下のことに気が付く
あなたは少年と目があう。少年の瞳は左が黄色、右が青色の美しいオッドアイだ。
  
少年は口を開く。
「僕の名前はノア。すごく寒かったんだ。助けてくれてありがとう。」
といって微笑む。
「僕、数日前の記憶が全く無いんだ、お兄さんやお姉さんは何が覚えてる?」
と聞いてくる。
  

牢屋3

鍵がかけられている
※南京錠の耐久値は10
  
開ける
置いてあるものは同じようだ。
  
牢屋 <目星>-20
隅の方に紙が一枚
「次だ、次だ次だ次だ次だ次だ次だ次だ次だ」と赤黒い文字で一面に書かれていました。
壁には引っ掻き傷のようなものがあり、点々と血痕が残されていた。<Sanc1/1d3>
  
毛布 <目星>
毛布の下に手首のタグが落ちている。ハサミのような鋭利なもので切り取られたようだ。番号は0100
  
廊下 鉄扉
鍵がかけられている(天井の鍵では開けられません)
鍵穴がなく、差し込み口があるためカードキーのようだ。
  
<聞き耳>
足音が聞こえる。どうやらこちらに向かってきているようだ
独り言を言ってる。どうやら牢屋の鍵をどこかに落としてしまったという内容のようだ
※どういった行動を取るか決めさせて下さい
  
戦闘という選択の場合
攻撃をしようとすると男性は両手をあげ、自分に戦う意志が無いことを示す
男性は
「なぜ牢屋から出ている?……まぁいまはそんな事はどうでもいい。俺は君たちを助けたい。詳しく話すには時間が無さすぎる。どうかここから逃げてくれ。」
そう懇願すると鉄扉を開けるためのカードキーをあなたに渡す。
「俺はカードキーが無くても、鍵を解除することが出来る。問題ない。早く行くんだ。」
そう急かす男性の顔はすこし悲しそうだ。
  
カードキーを調べる
裏にローマ字で 「コトハ セナ」 と書かれていた
  
牢屋に隠れるなどといった行動の場合
荒々しく扉を開けると、白衣をきた男が入ってくる
回りを見渡して鍵が無いことがわかると大きくため息をつく
視線をあなたたちの方へ向けるとなにか呟きます
  
<聞き耳 >
「そろそろ記憶が混濁してくるぐらいだな……これくらいの事しかしてやれなくてすまない。どうかここから逃げてくれ。」そう懇願すると鉄扉を開けるためのカードキーを牢屋にそっといれてくれる。
男性は悲しそうな顔をしながら、その場を立ち去る
  

鉄扉

開ける
上に続く階段になっている。道は狭く横並びでは進めそうにない。頼りなく裸電球があなたを照らす。階段を上りきるとそこにはスライド式の扉が一つ。鍵は掛かっていない

<目星> F1と書かれている
扉を開けると、そこは蛍光灯の光がまぶしい、白を基調とした清潔感のある廊下に続いていた
静まりかえっている廊下には薬品の香りが充満している
  

F1

'画像'
廊下 <目星>
天井の角に監視カメラがあります。作動しているようだ
  
廊下の左右に扉がいくつかある。上に続く階段もある
  

扉1

「研究員 休憩室」と書かれている
中にはいると、ベッドが沢山置いてあった。仮眠や休憩をする部屋だと思われる。
6台あるベッドのうち5台はほとんど使用感がなく、一台だけ使われているようだ
  
使われているベッド
ベッドにネームがかけられています
そこにある名は「瀬名 言葉(せな ことは)」です
枕の下から鍵が見つかった
  
使われていないベッド
清潔なシーツと毛布、おそらくもうずっと使われていないだろう
  

扉2

「図書室」と書かれています
中にはいると、至って普通な図書室がある。本棚には隙間なく、本が敷き詰められていた。
中央にはテーブルと椅子があり、牢屋で見た男性がテーブルの上の分厚い本を読んでいる
※会話可能
  
