2023年06月07日更新

拝啓、愛しき友人へ

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~4人|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

人間が等身大の人形になる、という極めて不気味な怪事件が各地で起こっていた。
そのようなニュースを耳にしながら、探索者は眠りに落ちる。
その瞬間
  
「××されるなら、まずは私が××なければ。」
  
と静かに呟く少女の声を聞く。
肌寒さでふと目を覚ますと、そこは見知らぬ空間だった。
  
推奨技能 目星
1時間から1時間30分ほど
ソロも可能です。

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ストック

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コメント

背景
酒乱の父親、ヒステリックの母親。
絵にかいたような機能不全家庭で育った黒髪の少女は、愛に餓えていた。
 
「愛されたかった。愛したかった。どうか愛を。私を愛して。」
 
そんな黒髪の少女の願いを嗅ぎ付けたニャルラトホテプは、黒髪の少女の手をとりこう囁く。
 
「愛してもらえる方法を教えてあげましょう。此処なら誰も君を傷つけたりしない。」
 
黒髪の少女は思い出せなかった、自分のことをこんなにも愛してくれていた人の存在を。
甘い囁きに、黒髪の少女は手を握り返した。
  
茶髪の少女は、黒髪の少女の家庭環境の相談を聞いていた。
黒髪の少女にとって一番大切な友は茶髪の少女で、茶髪の少女にとっては黒髪の少女が一番大切な友だった。
そんなある日、黒髪の少女が目の前から姿をぱたりと消す。
茶髪の少女は、大切な友が邪神につれていかれた、という事実にまでたどり着く。
ニャルに
 
「友人を助けたい。」
 
と願った茶髪の少女は、クローズドサークルに間接的に接触できるようになった。
  
推奨技能 目星
推奨人数 1~4人
プレイ時間1時間から1時間30分ほど
形式 クローズド
  

導入

探索者はテレビのニュースや新聞、ネットなどからこのような情報を手に入れる。
それは”人間が等身大の人形に変わり果てる”というものだった。
球体間接に陶器のような肌。しかし瞳や頭髪などはそのままであった。
呼吸はなく、1mmも自身の意思で動くことはない。
極めて不可解かつ不気味だと感じながらも、探索者は眠りにつこうとする。
現実と夢の狭間、それは眠りに落ちる瞬間
「××されるには、まずは私が××なければ。」
と静かに呟く少女の声を聞いた。
  
肌寒さで目を覚ますと、そこは見知らぬ空間だった。
この空間を取り巻く雰囲気は陰鬱で生ぬるく、探索者の足取りを重くした。
東西南北に扉が一つずつと、部屋の中央に紙切れがひとつある。
このような空間に初めてきた探索者はsanc0/1
※rpを開始してください
  
持ち物
普段身につけているものはある。
  

中央の部屋

紙切れ
表「私の人形になることは、あなたにとっても悪いことじゃないと思うの。
心配しないで。
必ず愛してあげるから。」
と赤黒い文字で大きく書かれていた。
仄かにそれは鉄臭い。
医学 血液であることがわかる
※血液かも……などという発言をした探索者はsanc0/1
  
目星
筆跡からペンなどではなく、指で書いたのだろうと思う。
  
裏 真っ白でなにもかかれていない
目星 紙をよく見ていると、左から右へ、紙の上をするすると黒インクの文字が這う。
まっさらな紙には文が記された。
  
「彼女はね、只愛されたかっただけだし、愛したかっただけなんだよ。
どうかあなたの手で終わらせて。」
※茶髪の少女の言葉
不可解な現象にsanc0/1

アイデア
表と裏では筆跡が違うことに気がつく。
  

西の扉

黒い木製の扉。
鍵はかかっていない。
  
目星
小さな字で文字が刻まれている
「こんな彼女をあなたは可哀想って哀れむのかな。」
※茶髪の少女の言葉
  
聞き耳 鉄のような生臭い匂いと酒の臭いが扉の隙間から漂っていた。
  
開ける
扉を開くと、噎せ返るような生臭い血の臭いと酒の臭いが溢れだす。
扉の向こう側は壁や床が真っ赤に染め上げられており、壊れた家具やビール瓶があたりに散乱していた。
部屋は暗く中央の部屋よりもいっそう空気が淀んでいた。
  
