2024年07月30日更新

シナリオが書き終わらない

  • 難易度:★★|
  • 人数:1人~1人|
  • プレイ時間:1時間(ボイスセッション)

__納期まで、あと三日。
 
【あらすじ】
 シナリオ本製作に誘われた貴方。後で書こう、今度書こう、まだ期限あるし余裕。だが、気がつけば納期は“3日前”(絶望)
 そんな貴方は、スランプのどん底にいた友人絵師から、創作意欲が止まらなくなるというお茶を貰って……?
 
テストプレイはほぼしてない。茶番の癖にロストしやすい?多分30分で終わります。

0

3

ストック

0

コメント

【背景】

友人がツテで手に入れたのは、麻薬に良く似た……いや、そんな生優しいものではないかもしれない。あれは、ヴルトゥームの花と葉である。香水にも似た芳しい芳香を放つそれは、時として麻薬以上に貴方を依存させ、そして体の末端まで蝕むだろう。
 

【概要】 ※ロストあり

・推定時間~30分
・推奨人数~1人
・推奨技能~RPで乗り切れる。強いて言えば探索技能
 

【導入】

季節は春。シナリオ本の企画に誘われた貴方は、自室でシナリオ作りに励もうとしていた。後で書こう、まだ期限あるし大丈夫、気がつけば納期の三日前。案の1つも思い付かない。由々しき事態だ。サボったツケは大きい。さて、どんな性癖を詰めたシナリオにする?
※探索者に問いましょう。性癖を洗いざらい吐かせろ。(導入は此処まで。RPどうぞ。)
 
<図書館>
本棚を眺めていると、以前から探していた漫画を見つける。『そうそう、なくしたと思ってたけど、ここにあったんだ~!』
探索者は漫画に気を取られてしまい、次々漫画を手に取ると、気がつけば2時間ほど経っていた。
 
<目星>
探索者の視界の隅に、高速で移動する何かがいた。黒々としていて油っぽい。二本の触覚を生やしたソレは、音もなく貴方の足元に這い寄っていた。
※駆除するならそれらしい技能か、dex*3でどうぞ。ただゴキブリに構っていると時間は過ぎます。
 

【大体探索し終えたら】

それから暫くして、良さそうなネタの1つでも落ちていないかと、●witterを開く。するとそこには、最近スランプのどん底に陥り、病みツイばかりしていた友人絵師が、数分前に呟きを残していた。
 
読む→大まかに内容を纏めると、創作意欲が沸きまくって眠れない。とのこと。
 
更に呟きを更新→友人は知り合いのツテで、とある“お茶”を貰い、それを飲み始めてから毎日が夢見心地。気分は常に最高!
……奴は遂に薬物でもキメたのだろうか。貴方は確実にそう思うだろう。
 
呟きを見てから間もなく、彼から電話が掛かってくる。
出る→『呟き見たけど、お前納期やばいんだろ?良かったら俺が使ってるお茶、まだ余ってるから持っていかね?これ本当に凄いからな。騙されたと思って使ってみろよ。じゃあ今、お前に持ってくから!』
 
そう言って強引に電話が切られた。まずい。ジャンキーが家に押し掛けてくる。
彼は電話を切ってから、ものの10分程度でやって来た。ジップロックに詰められた怪しげな葉を貴方に押し付けると
「俺とお前の仲だからな!特別だぞ。」
とウィンクをかまして去っていった。本当に頭がイカれてやがる。
 
ジップロックの中身……一見大麻にも見えなくはない。茶葉のようなもの。
花弁なのだろうか、薄桃色の透き通った花びらが入っている。
<聞き耳> 鼻孔を通り抜けた香りは香水にも似た芳香。甘過ぎず、すっきりとした香りだ。
 
・紅茶を飲まない
貴方はそのお茶に頼ることをしなかった。友人のあの変貌ぶりを見たら、手を出す気にもならなかったのだろう。あれは完全にラリっていた。薬物中毒に間違いない。
 