分厚い本
表紙には何も書かれていない。中を開くと、それはアルバムだ
牢屋でみた男性を含めた六人の男女や、仲の良さそうな家族写真などが沢山貼ってある
  
六人の男女の写真
<目星> 剥がしたようなあとが残っています
写真の裏
「言葉(コトハ)を残して、皆居なくなってしまった。なぜ理解してくれないのだろう。何が駄目だった?何がいけなかった?もう私にはわからない。」
  
家族写真
父親と母親、そして少女と少年が写っている。そこに写る女性はとても綺麗な人で、少女は幼いながらも母親の面影がみえる。剥がしたあとが残っている。
<目星>
少女はおよそ5歳、少年は8歳、両親は30代くらいだろう
<アイデア>
あなたはその少年に、どこか見覚えがある。その少年は牢屋に訪れた男性にそっくりだ
  
写真をよくみる
裏に文字が書いてある
「かけがえの無いものを得てしまった私は、それを失うのがひどく恐ろしい」
字は所々が滲んで掠れている
  
本棚 図書館
沢山ある本のなかから、英語の辞典をみつけることが出来た
※さらに<図書館>でコンピューターの本も手に入れることができる
  

扉3 「研究室」と書かれています

中にはいると、廊下に充満している薬品と同じ香りがすることがわかる
大きなモニターがあり、その1つは監視カメラの役割を。もう1つは英語がかかれた画面を写し出している
デスクが六台あり、そのうちの1つのみ物が置かれており誰か使用しているようだ
  
使われているデスク
整理整頓されている。瀬名と書かれた物が数多くある
引き出しがひとつだけあります。鍵がかかっており開けられない
  
デスク<目星>
積んである書類や本の下敷きになっている紙切れを見つける
  
紙切れ
『材料リスト
・男女の爪、もしくは血の繋がりのある者の爪
・オッドアイの瞳
・悲鳴
・歓喜の涙
・生き血
・頭蓋骨の粉末』
  
引き出しを開ける
鍵を使い開けると、中からはノートが出てきます。(枕元の鍵)
1 『所長の様子がなんだか可笑しい。目が窪み、頬は痩せこけ、顔色がわるい。だが目だけは異様なまでぎらぎらと輝いている。独り言も多い。前まではこんな風ではなかったのに。』
2『同僚が一人、また一人とやめていく。仕方がない。俺もあんなのは耐えられない。だが所長を一人にはできない。』
3『断末魔が耳から離れない。暴れる腕を押さえつけた感触がまだ消えてくれない。』
4『新しい被検体が(探索者の人数)人やってきた。白髪の少年もまだ無事のようだ。もうこのようなことは終わらせなければいけない。しかし解毒剤はどこにある?』
ここで文は終わっている。日付などは記されていない。
  
監視カメラのモニター
今いる階の廊下と各部屋、そして地下牢が映されている。
※コンピューターを成功させると、カメラを止めることができます
  
カメラを止める 強制<目星>
あなたがカメラを切ろうとした瞬間、地下牢に見知らぬ男が現れる。その男は口角をゆっくりとあげ、赤い目をぎらりと光らせると不敵に微笑み、闇に飲まれるようにして消えてしまった<Sanチェック1/1d3>
  
英語のモニター
全文英語で書かれている
※英語技能か図書室から英語辞典をもってくることで英語+50で判定する
『投薬 日別結果
一日目 目眩
二日目 目眩 頭痛
三日目 目眩 頭痛 腹痛 嘔吐
四日目 記憶の混濁
五日目 睡魔
六日目 気だるさ
七日目 死亡
解毒を行うためには、解毒剤を体内に取り込まなければいけない』
  

扉4

「保管庫」と書かれています
中にはいると、ほかの部屋よりすこし涼しい。金属製の棚の中には、大小さまざまな瓶が大量に並んでいる。瓶には0001など数字が書かれたラベルが貼られていた。
大きな瓶の中には血液らしきものや何かの粉末、根本から剥がされた爪が入っている。小さな瓶には透明な液体が入っている。
  