部屋に入る
※部屋に入ると宣言した探索者で1d(探索者の人数)で振り、当たった人のみ以下の描写が見れる。
探索者を何番にするかはKPが決めておいてください。
  
探索者の視界が点滅したあと、白黒になる。
しばらくすると、部屋の中央で30代くらいの男性と女性が現れ、激しい言い争いをしていた。
あなたの体は石になってしまったかのように固く、声を発することもできない。
彼らは体が透けており、ここに存在するものではない、ということがわかる。
男の周りには酒の瓶と思われるものが大量に転がっていた。
女はそんな男の様子にわめき散らしている。
男が暴れ始め、手当たり次第に家具を壊し、瓶を放り投げ、耳をつんざくような怒号と破壊の音が響き渡る。
部屋の隅には5歳ほどの黒髪の少女が、震えながらそんな二人を眺め、涙をこぼしていた。
映像は霞始め、やがて元の状態へと戻った。
  
床に目星
雑誌をみつける
「機能不全家族とは、家庭内に対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等が恒常的に存在する家庭をさす。」
  
壁 目星
深々と包丁が突き刺さっている。
STR×3でとれる。
※持ち帰れる
  
壊れた家具 目星
壊れた引き出しが半開きになっている。
尖った木片がむき出しになっており、下手をすると刺が手にささり怪我をしてしまうだろう。
  
Dex×3
失敗で耐久-1
  
開ける
錆びた赤茶色の鍵をみつける。
錆の臭いが嫌に鉄臭い。
手のひらに収まるほどの大きさ。
  

北の扉

黒い木製の扉。
鍵はかかっていない。
  
目星
小さな字で文字が刻まれている。
「ゴミ箱のような扱いをうける彼女を、自らこの手で救い出せたらいいのに。」
※茶髪の少女の言葉
  
聞き耳
扉の隙間から悪臭が漂う。
形容するならば、それはゴミ箱の中のような臭いだった。
  
開ける
扉を開けるとゴミ箱のような悪臭が探索者にまとわりつく。
扉の先の空間は、溢れんばかりのゴミが床を埋めつくし、積み上がっていた。
  
部屋に入る
※部屋に入ると宣言した探索者で1d(探索者の人数)で振り、当たった人のみ以下の描写が見れる。
探索者を何番にするかはKPが決めておいてください。
  
探索者は頭痛に襲われた。
視界が暗転した後、白黒になる。
  
部屋に30代くらいの男と小学6年生ほどの黒髪の少女が現れる。
体はどちらも透けており、この場に存在するものではないことがわかる。
あなたの体は石になってしまったかのように固く、声を発することもできない
男の周りには大量の酒。
その男は酒の瓶を片手に少女に吐き捨てるように言い放つ。
  
「お前が生まれてきたせいで。」
  
その声は探索者の耳元で囁かれたかのように、鮮明で明瞭に聞こえた。
  
「お前が生まれてきたせいで、俺は自由じゃ無くなった。
遊びにもいけない。お前が生まれてきたせいでな。」
  
場面が切り替わる。
先程の少女と30代くらいの女性が会話をしている。
女性が徐に口を開く。
  
「本当はね、子供に父親の悪口を聞かせて、愚痴を吐き捨てるゴミ箱みたいなことはさせない方が良いっていうんだけど……。
お父さんの悪口を私から聞くのが辛かったら、やめてって言って良いんだよ?」
  
少女は、笑っていた。
映像は霞始め、元の状態へと戻った。
  
床 目星
ゴミに紛れるようにして、一冊のノートがみつかる。
汚れてはいるが、読むことはできそうだ。
ページを捲ってみれば、日記であることがわかる。
  
○月×日
『父は母の悪口を言って聞かせる。
母は父の悪口を言って聞かせる。
二人から半分ずつ血を分けて生まれた私は、その存在を否定されているのと同じで。』
  
○月×日
『お前が生まれてきたせいで。と存在を否定されるなら、私は何故生まれたのだろうと不思議な気持ちになる。
こんな人生を歩むなら、生まれたくなんかなかったな。』
  
