2024年07月30日更新

夢誘

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~3人|
  • プレイ時間:1~2時間(ボイスセッション)

『あなたは自身の首を鋭利な何かで切り裂く夢をみた』
ヒプノスによって"夢"の中へ"誘"われた探索者のお話
推奨技能:目星、図書館、他言語
準推奨技能:機械修理
ソロでもまわせるシナリオとなっています
※一部Wikipediaの引用、オリジナル神話生物の登場、なぞなぞ・クイズ専門サイトさんから問題をお借りしました 。
10/11 獏の呪文について記載

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ストック

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コメント

あらすじ

ヒプノスは人間の見る夢に興味をもった。 ヒプノスは自ら夢を作り出しそこに探索者たちを呼び込み様子を見ることにした。
※部屋を一つ移動するごとに、眠さの対抗ロールを挟んでもよい。失敗で技能に−補正を設けるなど。
 

[導入]

 時刻は夜の23時。探索者はいつも通り眠りにつく。
 だが、その日はとある夢を見るだろう。それは、あなたがあなたの首を鋭利な何かで切り裂く夢だった
 探索者は驚き、飛び起きた。何て気持ちの悪い夢だと思いながら、時刻を確認をすると6時30分
 仕事や学校へ行くためにあなた達は支度をする。
※持ち物の確認
 
 家から出ようと扉を開く。するとそこは見慣れた町並みなどではなく、重厚そうな扉がある、殺風景な空間だった。

複数人の場合
回りを見渡すと、あなた以外にも人がいるようだ。
※RPを始めてください
 
重厚そうな扉
 異常な強度をもった扉。鍵はかかっていない。
※耐久値 測定不能
 
扉を見る
「鍵は同じ色の中に」
と小さく彫られているのを見つける。
  
<聞き耳>
なにも聞こえない。
 
扉を開ける
 扉を開けると、無機質な部屋のなかで一際異色を放っているピンク色の生物が目にはいる。かなり大きなその生物は、牢屋のようなものの中に閉じ込められている。
 
ピンク色の生物(獏のステータス)
STR16、Con16、pow13、DEX10、SIZ19、
INT20、耐久18
  
そして西、北、東の壁にはそれぞれ扉があり、部屋の隅には真っ赤な林檎が一つだけ実っている木がある。
 
※入ってきた扉についての言及があった場合
入ってきた所の扉は消えてしまっている。
<sanc 0/1>
  

ピンク色の生き物

<生物学>or<知識>の半分
 このような色の生き物は初めて見たが、見た目は獏によく似ていると感じる。
 
牢屋<目星>
牢屋の扉が四つの南京錠で鍵が閉められいる。
赤、青、白、黄の南京錠です
※間違った鍵を持ってきて開けると、その場に倒れこみ暫く眠ってしまいます。1d3ターン程。
  
生物に話しかける
 生き物は話しかけられ、うっすらと目を開ける。するとあなた達の脳に直接語りかけてきた。
「なんだお主ら?人のようだが、ここはお主らのがくるような場所ではないぞ。早く家に帰してやりたいがこの状態ではまともに動くことも出来なくてな。すまない。」
 そういうと再び目を瞑ってしまう。
※この後は全ての南京錠を外すまで、この生物は喋りません。
 
林檎の木<目星>
 つやつやとしていてとても美味しそう。
木の根もとには土があり、その土が不自然に盛り上がっていた。
 
掘ってみる
 土を避けると、そこからバラバラになった人間の指、腕、足などが出てきた。
<Sanc 1/1d3>
 
林檎を持つ
普通の林檎ではないような重みがある。
 
割る
※割り方はどのようでも構いません
※林檎の耐久値5
林檎を真っ二つにすると、中から血液のような真っ赤な液体と共に、ぬらぬらと輝く赤い鍵が出てきた。<Sanc 0/1>
 
南京錠 赤を開ける
カチリと音がして、錠が一つ外れた。
 

西の扉

木製の扉、鍵はかかっていない。
<目星>なにもない
<聞き耳>聞こえない
 
 扉を開けると、書庫だということが分かる。書棚は右と左にあり、壁には白い額縁に縁取られた、美しい人魚の絵が飾られていた。
 
<図書館 >
 あなたは右側の書棚からとある一冊の本を見つけた。
※この本は異国の言葉で書かれており、読むためには<他言語>か<知識>の二分の1でのロール成功が必要。
 