<医学>
あなたは粉末と透明な液体が何なのかわかった。粉末は骨を砕いたもの、液体は涙だということに。
  
瓶<目星>
自分の手首のタグと同じ番号のラベルがついた瓶がある。中には半分ほど血液らしきものがはいっている。
  
棚 <目星>
黒い瓶が一ヶ所に固められている。瓶が黒いので中を見ることができない

開ける
あけると、耳をつんざくような絶叫が瓶から溢れだし、止むことなくこの部屋を悲鳴で埋め尽くした<Sanc0/1>
  

扉5

「W.C」と書かれている。扉を開けると分かれ道になっており、右が女性用、左側の男性用となっている。
※トイレは探索する必要はありません
  

扉6 「給湯室」と書かれています

中にはいると、コーヒーのようなよい香りがあなたの鼻をかすめる。小さなキッチンがあり、飲み終わったのであろう空になったコップが水のなかにさらされていた。
食器棚やコーヒーや紅茶などの飲み物の種類も豊富で、お菓子もあるようだ
キッチンに置いてある時計の日時は(セッション日)の21:00を示している
  
<目星> 食器棚
食器棚をみると6人分の食器が揃えられていることがわかる
  

2F

階段を上っていくと、1階とは違い、家のような雰囲気のある場所へ出る。電気がついているため明るい。いくつか扉があるようだ。
'画像'
  

扉1 娘の部屋

部屋は暗く、あまりよく見えないが、家具やぬいぐるみなどが見える。電気をつければもっとよく見えるだろう。

電気をつけると、そこがピンクを基調とした可愛らしい部屋だということがわかる
いたるところに愛らしいぬいぐるみがおいてある
  
<アイデア>
何年もこの部屋は使われていないような気がする。そして部屋に置いてあるものをみると、部屋の主は大分幼い子供のように感じられる
  
窓 カーテンが閉められている
開ける→外は暗い
  

写真立ての中に写真が一枚
少年と女の子が写っている。二人とも大分幼い。
  
※大体調べる終わったところで、ベッドの下から音がなる

ベッドの下を調べる
※避けるためには二人以上の力が必要
ベッドを避けると、下に続く小さな扉をみつける
  
小さな扉を開ける
梯子が降りていた。部屋全体は薄暗い。

降りる
薄暗いその部屋には異様なものが1つ。巨大な水槽の中に、少女が浮いていた。
その少女の皮膚の半分は腐り、ただれている。ゆっくりと瞼をあけた少女と、あなたは目が合うだろう。<Sanc1/1d3>
水槽の横にはタッチパネル式の大きな機械とモニターがある。
  
少女
あなたたちと同じような病衣を着ているが、手首にタグはつけていない
酸素マスクをつけており、呼吸はできているようだ。
少女は何かを訴えかけるように喋っている

※<聞き耳>と<目星>両方成功した者のみ少女の言葉がわかる
少女「お父様のもとへ連れてって」そう言っているように聞こえた。
そしてこの少女に見覚えがあるはずです。アルバムでみた少女と瓜二つです。
  
水槽に<目星>
ノアの様子が可笑しいことに気がつく。美しいオッドアイの瞳は赤く揺らめいており、口許には微かな笑みがある
今までの彼からは感じられないその様子に、言い知れぬ恐ろしさを感じた<sanc 0/1>
※シークレットダイスで探索者の目星を振り、成功したものは水槽の中の少女が物凄い形相でノアを睨み付けていることが分かる
  
ノアに話しかける
あなたが話しかけると、ノアの瞳はもとに戻っている。ノアはきょとんとした表情であなたを見ている
  
タッチパネル式の機械
タッチパネルの1つに付箋が貼っている。そこには『妻が好きだった花』と書いてあり、モニターにはパスワード解除画面が表示されていた
※何文字入るかはわからない
  