○月×日
『父は母に向かってこう言った。
お前は所詮俺とは血の繋がらない赤の他人だから、大切でもなんでもない。と。』
  
○月×日
『酔った父に殺してやると言われた。
もういっそのことそうしてくれれば、どれだけ楽なことだろう。』
  
○月×日
『母だって辛いんだ。可哀想なんだ。
母を困らせたくないから、今日も私は笑ってこう言うよ。
「私は気にしてないから、ゴミ箱みたいに悪口の捌け口にして良いんだよ。」って。
ちゃんと笑えていたかな。』
  
○月×日
『母がいつからか指輪をしなくなった。
あなたのために離婚しないの。が、私には、あなたのせいで離婚できないの。に聞こえるよ。』
  
○月×日
『暴力、怖い。いやだ。』
  
日記はここで終わっている。
  
日記を読み終わったと同時に聞き耳
成功 背後から足音が聞こえる
※女性の人形の足音。すぐそばに人形が来ていることに気が付けるので、容易に避けることができるだろう。
  
失敗 探索者の背中になにかが覆い被さる。
探索者をゴミの山へ引きずり倒すと
  
「タス、ケ……テ、タ……スケ、テェ……」
  
と目を充血させた女の人形が探索者に馬乗りになる。
探索者の首に手をかけ、締め上げる。
が、突然糸が切れたかのように力は緩み、
そのまま床へと崩れ落ちる。
その衝撃で人形の体は、ばらばらに砕け散ってしまった。
Sanc 0/1d3
  
ゴミ山 目星1
ビリビリに破り捨てられた未記入の離婚届をみつける。
  
ゴミ山 目星2
ゴミの下敷きになっている鍵をみつける。
少し湿り気がありカビ臭く、汚い。
手のひらに収まるほどの大きさだ。
  

東の扉

黒い木製の扉がある。
鍵はかかっていない。
  
目星
小さな字で文字が刻まれている
「もう一度、彼女と__」
※茶髪の少女の言葉
  
聞き耳
扉の隙間から花のような良い香りと風を感じる。
この部屋の付近は空気の淀みが一切なく、澄みきっている。
  
開ける
花弁が風に巻き上げられ散っていく。
日光を浴びた草花は生命力にあふれ、輝いていた。
花畑の中央には木製のベンチがあり、日の光を集めている。
  
部屋に入る
※部屋に入ると宣言した探索者で1d(探索者の人数)で振り、当たった人のみ以下の描写が見れる。
探索者を何番にするかはKPが決めておいてください。
  
視界が白い光に包まれたのち、色づき始める。
青空、草花、肌、髪の色がはっきりと見える。
ベンチには少女が2人座っていた。
16歳くらいだろうか、一人は黒髪の少女、もう一人は茶髪の少女だ。
あなたの体は石になってしまったかのように固く、声を発することもできない。
二人をつつむ空間は穏やかで優しく、幸せそのものであることが見てとれる。
茶髪の少女が鞄から取り出した白い封筒を、黒髪の少女へ手渡す。
はじめはきょとんとした表情を浮かべていた黒髪の少女だが、渡されたものに気がつき、満面の笑みで微笑むと、茶髪の少女も満足げに微笑んでいた。
  
『今読まれると恥ずかしいから、私が居ないときに読んでね。』
  
と茶髪の少女がつけたす。
  
視界が白く霞始め、元の状態へと戻った。
  
ベンチ
ベンチには白い封筒と透き通った鍵、そしてペーパーナイフが1つ。
鍵は手のひらに収まるほどの大きさで、封筒は宛名や住所などなにもかかれていない。
封はまだ切られていないようだ。
  
封筒
封をきり、中をみる。
それは手紙と写真だった。
  
手紙
「拝啓 愛しき友人へ」
という書き出しから始まっており、温かい言葉が沢山並べられている。
  
写真
先程の映像でみた、黒髪の少女と茶髪の少女が写っている。
どちらも幸せそうに肩を寄せあい微笑んでいる。
  

南の扉

黒い木製の扉がある。
鍵穴が全部で三つあり。
右から錆びた鍵穴、かび臭い鍵穴、ガラス製の透き通った鍵穴となっている。
錆びた鍵穴→西の部屋の鍵
かび臭い鍵穴→北の部屋の鍵
ガラス製の鍵穴→東の部屋の鍵
  