右の書棚「夢食い獏」について
 獏とは中国から日本へ伝わった伝説の生物。人の夢を食らっていきると言われるが、この場合の夢は将来の希望の意味ではなく、レム睡眠中に見る夢である。
獏は恩を忘れることはない。
悪夢を見た後に………
この先は破りとられていてわからない。
 
左の本棚 メモ1<目星>
本と本の間にこのようなメモが挟まっていた。
『時折暴れだすため、錠はしっかりかけておくこと。』
 
左の本棚 メモ2<目星>
本と本の間にこのようなメモが挟まっていあ。
『黄色い小鳥は少し頭がわるい、何でも飲み込んでしまうだろう。虎はいつも腹を空かせている』
  
人魚の絵画<目星>
人魚の手には白い鍵が握られていた。
※絵画に触っても特に変化はない
 
絵画を取り外す
裏側に鉛筆が一本とこのような文章が書かれていた。
「”それ”がどんなものか、人に説明しようとすると”それ”が現れます。ところが、現れるのに姿は見えません。”それ”はなに?」
その下には書き込めるくらいの空白がある。
A.声
 探索者が余白に答えを書き込むと、その文字はすっと吸い込まれ消えていく。そしてその絵画の中から鍵が落ちてきた。人魚の手には、もう鍵は握られていなかった。
 
※答えを間違った場合の描写
探索者が答えを書き込むと、絵画から人魚の絶叫が聞こえる。鼓膜を突き破るような、激しい声だ。以後<聞き耳-10>
  
白い鍵 南京錠を開ける
かちりと音がして南京錠は外れた。
 

北側の扉

木製の扉。鍵はかかっていない。
 
扉を開ける
 扉を開けると、開けた扉の隙間から、肌寒い空気が流れ込んでくる。部屋は薄暗く、視界が良くない。
 中に入ると、探索者は気づいてしまった。薄暗い空間の中に、異常な量の棺が、壁を覆い尽くしているということに。
<Sanc 0/1>
 
棺<目星>
 どの棺も南京錠で鍵がかけられて開けられないようになっているのだが、3つだけ南京錠が破壊されている棺があることがわかる。
※他の棺はあきません
 
西の棺
南京錠が壊されている。
※機械修理で直せる
棺を開ける
 中には男性が様々な機械に繋がれ、目を瞑っていた。そして首から青色の鍵をぶら下げている。
※鍵を取ることは可能
 
<医学> 脈はあるようだ。
 
目を開いてみる
緑色の綺麗な目だ
 
西の棺<目星 >
 この棺だけが、他の棺と位置が若干違うことに気がつく。
 
<アイデア>orリアルアイデア
 もしかしたら動くのかも知れないと気づく。
※重いので動かす場合strが合計20以上で可能
 
棺を動かす
 探索者は棺に力を込め、動かす。すると、棺の向こう側にはまっすぐな通路があり、通路の向こう側からは光が少し漏れていることが分かるだろう。
 
北の棺
南京錠が壊されている。
※機械修理で直せる
中には様々な機械に繋がれた少女が眠っている。
少女は首から青色の鍵をぶら下げている。
※鍵を取ることは可能
 
<医学> 脈はある
 
目を開く
青色の綺麗な目だ。
※正解の鍵はこの少女
 
東の棺
南京錠が壊されている。
※機械修理で直せます
様々な機械に繋がれた女性が目を瞑っていた。女性は首から青色の鍵をぶら下げている。
※鍵を取ることは可能
 
<医学> 脈はある。
 
目を開く
綺麗な赤い目だ。
 

隠し通路

進んでいくと、スライドタイプの扉があり、その扉は3センチほど開いている。
 
扉<目星 >
研究室と書かれているプレートがある。
 
<聞き耳>
機械が動く音が聞こえる。
  
覗く
 中にはモニターがいくつもあり、何かが映っていた。だが、なにが映っているかまではわからない。
長机の上には物が散乱している。そして、人がいるような様子もない。
 
※部屋に入らずモニターを見るなら<目星>
※入るなら技能は振らなくて良い
 探索者はモニターを見るために目を凝らした。モニターにピントが合う。探索者は言葉を失った。
__そこに映っていたのは、自室で眠っている探索者自身だったから。
 