パスワード解除
※解除コードはLily
パスワードを打ち込むと、水槽の水が抜け、水槽の扉も開く
少女は一人で立ち上がり、歩くことができないようで、その場に倒れている
※運ぶためには車イスなどを探して使うか(幸運)、担ぐのならstr対抗
少女を水槽からだすと少女は掠れた声で「私をお父様のところへ連れていって下さい」と言う。
「お父様はきっと執務室にいるはずです」
  

扉2 夫婦の部屋

部屋は暗いが、家具があることは分かる
電気をつけると、綺麗で落ち着いた部屋であることがわかる
窓の外は暗い。入ってきた扉とは別に、もう1つ扉があることがわかる。
  
クローゼット
男性ものと女性ものの洋服が入っている
サイズからみるに、子供用では無いことがわかる
どれもハンガーに掛けられているのに、一着だけ、下の方に折り畳まれて仕舞われている女性もののコートがある
  
コート
そのコートは血に濡れて、どす黒くなっていた。乾ききった血液が、ぱらぱらと床に落ちていく。<Sanc0/1>
<目星>コートのポケットから手紙が見つかる
『今日は君の誕生日だね。君が大好きなユリの花を贈ろうと思う。無垢で純粋な君にぴったりな花だ。××で待ち合わせで良いかな?素敵な一日にしよう。』
手紙はぐしゃぐしゃになり、血で汚れていた。
  

紙が一枚
『視界が赤い。体が自分の物では無くなってしまったかのような錯覚を覚えることが多くなった。』
  
奥の扉
聞き耳で線香の香りがするのがわかる
  
扉を開ける
扉を開けると、電気はついていた。
部屋の奥には仏壇がぽつりと置いてある
線香と花瓶の中のユリの花の香りがまざり合い、不思議な香りがする
  
仏壇
写真があります
そこに写っていたのは、アルバムでみた家族写真の女性。指輪もいっしょに置いてある
  
指輪 目星
普通の生活の中では絶対につかないであろう大きな傷が指輪には残っていた。所々がひしゃげ、歪んでいる。
  
ユリの花 目星
花はとても新鮮で、花についた水滴は冷たい。
この花はつい最近取り変えられたばかりだとあなたは思う
※どれくらい最近か、といった具体的な時間はわからない。
  

扉3 執務室

※この部屋に入るとエンディングに突入するので、その旨を伝えてください

扉をあけると、立派な机と椅子があり。壁一面に本棚がある。
机の中央には銀のアタッシュケースがのっていた。椅子は背中側を向いており、誰かが座っているようだ
  
あなたが入ってきたことに気がついたのか、椅子に座る人物はゆっくりとこちらを向く
「実験体が逃げ出しているではないか……言葉は一体何をやっている……」
そういって此方を向いた男性の顔は酷く醜悪だ
目は窪み、隈がひどく、痩せこけた頬は骨が浮かび上がっていた。艶のない肌は土気色。生気が感じられず、まるでゾンビを思わせるような見た目だった<Sanc1/1d5>
ゆらりと立ち上がると、あなたたちの方へと歩み寄ってきます。その目は殺意を抱いていた。
ED分岐
  

