2018年10月20日更新

きっと、私を見つけてね。

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~4人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

 探索者の住む街では、現在、神隠しと言われるものが起こっていた。
 どうやら一人が姿を眩ませたあと、その一人と関係がある者が後を追う様に消えるらしい。
 そして、暫くすると、何事も無かったかのように姿を現す。
 連れ攫われた者は共通して、一定期間の記憶を保持していないようだった。
 そのような事件が起こる中、探索者の友人が音もなく姿を消してしまう。
  
ソロでも可能なシナリオになっています。
謎解きしたいという方におすすめです。

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ストック

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背景
 とある研究者グループは、ショゴスの模倣能力に目をつけた。
 ショゴスが対象(探索者)の友人に化けたとき、対象(探索者)はそれを見破れるのだろうか。
 不運にも、探索者はこの実験に巻き込まれることとなる。
  
形式 クローズド
推定時間 1時間〜1時30分
推奨技能 目星、図書館
推奨人数 1〜4人
※行方不明になるNPCと探索者が友人関係である。探索者が多人数の場合は共通の友人や、探索者同士も友人という設定だとプレイしやすいと思われる。
  
NPC 白倉 凪(しらくら なぎ)
女性 26才 職業:ジャーナリスト
明るく気さくな人柄。
面白い記事を書くためなら、危険なことでも首を突っ込みがち。
STR13 CON15 POW10 DEX9 APP15 SIZ13 INT14 EDU16
SAN50 幸運50 アイデア70 知識80 耐久力14 MP10 db+1d4
  
導入
 探索者の住む街では、現在、神隠しと言われるものが起こっていた。
 どうやら一人が姿を眩ませたあと、その一人と関係がある者が後を追う様に消えるらしい。
 そして、暫くすると、何事も無かったかのように姿を現す。
 連れ攫われた者は共通して、一定期間の記憶を保持していないようだった。
 そのような事件が起こる中、探索者の友人である、白倉凪(しらくら なぎ)が音もなく姿を消してしまう。
 ジャーナリストという職業とあの性格上、何処かへ取材に行ってるだけだ。と、いつもなら思っただろう。
 しかし、今回は違うような気がした。確証はなく、只の勘である。
 夜が更けてもなお街中を探し続けたが、やはり何処にも姿はない。
 今日はもう諦めて帰ろう。そう思い踵を返したとき、突如、後ろから何者かが数人現れ、羽交い締めにされると、口元を覆われた。
 首元に注射で薬を打たれると、探索者の意識は急速に遠のいていった。

 首の痛みで目を覚ますと、そこは正方形の見慣れない部屋。
 部屋の中央には紙切れと鍵。
 壁側には扉と棚。下に続く階段もある。
  
※多人数の場合
 周りを見渡せば、他にも探索者が起き上がっている。
 そして何よりも驚きなのは、探索者の隣で倒れている女性、白倉凪の姿があったことだった。
不安感からSANc 0/1
※RPを開始してください。
  
白倉凪
呼吸はあるようで、ただ眠っているだけと言うことがわかる。
※kpへ この白倉凪は本物です。
  
白倉に目星
首元には注射針の痕があった。
内出血を起し、皮膚の色が変色している。
それ以外の外傷は見当たらない。
  
起こす
探索者が起こすと、白倉は小さく唸ったあと目を覚ます。
 
「此処…は、どこ?
って、(探索者の名前)!?
一体どうしたの?」
 
と状況が読めず混乱しているようだった。
  
何処行ってたの?→「神隠しの正体を暴こうと思って調べてたら、誰かに後ろから気絶させられて攫われてさ。今起こされたら、皆が居たって感じかな。」
  
神隠しについて何か調べられた?→「何だか神隠し、というよりかは実験対象として連れてこられているっぽいよ。なんの実験なのかは私もわからないけど。」
  
首の痛み
注射をうたれていることから、その痛みだろう。
耐久−1
  
中央の紙切れ
「これを読んでいるという事は、無事目が覚めたのだね。
君たちには、私達が行っている実験に協力してもらう。
なぁに、何も難しいことではない。
偽物だと思う方のご友人を鎖に繋ぎ、本物だと思う方のご友人を連れて、この建物から出るだけ。
ただそれだけだ。
いいデータが取れることを期待しているよ。」
  
中央の鍵
 金属製の大振りな鍵。
  
部屋全体に目星
 天井と壁の丁度90°角の部分にカメラが装着されていた。
 ライトが小さく点滅していることから、正常に作動しているようだ。
  

 150cmほどの棚が2つ並んでいる。
 左はファイルが沢山ある棚。
 右は様々なジャンルの本が乱雑に置いてある棚。
  
左の棚 図書館
 数多くファイルが収められている棚から、探索者は背表紙にデータとだけ書かれている黒いファイルをみつける。
  
開く
 中を開くと数十人の人の個人情報が記されていた。
 顔写真が貼られているが、その中に知っている顔はない。
 最後の(探索者の人数+白倉凪)ページには、探索者と白倉凪の情報が細かく、細部に渡って書かれていた。
  