研究室
机の右→メモを見つける
「数時間語、新しい被験体(探索者の人数+NPC)名の脳を取り出す作業に移行する。」
 
机の左 <目星>
破りとられた本の一部が見つかる。
<他言語>or<知識>の半分
内容は「この夢を獏にあげます」と書かれていた。
※これが獏に唱える呪文となる。
 
棺の部屋から出る
※棺に鍵をかけていなかった場合
 探索者がこの部屋から出ようと、扉に手をかけた瞬間、不気味なうなり声が棺から聞こえてくる。
 南京錠が壊された棺の扉が乱暴に開け放たれ、中にいた三人が一斉に襲いかかった。
※戦闘ロール
※倒さない限り何処までも追いかけてくる。
※戦闘回避の方法は、機械修理で南京錠を直しておくか、獏の牢屋から取り外した鍵を使用して鍵を閉めておく。
 
緑色の目の男性
STR11 CON9 DEX12 APP11 SIZ14
耐久値 12
こぶし70
db+1d4
回避はしない
 
青い目の少女
STR8 CON10 DEX14 APP14 SIZ13
耐久値 12
こぶし60
db 0
回避はしない
 
赤い目の女性
STR12 CON12 DEX9 APP8 SIZ16
耐久値 14
こぶし60
db+1d4
回避はしない
 
青い鍵を使用→南京錠を開ける
かちりと音がして南京錠が外れた
 

東の扉

木製の扉。鍵はかかっていない。
 
扉を開ける
 扉を開けると、壁に今にも動き出しそうなほど精緻に作られた虎の絵画がある。
 そして黄色い鳥かごのようなものも置いてあった。床には男性が倒れている。
 
男性
どうやら眠っているようだ。
 
起こす
 探索者が男性を起こすと「…俺は一体……?」といって目を覚ます。
「お前たちもここへ迷いこんだのか?実は俺もなんだ。気がついたらここにいて……そして急に眠くなって寝ちまってた。起こしてくれてありがとな。」
 
「そういえば、うろ覚えなんだが…ここにくる前に俺は夢を見たんだ。自分の首を切り裂く夢だった……。お前たちは何か夢を見たりしたか?」
 
NPC 桐生 憂(きりゅう うい)♂ 23歳
格闘家
STR14 CON10 POW14 SIZ16 DEX12 APP12
INT11 EDU10
SAN70 幸運70 アイデア55 知識50 MP14
耐久値13 db+1d4
キック80 MA70 こぶし68 投擲50 回避80
目星50 応急手当50 聞き耳65
 
鳥かご
 とても大きく立派な黄色い鳥かご。中を覗くと黄色い羽毛をもった可愛い小鳥がいた。
小鳥はあなた達のことを、時折首を傾げながら見ている。
 
<目星>
鳥かごの中で飛び回っているのですが、からだが重そうで飛びにくそうにしています
 
虎の絵画
見れば見るほど本物にしか見えない。
 
この部屋から出る場合(強制)<目星 >
 一瞬虎の瞳が自分たちのことを見たような気がした。
 
鳥と虎を近づける
明らかに鳥は怯えている。
 
鳥を虎に食べさせる
 絵画に鳥を近づけると、鳥は絵画へ吸い込まれていった。数秒後、骨が砕かれるような音が絵画から聞こえ、絵画からは血に濡れた黄色い鍵が放り投げられる。<Sanc 1/1d2>
 
黄色い鍵で南京錠を外す
かちりと音がして南京錠ははずれる。
 

全ての南京錠を外した

 すべての南京錠が取り外されると、重々しく牢屋の扉は開き、中からはピンク色の皮膚を持った生物がゆっくりと出てくる。
その生物はふわりと宙に浮くと「まさか人の子らに助けられるとは……。我らは恩を忘れぬ種族ゆえ、お主らには礼を返さなくてはならない。受けとれ、これでお主らは帰れる。」
 
そういうとずっしりとした重みのあるナイフをあなた達に渡してくれる。
 
強制<アイデア>
夢でみた鋭利なものと瓜二つだと気づく。
 
「帰りかたは分かるか?お主達はもう知っているはずだが?」
 

エンディング分岐

ハッピーエンド1 条件 自身をナイフで貫く
 自身をナイフで切り裂いたが、痛みはなく、血も出ない。探索者の体には段々と眠気が襲い、そのまま自然と目を瞑る。ぬるま湯に浸るような不思議な感覚のなか、探索者は目覚めた。
 そこは自室の寝具の上。カーテンの隙間から光が漏れ、朝だということを告げていた。時刻を確認をすると、6:30
 先程の体験は一体なんだったのか。現実?それとも只の夢?あなたは不思議に思いながらも、今日一日を過ごすだろう。
Happy end1