風呂

※特に調べられそうなところはない
  

トイレ

※特に調べられそうなところはない
  

扉6 玄関

扉をみると、それは玄関の扉のようだ
回すタイプの鍵が2つついており、閉まっている
  
鍵をあける
何故か鍵が回ってくれない。どんなに力をいれても、びくともしない。
  
覗き窓
<目星 >すこし離れた所から、誰かがこちらをみている
真っ赤な双眸をもったそれは、あなたと目が合うとにやりと笑い踵を返していく
※にゃるです
  

執務室 エンディング分岐

条件:娘を父親の元へつれていく
男性が近づくと同時に、少女が「お父様」と呟く
男性は初めて少女の存在に気がついた。
「どうして……なぜここにいる……‼出てきてはいけない…‼今すぐ戻れ‼」
「戻りません。お父様だって気がついているでしょう。私の病がどう手を尽くしても治らないことを。内側も侵食されつつあります。もう永くはないのです。”私のため”だなんて言わないでください。このようなことはやめるべき……です……。」
少女は血を吐くが、それでも話し続ける
「ずっと苦しかった。優しかったお父様が可笑しくなっていくのをみるのも、なにもかも。心も身体も良くなるどころか、辛いばかりです……。痛くて痛くて仕方ないのです。」
少女は血に濡れた手を必死に父親へと伸ばす。父親は娘の手をとり、力一杯抱き締めると、震える声で
「すまなかった……」
と繰り返し呟いていた。ぽろぽろと涙を溢す彼の右手には、幸せそうに笑う家族写真が握られていた。
「娘が助からないのなら、このようなことを続けていたって意味がない
……言葉、居るだろう。彼らに治療を。」
そう言うと瀬名言葉が現れ、アタッシュケースから注射器を取りだし、あなたたちに薬を打つ
「君たちにも、世間にも、許されないことをした。でも、私はまだ、やりなおせるだろうか。」
※RPどうぞ。
 
薬が体内に入ると、抗うことの出来ない眠気があなた達を襲う。
眠りに落ちる瞬間
「俺はどこまででも所長に着いていきますから。一人になんてさせませんよ。」
そういって笑う瀬名言葉をあなたは見たことだろう

騒がしいテレビの音で目をさます。そこは自室の寝具の上。そして、目をさますとともに、失われていた数日の記憶をすべて思い出す
一人で道を歩いていたら、何者かに襲われ気が付くと牢屋の中だったこと。
自分以外にも人がおり、全員何かの薬を撃たれたこと。体調不良に数日悩まされたある時、牢屋の鍵を見つけ天井裏に隠したこと、そして目をさますと、一連の記憶を無くしていたこと。
ちりちりと痛む腕をみれば、注射をうったあとがはっきりと残っており、夢ではなかったことを嫌でも自覚させられる
先ほどから騒がしいテレビをみれば、瀬名 樹 (48歳)、瀬名言葉(20歳)が人間を使い残虐な人体実験を行い、逮捕されたというニュースが大きく報道されていた
化け物のようだった彼の表情は、心なしか穏やかだった。
ハッピーエンド
san回復 1d10+5
  
※ノアと一番仲良くしていた探索者はすこしエンドの描写が変わります
ふと横をみると、そこには真っ白な毛をもった猫がいる
あなたが起きたことに気が付くと、猫も目を開きます。瞼に隠された瞳は黄色と青のオッドアイ。美しい瞳を輝かせながら、一声鳴く。
「あなたの人生に幸多からんことを!」
少年のような、あどけない声があなたの耳に聞こえたことでしょう。
ハッピーエンド2 『幸せを呼ぶオッドアイの猫』
San回復1d5
幸運+15
  
条件:娘を父親の元へつれていかなかった
じりじりと確実に距離を詰めてくる男性に後ずさりをするあなた
背後はすでに壁、逃げなくては。そう思い足を踏み出したその瞬間。ぐるりと視界が反転する。意識を保つことで精一杯なほどの強烈な眠気があなたを襲う。
床に倒れこむあなたを見ながら腕時計を確認する男性
「そうか…そろそろ次の症状がでる時間か……」ぶつぶつと何かを呟きながら、男性は引き出しを漁っている
何かを手に取り再び歩み寄り、手をノアへと伸ばす。
「この目玉が必要だったんだ……これで、これで全部だ……!」
男の手には鉗子が握られている
ノアは強烈な眠気により抵抗することも出来ず、苦痛に嗚咽を漏らすだけ。ぶちりぶちりと目をくり貫かれてしまった。
ノアを床へ放りなげると、次はあなたに手を伸ばす。
「お前にも余すとこなく材料となってもらう。」
つり上がった口角と真っ赤に染め上がった瞳から、あなたは目をそらせなかった。
バッドエンド1 ロストエンド
  