そして扉には大きな張り紙が一枚。
『彼女は、愛されていたことに気づいていない。
愛してくれていた者が身近にいたことに気づいていない。
彼女に綴られた愛を教えてあげてほしい。
この先で彼女が待っている。
偽りの愛を両腕に抱えて。』
  
扉 目星
小さな字で文字が刻まれている
「奴から受け取ったものを使うべきではない。」
※茶髪の少女の言葉。ニャルからもらったナイフを使うなという暗示。
  
扉を開ける
あなたに背を向けて座り込む黒髪の少女がいる。
両腕には何かを抱えている。
だらりと投げ出された手足の球体間接。
それは紛れもなく人形化された人だった。
狭い部屋に押し込まれた人形たちの目が、一斉に探索者の方を向いた。
Sanc 0/1d2
少女の傍には、黒髪の背の高い青年。
均一のとれ過ぎた美しい顔をにたにたと歪ませながら、少女に寄り添っている。
    
聞き耳
「愛されるなら、まずは私が愛さなければ。」と少女が繰り返し呟いている。
  
アイデア
眠りに落ちるときに聞いた声と同じだった。
  
部屋に入る
※以下の描写は全探索者が見れる
  
視界が闇に覆われ。やがてぼんやりと全貌が見えてくる。
うずくまる黒髪の少女。
  
「愛されたかった。愛したかった。どうか愛を。私を愛して。」
  
大量の涙を溢しながら、少女は願う。
そんな少女の目の前に青年が現れる。
大変見目麗しい黒髪のその男は少女の手を取ると
  
「愛してもらえる方法を教えてあげましょう。此処なら誰も君を傷つけたりしない。」
  
溢れる涙を拭った少女は、青年の手を握り返した。
視界は白く霞始め、やがてもとへと戻った。

映像に対して目星
端に置かれた鞄を見ると、未開封の手紙のようなものがあった。
  
青年は、部屋へ入ってきた探索者へ気がつくと、コツリコツリと足音を響かせ近づいてくる。
耳元に顔を寄せると
  
「おや、どうするおつもりで?
あなたたちをこんな目に合わせた彼女を殺しますか?
彼女の身勝手に振り回されるなんて、腹が立ちませんか?
手っとり早いでしょう。ほら、これで一撃ですよ。」
  
と嗤い。銀のナイフを探索者に握らせる。
少女は探索者の方へ顔を向けたが、瞳は濁りきっており、無表情だ。
年齢は16歳くらいだろう。
  
人形
目が血走っているものもあれば、虚空を見つめるものもある。
  

エンディング分岐

  
条件 友人からの手紙と写真の入った封筒を渡す。
ハッピーエンド
  
探索者は少女へ封筒を渡す。
少女はそれを受け取ると訝しげに中をみた。
死んだような目をした少女は、突如目を見開き、徐々に目に光が宿る。
  
「拝啓 愛しき友人へ、ね。
あの子らしいなぁ……。
なんだ、私、こんなことしなくたって、愛されてたんだ……。
……今日死んでも良いや。っていつだってそう思ってた。
でも、あの子に触れるたびに、声を聞くたびに、生きよう。って思えた。」
  
震える声で呟くと、空間に亀裂がはしる。
亀裂からは淡く光が漏れていた。
  
「……気づかせてくれてありがとう。
私、あの子に会いに行ってくる。
ちゃんと皆、無事に元に戻すから。」
  
涙の膜が瞳を覆い、輝いている。
少女が微笑むと、光が視界を覆い尽くし、やがて探索者は気を失った。
  
何処かで声がする。
  
「こんな所まで、私のこと追いかけてくれたんだね。ごめんね。ありがとう。」
  
「あたりまえでしょ。手紙、読むの遅すぎだよ。話したいこと、沢山あるんだから。」
  
手を取り合って笑いあう、二人の少女の影。
その空間は、彼女が心の底から求めていた愛で満たされていた。
  
目を覚ますと、そこは探索者の見慣れた自室だ。
テレビがやかましくニュースを取り上げている。
内容は人形化した人間たちが次々ともとへ戻っていった、という内容だった。
探索者は、あの少女たちを包み込む穏やかな光と笑顔を思い浮かべながら、いつもの日常へと溶け込むのであった。
クリア報酬
クトゥルフ神話技能+2
San回復2d3
※もし包丁をもって帰っていたら
AF 包丁 耐久6
黒い刀身の包丁。
mpを1消費するごとに料理技能が+10される。
  