SAN回復 1d10
獏の加護 幸運+3
 
ハッピーエンド2 条件 獏の呪文「この夢を獏にあげます」と唱えた。
獏「この呪文をよく見つけたな。唱えれば我はどんな悪夢でも食らう。ただし我の空腹の具合が丁度一人分の夢。つまりこの呪文を使って帰ることが出来るのは一人だけなのだ」
 
 探索者がその呪文を唱えると、ふっと意識が遠くなり、そのまま勢いよく床へと叩きつけられそうになった瞬間、ぱちりと目が覚めた。
 そこは自室の寝具の上。カーテンの隙間から光が漏れ、朝だということを告げていた。時刻を確認すると6:30
 先程の体験は一体なんだったのか。現在?それとも只の夢?あなたは不思議に思いながらも、今日一日を過ごすだろう。
Happy end2
san回復1d10
獏の加護 幸運+5
 
バッドエンド1 条件 呪文も唱えず、ナイフで貫くこともしなかった
強制<聞き耳>
 北の部屋の方から複数人の足跡が聞こえる。
 北側の扉が開くと、白衣を身につけた人間と思われる者が5人ほど現れ、探索者を囲む。抵抗する間もなく担ぎ上げられると、急激に体の力が抜け、動くことが出来なくなる。
 かろうじて目だけは動かすことができ、探索者を担ぎ上げている人物が棺の部屋へと向かっているということがわかった。
棺の部屋には(人数分)の棺が床に並べられおり、棺のなかに探索者を寝かせると、手際よく機械を付けた。
そして、ふっと微笑むと耳元でささやく。
「目覚めることのない夢を見に行こう」
かちりと棺の鍵が閉められた。
__貴方は、永久に夢の中。
ロスト
 

解説

お疲れさまでした。楽しんで頂けましたか?シナリオを作るのはこれで二作目でしたが投稿するのはこれが初めてでした。
それでは解説をしていこうと思います。
 
このシナリオはヒプノスが探索者に見せていた夢です。つまり探索者の皆さんは目覚めたように見えて、実は夢の中を探索していました。
 
首を切り裂く夢を見せた者の正体は獏で、これ以上迷い混んで出られなくなってしまう人が増えないようにこの空間からの脱出の仕方を夢にして見せました。  
獏は探索者がここに迷い混むずっと前から牢屋の中に幽閉されていました。獏は夢を食べてしまうため、ヒプノスにとっては邪魔にしかならなかったのでしょう。
 
ちなみに獏の皮膚の色がピンク色なのは幻想的で素敵かなと思ったのと無機質な部屋の中で目立たせたかったからです
 
棺の中の三人は当初は家族という設定では無かったのですが、テストプレイを友人に頼んだ際に、家族だと思ったそうなのであの三人は家族という設定にしました
 
黄色い鍵の取りだし方法はやはり虎に食べさせるか、探索者自ら取り出すか、獣医の探索者などがいれば殺さずに取り出せるかもしれません。その場合はその探索者にボーナスをつけたりすると良いと思います。
 
このシナリオが出来た経緯は、私が夢の中で『自分を刺し殺さないと出ることができない』といった夢を見たことがきっかけでした。恐らくどこかの暇をもて余した神が暇潰しに見せた夢だったのでしょう。
 
夢誘(むゆう)をプレイ、閲覧して頂き、有難う御座いました。

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Comment

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みるくここあ 2019年10月05日

はじめまして。
今度このシナリオをプレイさせていただこうと思っています。
そこで、シナリオを一通り読ませていただきましたが、
エンディングで獏に唱える呪文というのはどこで見つけることが出来るのでしょうか?

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みむり 2019年10月11日

はじめして、みむりと申します。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。シナリオ閲覧ありがとうございます。
質問の【獏の呪文】ですが、これは隠し通路の左机にあり、破りとられた本の一部に記載されている、「この夢を獏にあげます」というのが呪文になります。
分かりづらい記載でご迷惑をおかけしました。分かりやすくなるよう、記載しておきます。
質問ありがとうございました!

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