※鉄格子2の死体を見ていれば、探索者たちの一個前のデータの男性と同じだとわかる
  
右の棚 図書館
 大きさも厚さもジャンルもバラバラな本の中から、探索者は異様に分厚い本を見つける。
 なにも描かれていない煤けた赤黒い表紙がやけに威圧的で、存在感を主張していた。
ページの一部に付箋が貼られている。
  
開く
 中を開くと、とある生物について記されていた。
 その名はショゴス。
 体の器官を自由に形成し、人の姿を模倣することができる。
 典型的なショゴスは、自由に漂うときには直径およそ5mの球形である。
 彼らは
 
「テケリ・リ、テケリ・リ」
 
という独特の鳴き声をあげる。
 文の下には黒っぽい不定形な塊が描かれていた。
 到底理解してはいけないその生物から、探索者は目が離せなくなる。
SANc 1d2/1d3

※この本を読んだ探索者は、「テケリ・リ、テケリ・リ」と言う声が聞こえる。凪は聞こえない。
  
探索者が本を読み終えたと同時に、何処からか
 
 「テケリ・リ、テケリ・リ」
 
という声が聞こえる。
 けして気のせいなどではない、嫌でもはっきりと聞き取ることができる。
 その声は、先程の本で見たショゴスの鳴き声と紛れもなく同じものであった。
 この空間内にショゴスがいるのかもしれない。
 途端に探索者の背筋に悪寒が走る。
SANc 0/1d2

棚 目星
 棚と棚の数ミリの隙間に紙が落ちているようだ。
 棚は固定されている
STR15と対抗

紙を取る
「取り残された本物は心も体も砕け散る。」
  

 頑丈な造りをしていることが、ひと目見ただけでもわかる。
 壊すことは到底できないだろう。
 鍵穴はなく、遠隔で開錠の操作をするようだ。
 貼り紙がしてある。
  
貼り紙
「外への扉はこちら。
実験が終われば開く。」
  
聞き耳
 風が吹く音が聞こえる。
  
階段
 下へと続く階段。
 暗く、ひんやりとした空気が満ちている。
  
下りる
 階段の中段に差しかかったところで、ばしゃりと液体を踏む。
 暗いためこの液体が一体何なのかはわからない。
 そのまま進んでいくと、少し開けた薄暗い場所へ出る。
 床は薄く液体で満たされ、探索者が歩くたびに大きな音をたてた。
 壁側には鉄格子で区切られた部屋が3つあり、その正面の壁には鍵がぶら下げられている。
※白倉凪は鉄格子の部屋3を見に行く。
  
液体
 無臭で冷たい。
 どこからか染み出したものだろう。
  
部屋全体 目星
 天井と壁の丁度90°角の部分にカメラが装着されていた。
 ライトが小さく点滅していることから、正常に作動しているようだ。
  
壁の鍵
 石造りの壁に釘が打たれ、そこに鍵が一つぶら下げられている。
 5cmほどの鍵だ。
  
鉄格子の部屋1
 扉は数センチ開いている。
 中には誰もいないようだ。
 壁から鎖がはえており、その先には手枷と足枷がついている。
  
手枷足枷 目星
 液体にさらされている枷に、黒っぽい不定形な塊が微光を発しながら這っていた。
 目のような部分が探索者を捉えると、「テケリ・リ、テケリ・リ」と不気味な声を放つ。
 その生き物は真っ黒な人型だったが、次第に形を崩壊させていく。
SANc 1/1d3

鉄格子の部屋1 壁 目星
 壁の切れ目に丸められた紙がある。
 
「交互に実験すること。」
 
鉄格子の部屋2
 扉は数センチ開いている。
 その部屋に近づくと、吐き気を催すほどの濃厚な鉄の臭いがする。
  
中を覗く
 液体にさらされた床に横たわるのは、首、腕、足が胴体から切り離された男の死体。
 見たくもない人体の断面。肉がめくれ、筋肉がむき出しになり、中央には白い骨がみえる。
 開ききった瞳孔が、恨めしそうに探索者の顔を見つめている。
 手枷足枷の先には、すっかり血の気のうせた手足がだらりと投げ出されていた。
SANc 1d2/1d3
  
鉄格子の部屋3
 ※白倉凪は鉄格子を握りしめて怯えている。
 
「嘘でしょう……」
 
とうわ言のように繰り返すばかりで会話にならない。
  
扉は鍵がかけられ、固く閉ざされている。
鍵穴がある。(目覚めた部屋で拾った鍵で開けられる)
  
目星
 人が鎖につながれて横たわっている。
  
開ける
 かちりと音がし、扉は開く。
  
 扉の先にいた者は、探索者の友人、白倉凪と寸分違わぬ容姿をした女性だった。
 鎖に繋がれた女性は探索者に気がつくと
 
「(探索者の名前)……。」
 
と探索者の名前を、今にも消えそうな声でつぶやく。
 冷たい液体に長時間使っていたからなのだろう、体は寒さで震えていた。
SANc 1/1d3
※kpへ この白倉凪は偽物です。
  