条件 友人からの手紙と写真の入った封筒を渡さない。
バッドエンド
  
無表情な少女は、ゆっくりとした足取りで、確実に探索者との距離を縮めていく。
後退しようとするが、何故か足は動かない。
自身の足元をみると、もぞもぞと何十体もの人形が、探索者の足を捕らえ、逃がすまいと行く手を阻む。
人形の握力は人間離れしており、骨が軋む。
  
「心配しないで。私の人形になれば、もう痛いだとか、辛いだとか、もう感じなくなるよ。
あなたは只私に愛されて、私を愛せばいい。
ここなは、誰もあなたを傷つけない。」
  
濁った少女の瞳と視線が交差する。
優しい手つきで少女は探索者の瞼に触れる。
探索者の意識は、ふっと闇へ落ちていった。
  
外が騒がしい。
パトカーのサイレンがけたたましく鳴り響く。
  
「おい、今月で何件目だ……人間の人形化は……。
えーっと、(探索者の名前)さんね。まだ……~……」
  
そんな声も、もう探索者には聞こえていない。
感覚や感情を失った世界で、探索者は永遠に愛され、愛していくのだ。
  
ロストエンド
現実世界の人形→見た目が探索者そっくりってだけの空っぽな人形
クローズドサークルの人形→黒髪の少女の思いのままにされる傀儡と化す。
最初は意識が生きているかもしれないが、徐々に死んでいく。
  
条件 黒髪の少女を殺す
後遺症エンド
少女は小さく呻き声をあげると、抵抗することもなく、その場に倒れる。
弱々しく手を伸ばしながら、苦しげに言葉を紡ぐ。
  
「……ただ、あいされたかった、だけなのに……。そんなことも、ねがってはいけないの……?」
  
血を吐いたと同時に、少女は動きを止める。
主である少女が死んだことで、空間は崩壊を始める。
足場が砂のように散っていく。
足場を失い、立っていられなくなった探索者はそのまま底へ底へと落ちていった。
落下の速度に体が耐えられない。呼吸もままならない。
  
気を失いかけたとき
  
『あなたなら、きっと救ってくれると思ってたのに。』
※茶髪の少女の言葉
  
その言葉を聞き届け、あなたは意識を手放した。
  
目を覚ます。
そこは見慣れた自室だ。
ほっとしたのも束の間、探索者は体に異変を感じる。
恐る恐る自身の体を確認する。
そこに合ったものは、人の体ではなかった。
きめ細かすぎる陶器のような肌。
"球体間接"
それは紛れもなく人形だった。
探索者は首から下を人形に変えられてしまった。
もう人では無いことに絶望した探索者は、果たして元の日常へと戻れるのだろうか。
Sanc 1d3/1d5
  
後遺症 人形化
大変脆いため、耐久値が半分になる
体を使う技能に全て-20
球体間接などを人に見られた場合app-1の補正がかかる
  
あとがき
「拝啓 愛しき友人へ」を閲覧、プレイしていただき、ありがとうございます。
探索者の方々に、この少女は救ってもらえるのか、否か。
とっても楽しみです。
 
テストプレイの結果はハッピーエンド。
少女は救われたようです。良かったですね。
茶髪の子が間接的にしか関われないのは、彼女が助けにいったら一瞬で救い出せるからでしょうね。
ニャル的にも面白くないので直接手を下せないようにしたのでしょう。
 
手紙をなぜ読むことが出来なかったのか、それは手紙を受け取ったその日の夜にニャルと出会ってしまったから。
いつもどうりひどい言葉を浴びせられた少女は、泣き疲れてしまって手紙の存在を忘れてしまったのでしょう。
  
質問などありましたら気軽にどうぞ!
8/25 修正、加筆

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