・紅茶を飲んだ
爽やかな黄緑色。緑茶なのだろうか?紅茶なのだろうか?よく分からないが、蒸気に乗って、よい香りが肺に吸収されていく。じんわりとした温かさが貴方を落ち着かせた。一口含み、ゆっくりと飲み込む。それは大変美味しいお茶であった。旨み、苦味、渋みの調和が均一で、どれも邪魔をしない。気がつけば飲み干しており、貴方の脳内には、ぽつりぽつりと案が浮かび始めていた。
 
2回目 <pow*6> 喉がやけに乾く。あぁ、思考が溢れて止まらない。<sanc0/1>
3回目 <pow*6> 睡眠や食事など必要ない。幾らでも文字を打てる。<1/1d2>
4回目 <pow*5> 夢見心地とはまさにこういう事を言うのだろう。ただ、目が回る。
<1/1d2+1>
5回目 <pow*4> 毎日がこうであれば良いのに。此れまでの人生は何だったんだ。
<1d2/1d2+1>
6回目 <pow*3> 幸せだ。幸福だ。頭痛と吐き気がする。だが気怠さすら気持ち良い。<1d2+1/1d3+1>
※神話生物を口にしているのだから、sanは減る。失敗するとお茶を飲んでしまう。つまり、3回成功すれば生存可能。
 

【エンディング分岐】

条件:使用回数が4回以上。※最初に飲んだのも含める。<ロストエンド>
納期の最終日にして、貴方は物語を完結させた。素晴らしい内容だった。誰も思い付けないような、緻密で耽美で濃厚なシナリオ。誰もがこのシナリオで遊びたがり、そして夢にまで見ることだろう。……そこで、貴方は事切れる。ぱたりと眠った。いいや、現実の貴方が事切れた訳ではない。これは、夢の中の貴方だ。現実の貴方は、とっくの昔に夢に囚われている。
__自身が素晴らしいシナリオを書き上げたと言う、優しくて幸福な夢の牢獄に。
※常用のし過ぎで倒れ、永久に夢を見続けるが、貴方はそれを夢と知らない。ほら、幸せだろう。
 
条件:使用回数が3回以内。※最初に飲んだのも含める。<ハッピーエンド>
 頭がこれまでに無いほど冴え、睡眠と食事の時間を削ったお陰か、納期前に物語を完結させ、テストプレイまでを終えられた。頭の回転が良かったからか、目的のシナリオを作ることができたのだ。反響は上々。これからこのシナリオが世に出回って、多くの人に楽しんでもらえると思うと、顔も綻ぶ。はりつめていた糸が切れ、貴方は三日ぶりの睡眠にありつくだろう。
報酬:san回復2d3
※よく頑張りました。貴方のシナリオは、多くのTRPGプレイヤーを楽しませましたよ。
 
条件:1度も使わない<トゥルーエンド>(クソシエンド?)
貴方は妙なお茶に頼ることをしなかった。だが、一向に案は浮かばない。浮かんでも、それを文字に起こすまでに至らない。気力が湧かない。それでも書かねばいけなかった。無いに等しい案と気力を振り絞り、出来上がったのは穴だらけのシナリオ。勿論テストプレイをする時間などはない。誰もが眉根を寄せるクソシだ。自分でも分かっている。これはクソシ中のクソシだ。黒歴史だ。反響は最悪。シナリオ寄稿は企画者側から断られた。
__貴方は筆を折った。もう二度とシナリオを書くことはないだろう。この界隈からも姿を眩ますかもしれない。
※何事も余裕を持ってこなそう。期限ギリギリは良くない。
 

【あとがき】

ゆるいテスセを一回しかしてないおふざけシナリオです。ちなみにロストでした。期限は余裕を持とう。(戒め)

09cc5f48 18d8 4294 931f 97681bd5e996

Post Comment

ログインするとコメントできます。