エンディング分岐
条件 本物を連れて帰り、偽物を鎖に繋いだ。
ハッピーエンド
 
 探索者は、もう一人の白倉凪、自身の友人を鎖に繋いだ。
鎖に繋がれた白倉は
 
「(探索者の名前)は、そっちの私を選ぶんだね。
……もっと、皆と色んなところに行ってみたかったな。」
 
と微かに笑みをみせると、口を閉ざす。
  
 探索者は本物だと思う白倉を連れ、階段を上がっていく。
 外へとつながる扉の鍵はすでに開けられていた。
 扉を開け放つと、視界いっぱいに白い光が広がる。
 あまりの眩しさに目を瞑ると、探索者はそのまま意識を失った。
  
 消毒液の匂いが鼻につく、重いまぶたをひらくと見えたのは白い天井。
 体を起こし、見渡せばそこは病院だった。
※他の探索者がいれば、皆同時に起き上がる。
  
「おはようございます。皆さん、河川敷で倒れていたんですよ。
記憶はありますか?」
  
 看護師の問いかけに記憶を辿ってみるが、自分たちがどんな目にあったのかを全く覚えていない。たしか凪を探していたはず。そこまでの記憶しかない。
 混乱する探索者をよそに凪が声を発する。
 
「ねぇ、退院したら、皆で何処かに遊びに行こう!約束ね!」
 
 そういって笑った凪は、探索者が知っている白倉凪で、紛うことなき本物の彼女の笑顔だった。
  
ハッピーエンド。シナリオクリアです。おめでとうございます。
クリアボーナス
SAN回復1d10
クトゥルフ神話技能+2
  
条件 偽物を連れて帰り、本物を鎖に繋いだ
バッドエンド
  
 探索者は、もう一人の白倉凪、自身の友人を鎖に繋いだ。
 鎖に繋がれた白倉は
 
「(探索者の名前)は、そっちの私を選ぶんだね。
……もっと皆と過ごしたかったな。」
 
と微かに笑みをみせると、口を閉ざす。
  
 探索者は本物だと思う白倉を連れ、階段を上がっていく。
 外へとつながる扉の鍵はすでに開けられていた。
 扉を開け放つと、視界いっぱいに白い光が広がる。
 あまりの眩しさに目を瞑ると、探索者はそのまま意識を失った。
  
 消毒液の匂いが鼻につく、重いまぶたをひらくと見えたのは白い天井。
 体を起こし、見渡せばそこは病院だった。
※他の探索者がいれば、皆同時に起き上がる。
  
「おはようございます。皆さん、河川敷で倒れていたんですよ。
記憶はありますか?」
  
 看護師の問いかけに記憶を辿ってみるが、自分たちがどんな目にあったのかを全く覚えていない。たしか凪を探していたはず。
 そこまでの記憶しかない。
 混乱する探索者をよそに凪が声を発する。
 
「ねぇ、退院したら、皆で何処かに遊びに行こう!約束ね!」
 
 そういって笑う凪が
 
「テケリ・リ、テケリ・リ」
 
と不気味な声をあげていることに探索者は気が付かない。
 ……気がつくことも、ない。

バッドエンド。
シナリオクリアです。
おめでとうございます。
クリアボーナス
SAN回復1d6
クトゥルフ神話技能+3
  
解説
 ① 目覚めたとき、隣に居るのが本物という場合と偽物という場合を交互にして実験
※今回は本物が目覚めたとき隣にいる場合に当てはまる
 ②鎖に繋いだのが本物のだった場合、その人は心も体もバラバラになる。
 ということで、鉄格子の部屋2にいた人は本物→四肢をバラバラにされ死亡。
 ➂鉄格子の部屋1にはショゴスの破片=偽物。
 鉄格子の部屋2は本物。
 本物と偽物を交互に実験しているのだから、鉄格子の部屋3は順番的に偽物だとわかる。
  
あとがき
 「きっと、私をみつけてね。」を閲覧、プレイして頂き、ありがとうございます。
 タイトルは、探索者の皆さんに本物のNPCを見つけてもらえますように。という願いをこめてつけました。
 ショゴスはクトゥルフ神話TRPGの中でもダントツで好きな生物でして、シナリオにやっと出せて嬉しいです。(ショゴス飼いたい)
 テストプレイの結果はヒントを出しまくってハッピーでしたので、KPの皆様はPLの様子を見ながらヒントを出すのも良いかもしれません。
 何か不明な点などありましたら気軽にご連絡ください。

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時々シナリオ投稿してます。みむりです。 後味の悪さとバッドエンドが主食。 プレイ、閲覧してくださった皆様に感謝。 何か質問などあればお気軽にどうぞ。 Twitterアカウントはこちら。→@amasuba200

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