登場人物紹介
所長 「瀬名 樹」48歳
娘の病を治すために邪神にすがってしまった男性
妻を早い内に事故で亡くした彼は、娘まで失うことをひどく恐れた。
だが娘のためを思うばかりに気が狂ってゆき、人の言葉に耳を貸さなくなった。
共に研究をしていたメンバーからは見限られ、次第に孤立していった。
妻と娘、そして養子の言葉を心のそこから愛していた
※本来のappは13だが、ゾンビのような見た目になっているため、現在のappは5とする
str15 con10 pow13 dex15 app13→5 siz15
int8 edu12
  
研究員 「瀬名 言葉」20歳
孤児だった彼は頭のよさを買われ、研究施設へやってくる。
居場所を与え、本当の家族のように愛情を注いでくれた所長には感謝しており、幼少の頃から支え続けた。
娘に病が見つかってから所長の様子はみるみるおかしくなり、非道を尽くす所長の姿と残虐な実験の数々を見ていられなくなった彼は材料となるはずだった探索者の救出を企てる。
すべて終わったとき、所長とともに警察へと出頭するようだ
str13 con11 pow15 dex12 app11 siz14
int14 edu17
  
妻 「瀬名 小百合」 享年35
瀬名 樹の妻。
美しい女性。
誕生日の日、事故に巻き込まれ死亡。
幼い娘を置いて、先だってしまった。
自分の名前と同じユリの花が大好きだった。
app17
 
娘 「瀬名 菖蒲」 18歳
10歳のころ、治ることのない不治の病を患う
じわじわと皮膚が壊死していき、腐り落ちる
何年もの間に痛みと苦しみを味わい続けていた
壊死を送らせるという液体を入れた水槽の中で10歳のころから今まで生きてきた
遅らせるだけで痛みはあるので毎日苦しくて仕方がなかった
父親を唆したやつのことが許せない
日に日に狂っていく父親を見ているのが耐えられなかった
皮膚は腐っていて醜かったが、母に似て本来はとても美しい少女
父と言葉に看取られながら最後は亡くなる
str10 con10 pow8 dex15 app17 siz13
int17 edu16
  
ニャルラトホテプ
父親を唆し、暇潰しの1つにしようとした張本人
水槽の中の液体はわざと進度を遅らせて苦しめることによって、より長く楽しむためにニャルが用意したもの
シナリオ本編では監視カメラに少し写ってみたり、ノアの体や父親の体に憑依することで様子を見ていた
  
オッドアイの猫 「ノア」12歳
白髪のふわふわとした髪に黄色と青のオッドアイ
彼の正体は猫。薬を作る際の材料、オッドアイ(猫)として連れてこられた。
但し猫だとつまらないと考えたニャルは人間の体と知識を与え、時々憑依していた
クリア後は一番仲の良かった探索者のもとへ『幸せをよぶオッドアイの猫』として居座ることになる
str12 con10 pow17 dex13 app18 siz11
int16 edu14
回避66 こぶし70 応急手当65 隠れる70
聞き耳75 忍び歩き75 追跡60 登攀60
図書館40 目星75 跳躍60 母国語(英語)70
  
あとがき
お疲れさまでした。シナリオ第4作目、「不死の愛」楽しんでいただけたでしょうか?
死んでもなお、消えることはない父娘の愛。と治ることのない病をかけて「不死の愛」というタイトルにしてみました。
人の心のすき間に入り込んでくるニャル様は安定で性格が悪いですね。
ノアが美形なのはノアがニャルなのでは?と思わせるためです。
菖蒲がなぜノアを睨み付けていたかというと、彼女はニャルのせいで父親が狂っていったのを知っているからです。ノアにニャルの姿が見えたため、睨み付けていました。
天井裏にあった鍵は、薬を打たれて1日目の時点で発見し、見つけた探索者の誰かが隠しました
写真の裏の文字が掠れていたのは父親の涙の痕です
トイレや風呂は生活に必要なので不自然にならないように用意しましたが、特に何かがあるわけではないので調べる必要はありません
バッドエンドの描写で眠気が襲うのは、丁度日付が変わり、記憶の混濁の次の症状である睡魔が現れるからです
父娘の愛の物語。不死の愛(ふしのあい)をプレイ、閲覧して頂きありがとうございました。

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